2023年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/25〜01/28 場所:トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)
ザンダー・シャウフェレが2年ぶりに3Wを変更
ザンダー・シャウフェレは2021年から同じ3Wを使い続けてきたが、初日にイーブンパーの「72」をマークしたトリーパインズでの「ファーマーズインシュランスオープン」で、とうとう別の物に鞍替えした。
キャロウェイは2023年「セントリートーナメントofチャンピオンズ」で新しいパラダイムシリーズのドライバーとフェアウェイウッドをお披露目し、この時、シャウフェレは早速1Wを低スピンモデルのパラダイム トリプルダイヤモンドにアップグレードした。
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しかしながら、3Wはというと、使い慣れたキャロウェイ エピックスピード トリプルダイヤモンドを使い続けた。
キャロウェイでツアー部門を統括するジョニー・ワンダーによると、シャウフェレは3Wに関して、特にドローを打つ際に飛距離が出すぎることで手を焼いていたとのこと。ドローのショットでスピン量が少な過ぎるとグリーン上に着弾したボールが止まり切らないので、飛距離の微調整が難しかったのだという。
原則的に、シャウフェレは最も遠くへ飛ぶ3Wを見つけることよりも、スピン量と飛距離の一貫性に重きを置いていた。しかし、水曜に「ファーマーズインシュランスオープン」でティアップした時、バッグに三菱ケミカル カイリ ブルー 80TXシャフトの装着された新しいキャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンドのフェアウェイウッドを携えていた。
これは16.5度HL(ハイローンチ)のクラブヘッドではあるが、実際にはシャウフェレの望む然るべき打ち出しウィンドウ、飛距離、そしてスピンが実現するよう、より標準的なロフト角である15.3度に調整されている。また、視覚的に若干クラブフェースがオープンにセットされている。
また、この3Wは、販売されているモデルのように可変ホーゼルではなく、固定ホーゼルが取り付けられている点についても触れておくべきだろう。この新しいセットアップにより一貫性のあるスピン量と飛距離を実現することできるようになり、結果として格段にショットが想定範囲内に収まり易くなった。例えばドローを打つ際、スピン量が低くなり過ぎることもなくなったため、飛距離をコントロールし、ボールをソフトに着弾させることができるようになった。
「彼はスピン量の多くなるものを探していました。というのも、彼は常に3Wが飛び過ぎることと格闘してきました。特に、(右から左へ)曲げる際に顕著でしたね」と、ワンダーはGolfWRX.comに語った。「パラダイムは打ち出し角が若干高く、全体的なスピン量も若干多いのですが、キャリーの飛距離は以前と同じでした。そもそも、右から左へのショットに関して、彼はスピン量のないドローは打ちたくありませんでした。パラダイムは、フェース全域でスピン量を維持し易くしているのです。基本的に、彼はこれまでよりエッジが穏やかになった3Wを見つけたことで、そこまで飛距離の極端さが出なくなったのです」
ショットの散らばりがタイトになり、弾道がより予測可能となったため、シャウフェレはトリーパインズにて正式に変更に踏み切ったのである。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)