ペブルビーチでパーオン率100% 19歳レフティは少数派の“高卒プロ”
2021年 AT&Tペブルビーチプロアマ
期間:02/11〜02/14 場所:ペブルビーチGL ほか(カリフォルニア州)
ミケルソンのペブルビーチ歴代優勝セッティングにみる進化
フィル・ミケルソンがペブルビーチのフェアウェイを闊歩する姿を見るときほど、心が和むことはない。どういうわけか、ミケルソンとモントレー半島という組み合わせは理に適っている。カリフォルニア出身のミケルソンは、ペブルビーチで開催された1992年の「全米オープン」でプロとしてのデビューを飾り、「AT&Tペブルビーチプロアマ」には1995年以来出場してきた。
過去にペブルビーチで5勝。直近の勝利は2019年。昨年は49歳にして3位に入った。「AT&Tペブルビーチプロアマ」で長年プレーしているため、同大会では1920年代(アーノルド・パーマー)から2000年代(アクシェイ・バティア)にいたる、すべての10年単位の年代で生まれた選手たちとプレーしてきたほどだ。
偉大なる選手は誰だろうと、彼らを通して用具の進化に着目したくなる。ミケルソンの用具は2005年にマイク・ウィアに5打差をつけてペブルビーチでの2勝目を挙げた頃から進化している。
これまで使用してきたクラブを比較してみると、どのような意図を持って自身のバッグを掘り下げてきたのか理解できる。現在ではバッグの上の方の番手が居直りを決め込んだ、良く飛ぶミサイルのごとき弾道のため、そしてその基底となる部分は、多様性とクリエイティブな思いつきのすべてに対応し得る“アーティストの道具箱”として構成されている。
2005年から現在にかけて、上の方の番手は、しばらく比較的トラディショナルな状態を維持しつつ、時間の経過とともにハイブリッド、5番ウッド、そしてユーティリティアイアンに活躍の場が与えられるようになったのが分かる。しかしながら、ウェッジのセットアップは常に典型的なフィルであり続けている。
これまで同大会で挙げた優勝のうちの3大会(2005、12、19年)で使用したクラブと、今のバッグの中身を比較してみよう。
2021年
ドライバー: キャロウェイ マーベリック サブゼロ(8度)
シャフト: 藤倉コンポジット VENTUS ブラック 6(X)
ウッド: テーラーメイド “オリジナルワン” ミニドライバー(2番)、キャロウェイ マーベリック サブゼロ(4番、16.5度)
アイアン: キャロウェイ エピックフォージド(4番)、キャロウェイ APEX MB 21年モデル(5番~PW)
ウェッジ: キャロウェイ PMグラインド 19年モデル メッキなし(54、60、64度)
パター: オデッセイ ミルドブレード “フィル・ミケルソン”
ボール: キャロウェイ クロムソフトX トリプルトラック入り
2019年
ドライバー: キャロウェイ ローグ サブゼロ(9度)
シャフト: プロジェクトX HZRDUS T1100
ウッド: キャロウェイ エピックフラッシュ サブゼロ(3番/13.5度)
ユーティリティ:キャロウェイ XフォージドUT(4、5番)
アイアン:キャロウェイ APEX MB(6番~PW)
ウェッジ: キャロウェイ マックダディ PMグラインド(54、60、64度)
パター: オデッセイ バーサ No.9 ホワイト
ボール: キャロウェイ クロームソフトX トリプルトラック入り
2012年
ドライバー: キャロウェイ RAZRフィット(9.5度)
シャフト: 藤倉コンポジット モータースピーダー VC7.2X
ウッド: キャロウェイ BIG BERTHA DIABLO(3番/15度)
ユーティリティ: キャロウェイ X プロトタイプ(19度)
アイアン: キャロウェイ XフォージドCB(4、5番)、キャロウェイ RAZR X MB(6番~PW)
ウェッジ: キャロウェイ Xシリーズ ジョーズ(52度を54度に調整、60、64度)
パター: オデッセイ ホワイトホットXG PT82
ボール: キャロウェイ ヘックスブラックツアー
2005年
ドライバー: キャロウェイ ビッグバーサ フュージョン FT-3(8.5度)
シャフト: グラファイトデザイン PMプロト 70X
ウッド: キャロウェイ ビッグバーサ ウォーバード4+(3番/16度)
アイアン: キャロウェイ Xツアー(3番~PW)
ウェッジ: キャロウェイ ビンテージフォージド(52、56、60度)
パター: オデッセイ PMプロト ミルドブレード
ボール: キャロウェイ HXツアー56
(協力/ GolfWRX、PGATOUR.com)