キャロウェイ“移籍”のラーム オデッセイパター投入でそろった14本
ラームの新パターにまつわるインサイドストーリー
ジョン・ラーム(スペイン)のキャロウェイへの用具変更については、これまでいろいろと書かれてきたが、この移行は、ラームにとって最も変更が難しいと思われたテーラーメイド 「スパイダーXパター」を抜きにしたものだった。だが、1月の「ファーマーズインシュランスオープン」で、プロトタイプのオデッセイ “2-ball Ten”とともに姿を見せたことにより、ラームが14本のクラブすべてをキャロウェイにするまでどれぐらいかかるのか、という疑問は沈静化した。
WRXはオデッセイのツアーレップであるジョー・トゥーロンと、ラームが新パターを導入するまでのテスト経緯について話をする機会を得た。以下は彼の言葉である。
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「ジョン・ラームとのテストのプロセスで、実のところタイミングについては、どちらかと言えばシンプルでした。我々はこれまで彼が成功を収めてきた実戦使用クラブと同じような、彼のためのオリジナルのクラブを組み上げました。ジョンは確実に正しい1本にたどり着くため、完全にメニューをこなすことを望んだので、トーリーパインズでの大会の前週に20通りのオプションを組み上げました。その後、最終候補の5、6本まで絞り込み、そこから細部を突き詰め、然るべき1本にたどり着いだのです」
「我々は彼のストロークについて多くを学び、どのパターが素晴らしい腕前と調和するのかが分かりました。スラントネックのモデルをテストしましたが、これらはインサイドパスを助長する傾向にあり、最終的にはトゥ側で打つ形になりました。ジョンにはトゥ気味のセンターでヒットする傾向がありましたが、スラントネックではこれが少しずれていまいした。ところが、シャフトをダブルベンドに変えると、彼のパスは即座にピッタリと合い、タッチポイントも(フェースの)中央寄りになりました。仕上げには、打音と打感のためホワイトホットのインサートを入れ、素早く実戦投入へと移行したのです」
ジョン・ラームのパター仕様
パター: オデッセイ 2ボール プロトタイプ
ロフト: 2.5度
ライ角: 68度
長さ: 37インチ
グリップ: オデッセイ56をテープ4回巻きで装着
シャフト: レッドSLダブルベンド
インサート: オッデセイ ホワイトホット
※ラームの2ボール プロトタイプは、発売モデルとは若干異なり、フェースインサートが別素材となっている。
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)