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松山英樹は10位浮上 会心イーグルと3度の絶妙パーセーブ

2015/09/06 08:52

“行け!”と右手で仰いだ20mのパットは、ころりとカップに転がり落ちた。米国男子ツアープレーオフシリーズ第2戦「ドイツバンク選手権」2日目、松山英樹は最終18番でイーグルを奪ったほか5バーディ、1ボギーの「65」。通算6アンダーへとスコアを伸ばし、首位と6打差の10位に順位を上げた。

硬派な男にしては珍しい、満面の笑顔だった。16番、17番とバーディチャンスを逃して迎えた18番(パー5)は、残り242ydを5Wで2オン成功。軽いフックラインを描きながら転がったイーグルパットは、ギャラリースタンドの歓声とともにカップに消えた。

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「もう少しバーディを獲れたかなというのもあるけど、最後に全部良い形で終われた」。これを見届けた松山は、両手でバンザイをして進藤キャディとハイタッチ。同組のケビン・キスナー、そしてロリー・マキロイ(北アイルランド)からもグータッチの祝福を受けた。

前日は6バーディ、6ボギー。この日はボギーの数が5つ減り、スコアは6つ伸びた。「ピンチらしいピンチが3回あったけど、3回ともパーセーブできたのが良かった」。前日の言葉「ミスをボギーにしないようにしたい」をさっそく実行したことになる。

その3回とは5番、7番、14番。5番はグリーン奧からのアプローチをミスしたが、2m強のパットをしぶとく沈めた。7番(パー5)は、グリーン左の逆目のラフからピンまで12ydの4打目を、SWで高く舞い上がるロブショットを放ちピンそば1mにぴたりと寄せた。「何回かに1回しかできないショット」。自画自賛の1打でピンチをしのいだ。

ティショットを右ラフに曲げた14番は、好調なパターが伏線となった。「(グリーンを)狙おうと思えば狙えたけど、刻んでもパーを獲れるだろう」と、2打目は冷静にフェアウェイへ。残り74ydの3打目を60cmにつけて、危なげなくパーとした。

前日の39位からリーダーボードを駆け上がり、後半はノーボギーかつイーグルフィニッシュ。そんな中でも、「ショットがあまり良くないので、満足度は高くない」というのが松山だ。「ショットがもうちょっとフェアウェイにいかないとダメ。バーディチャンスが少ないと今日のように伸ばすのは難しい。優勝スコアは伸びていくと思うので、自分も1つずつ伸ばして行きたい」。喜ぶのはまだ早い。(マサチューセッツ州ノートン/今岡涼太)



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