松山英樹はファウラー&ノックスと同組 谷原秀人はマキロイと
2017年 マスターズ
期間:04/06〜04/09 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
「期待はゼロではない」メジャー初制覇へ松山英樹の復調は?
◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報(4日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)
期待値は「ゼロではないです」。その言葉で、多くの人が胸をなで下ろす。6度目の「マスターズ」出場でメジャー初制覇を狙う松山英樹は4日(火)、会場で18ホールの練習ラウンドを行った。1カ月半あまり、ショットの不振に苦しんで迎える大一番。依然本調子にはほど遠いが、わずかでも前進を強調した。
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2週前の「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」。予選ラウンド敗退を喫した松山は帰り際の駐車場で、マスターズに向け「期待はゼロ」と言葉を残して会場を去った。拠点のフロリダ州オーランドに戻り、「休むよりも、(マスターズまで)時間がない、という焦りの方が多かった」と毎日の猛練習を経て、前週末オーガスタ入りした。
ローアマチュアに輝いた2011年から6回目の来場とあっても「やっとこの日を迎えたなと。『来たな…』という感じがあります」と、気持ちの高ぶりは今も同じ。以降、当地でドライビングレンジでの打ち込みと、練習ラウンドを重ねている。
谷原秀人とのこの日の練習ラウンドでは、11番でフェアウェイ真ん中からの2打目を池に入れ、13番(パー5)でティショットを右の林に打ち込むなど、荒れたボールも散見された。それでも「(フロリダの)家で練習している時は、マッチプレーのときよりも(調子が)悪くなった。こっちにきて良くなったと思います」と口にした。
2月の「ウェイストマネジメントフェニックスオープン」連覇から成績は下降線をたどった。世界ランキング4位をキープしながらも、米ツアー公式ページが毎週実施しているパワーランキング(優勝予想番付)では18位。
上位候補常連の松山にとっては厳しい評価が下されたが、公式会見で「去年の年末に比べたら(状態は)すごく落ちています。それでもマッチプレーに比べれば、少しずつ上手くいっている。今の方が楽しみなところが多い」と話した。「状態が悪いので少し自信はないが、優勝を目指してきた。少しでもいい状態で臨めるように仕上げて、楽しみな4日間にしたい」。これまでの米ツアー4勝も、必ずしもすべてが本調子ではなかったはず。蓄積してきた実績が何より頼もしい。
松山がマスターズをテレビで初めて見たのは1997年、5歳のときだった。当時21歳のタイガー・ウッズが2位に12打差をつける歴史的圧勝を飾った大会 だった。「最終日の赤・黒(シャツとパンツ)が、すごくカッコよかった。ゴルフはあまり覚えていないけれど…『飛ぶなあ』と言う印象だった」と笑う。夢の始まりからちょうど20年。今度は自分が夢を見せる番だ。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)