「RBCヘリテージ」スコア
2019年 RBCヘリテージ
期間:04/18〜04/21 場所:ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)
ディフェンディング大会の締めは「82」 小平智は3週間のオフで立て直し
◇米国男子◇RBCヘリテージ 最終日(21日)◇ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)◇7099yd(パー71)
69位から出た小平智は1バーディ、6ボギー2トリプルボギーをたたき、通算16オーバーの70位に終わった。「82」は2013年「全英オープン」第2ラウンド、18年「全米オープン」第1ラウンドを1打更新する自己ワーストスコア。予選通過選手のうち最下位に終わった。1Wショットに悩む現状を打破すべく、次週から3週間のオフを作る。
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全組のトップでティオフした最終ラウンドを、わずか3時間でホールアウトした。前半アウトで3つスコアを落とすと、集中力を欠いて後半は「43」をたたいた。「恥ずかしい結果。いろんな方に“ディフェンディングチャンピオン”って言われてうれしかったし、それに恥じないようなゴルフをしたかったけどできなかった」。連覇を目指した大会で屈辱を味わい、ため息まじりに腰に手をやった。
3月の「バルスパー選手権」からストロークプレーでの3試合を続けて予選通過したが、長く抱えてきた1Wショットへの不安を露呈したのがこの期間でもあった。2年前の秋にヘッドが割れてから試行錯誤を繰り返し、PGAツアー優勝も果たしたが、根本的な問題の解決に至っていないという。「自分の思ったものと違う球が出るので気持ち悪くなるし、怖くなってくる」。この日も第1打の直後にフェース面を凝視するシーンが何度もあった。
次週から3試合続けてエントリーせず、シーズン半ばに“オフ”を作る。決断したのは前週の「マスターズ」のとき。「日本から知り合いがいっぱい見に来てくれた中で、後悔のないゴルフができなかった。みんなにもどかしい思いをさせた。遠いところまで日本から応援しに来てくれたのに、自分の100%を見せられなかった」と説明した。
3W以下の短い番手には復調の手応えがあるだけに、やるべきことは明確だ。「ちゃんと1Wを探して完全な状態にしないと。このままで、後悔するよりはいろんなことをやって後悔したい。そういう期間も大事かなって」。日本から米国に主戦場を移したここ数年は、長期のオフがないまま過ごしてきたのも事実だ。
次の試合は5月のメジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」(ニューヨーク州・ベスページ)とする予定。「結構、どん底まで落ちた。あとは上がるだけなので」。もう一度、体勢を整える。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランド/桂川洋一)