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2022年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:セントアンドリュース・オールドコース

マキロイ、トーマスらがドライビングアイアンをテスト

セントアンドリュースで開催される「全英オープン」は、その歴史的背景により、常に特別だが、今年の大会は、硬くて速いコンディションが真のリンクスの試練を156人の出場選手に与えることから、興味深さは、さらに一段上のレベルになるだろう。ボールは着地後、かなり遠くへ転がるので、選手たちはショットの弾道と曲げ方をコントロールしなければならない。

選手たちは112個のバンカーを避けながらルートを組み立てねばならず、ロリー・マキロイ(北アイルランド)は今週を“チェスの試合”と表現した。速くて転がるフェアウェイと、海に剥き出しの風景により、セントアンドリュースは選手たちに唯一無二の試練を与える。

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この今週のコンディションは、ツアーにおいて台頭しているトレンドから選手たちを逆戻りさせた。近年、多くの選手たちが、ロフト角の高いフェアウェイウッドを好んで使用している。しかし、セントアンドリュースでは、重たい海風を避け、地上戦がプレーしやすくなることから、ロングアイアンが復権を遂げた。

「僕はとにかくフェアウェイのスピードに慣れようとしているところで、低いショットを打ち、風に流されても良いように、ショットにボールが停止するまでの幅を持たせようとしているんだ」と、タイガー・ウッズは大会前の会見で述べた。

「リンクスや海沿いのコースでプレーすると、とにかくボールが持っていかれるからね。空気はより重たいので、いつもよりボールの収まる幅に余裕を持たせなければならないんだ。そして、それは時として、見えづらいし、理解し難いんだ。30yd余分に見なければならないんだ。ボールが弾んで転がるのは明らかで、着地してから40yd先まで転がるのも明らかだからね。そして、7番アイアンで打ってもそうなるんだ」

この「全英オープン」では、多くの選手たちがドライビングアイアンをテストしている。現代のドライビングアイアンは、中空ボディでフェースの厚みが変えられるため、標準的なワンピースのアイアンに比べ、より速いボール初速を生み出しつつ、寛容性が高く、その上、フェアウェイウッドやハイブリッドよりも、低く突き抜けるような弾道を生み出すことができる。

ドライビングアイアンの哲学、特にリンクススタイルのコンディションにおいてのそれは、ボールを低く打ち出し、転がすことにある。そう、ウッズの“スティンガー”ティショットの様式である。場合によっては、硬いコンディションがもたらすランの距離により、ドライビングアイアンは3番ウッドや5番ウッドよりも遠くへ飛ぶことがある。

これを理解しているため、セントアンドリュースでは多くのゴルファーがドライビングアイアンをテストしている。

通常、5番ウッドと3番アイアンを使用するマキロイは今週、テーラーメイドの新しいステルスUDIの2番アイアンをテストしている。高弾道のボールヒッターであるマキロイにとって、UDIの方が5番ウッドより弾道の操作がしやすいものと思われるが、マキロイがこの新デザインに乗り換えるかどうかは、まだ定かではない。

ジャスティン・トーマスも、通常は5番ウッドを好んで使用する選手の一人だが、GolfGWXは「全英オープン」を前に、彼がタイトリストT200の2番アイアンをテストするところを目撃した。T200アイアンは、必ずしもドライビングアイアンに該当する訳ではないが、その中空ボディ設計により、トーマスが使用する通常のシングルピースのアイアンよりもフェースが高初速を生み出すのである。

マーク・レイシュマン(オーストラリア)は通常、5番ウッドと7番ウッド、あるいはストロングロフトの標準的なロングアイアンを使用するが、スコットランドでは18度のキャロウェイ エイペックスUTをバッグに入れている。

この1インチ短くしたエイペックスUTは、より高い操作性をもたらすのである。「もう長いこと2番アイアンはバッグに入れていなかった」。彼は先週の「スコットランドオープン」で、このクラブをバッグに入れている。

また、「全米プロゴルフ選手権」で3位に入ったミト・ペレイラ(チリ)は、もう少しでメジャー初優勝を果たしそうになった大会で使っていた7番ウッドの代わりに、ピンi525のドライビングアイアンをテストしている。さらに加えると、ディフェンディング王者のコリン・モリカワは、5番ウッドとテーラーメイド P770の2番アイアンの交換を考えているという。

もちろん、スコットランドでゴルフをプレーすると、コンディションは劇的に変化するので、選手たちは1週間を通して、ギア選択を柔軟に変更する準備を整えなければならない。しかし、1週間にわたり、セントアンドリュースで風が吹き続け、地面が硬さを保ち続けるようであれば、多くの選手たちがティショットでドライビングアイアンを頼りにする光景が見られることだろう。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR
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