ウェストウッド、今年も優勝争いに参戦
2014年 ザ・ホンダクラシック
期間:02/27〜03/02 場所:PGAナショナル(フロリダ州)
2012年以降初優勝に向けマキロイが単独首位をキープ
2014/03/01 12:56
再びすべてがロリー・マキロイにとって上手く進み始めた。特に彼のゴルフが。
数十か月に及ぶ不調を乗り越え、マキロイが再び高みに到達しようとしている。PGAナショナルでの「ザ・ホンダクラシック」2日目を「66」で終え、通算11アンダーで単独首位をキープしている。
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「全く異なる光りが差している感じかな」。
昨年の大会は2日目の途中で棄権した。当時を回想したマキロイは、精神的な疲労を棄権の理由に挙げた。
「自分のスイングがしっくりきていなかったし、道具への対応もしているところだった。本来コントロール出来ていないといけないことを統制出来ていなかったように感じる」。
「今年は全然違うけれどね」。
それは結果にも表れている。
昨年はパーを下回ることにすら苦しんだマキロイだったが、直近5大会(いずれもストロークプレー)全てでトップ10入り。その中には優勝したオーストラリアでの「エミレーツ オーストラリアオープン」、2位でフィニッシュした「アブダビHSBCゴルフ選手権」も含まれている。
PGAナショナルでは13バーディを記録。ボギーは僅か2つしかない。金曜日での24パットを含め、大会2日目を終えて49パットと好調を維持。
2日目の内容で注文をつけられるところがあるとすれば、スタートから5ホール目までパーオン出来なかったという点だけ。しかし、きっちり挽回したところを見れば、この52週間で彼がどれだけ成長したかがうかがえるというもの。
「きっと精神的に成熟した証だろうね。問題に直面した時、無理矢理に答えを出そうとはしていないから。自分のプレーを理解して、自分の能力に自信があるからこそ、今日も序盤の不調から挽回出来たのだと思う。パニックは起こさなかった」。
パニックを起こしたのは1年前だった。8ホール目までを終えた時点で7オーバーとしたマキロイは、18番ホールの途中で棄権。
ディフェンディング王者として臨んだ昨年の大会、当時マキロイは世界ランキング1位で、ナイキと契約を締結したばかりだった。そこにスランプが重なり、2年で2度目となるマネージメント会社の変更を行うなど、あまりにも多くのものを1度に抱え過ぎた。
今年は道具にも対応。特に今大会ではドライバーが冴え渡り、アダム・スコット、ビリー・ホーシェルらを上回る数字を残している。女子プロテニスプレーヤーのキャロライン・ウォズニアッキさんとも婚約し、彼女は初日からコース上で恋人に声援を送っている。
再び全てがカチッとはまり始めた、ということなのだろう。
この日バック9からスタートしたマキロイは、16番での第2打を1.8mのところに寄せて最初のバーディを奪うと、10ホールまでに6バーディを奪取。
2つ目のバーディは18番で見られ、3.65mのパットを沈めた。2番でも13.7mのロングパットを成功しかけたが、ホールの縁に嫌われた。
パー5の3番では2パットでバーディとすると、続く4番での第2打(ウェッジ)も1.2mのところに寄せるなど、2日目の大半を通して美しいショットを披露し続けた。
パー3の5番で難しいダウンヒルの9.2mバーディパットを沈めると、パー3の7番でも8.53mというロングパットを成功させ、この日最後のバーディを奪った。
好調を維持するマキロイは、「自分のスイングが安定していないと、自信はすぐに頂上から谷底に落ちてしまうんだ。良いショットが何打かあって、すぐに自信を取り戻せるけれど、悪いショットがあると即落ちてしまう。それが去年の自分だった気がする」と語る。
「今は自分のスイングに心地よさを感じているし、仮に良くないショットを打ってしまったとしても、以前と比べて大分早く克服出来るようになった。自分のプレーに自信があるからね」と続ける、
去年との大きな違いについては、当然ながら練習相手も気付いている。
昨夏の全米オープンの練習ラウンドでマキロイとプレーしたホーシェルは、「誰もが道具を変えたことばかり指摘していたけれど、去年の彼は良いスイングが出来ていなかった。あまりにも状態が悪くて、クラブを変更した方が良かったようにも思えた。そうすれば克服出来たのかもしれない」と去年の状態について振り返っている。
「今は凄く快適にプレーしているし、自信もあるようだね」
仮にマキロイがこのまま首位をキープして優勝したとしても、そうでないにしても、そんなことは大した問題ではない。その理由は、この18ヶ月で最高のプレーをしているからに他ならない。
マキロイは現在の状態について、「これまでも2日目を終えて首位に立ったことは何度もある。そういうことさ。数年前の全米オープンでは、2日目に2位と10打差もリードした時もあった。とにかく今は調子が良いし、快適にプレー出来ているんだ」と語った。
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