ルーカス・グローバー プロフィール
2023年 ジョンディアクラシック
期間:07/06〜07/09 場所:TPCディアラン(イリノイ州)
「完全に新しい脳の機能だ」 グローバーによる長尺パターへの移行
ルーカス・グローバーはPGAツアーで4勝を挙げており、これには2009年「全米オープン」制覇が含まれる。彼による直近の勝利は、2年前の「ジョンディアクラシック」でのものであり、同大会は今週、イリノイ州シルビスのTPCディアランにて開催される。
彼はバッグに新しいパターを携え、グリーン上で新たに見つけ出した自信を胸に、「ジョンディアクラシック」へと戻ってきた。グローバーは長年にわたるショートパットの苦しみから、最近になって長尺パターを使い始めたのだが、これが奏功し、前週は今季初のトップ10入りとなる4位タイという成績を収めた。
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「私は完全に新しいアイデアを必要としていた。完全に新しい脳の機能だ。他のことが上手くいかなかったのは明白だね。私は長い間、ショートパットに苦しんでいたんだ。自分自身に、何か別の手段を教え込む必要があると考えたのだけど、それはこれまでのところ上手く機能している」と述べた。
2009年「全米オープン」王者は、長年にわたり、その卓越したボールストライキングの腕前により知られてきた。今季、彼はフェアウェイキープ率で9位にランクインしており、アプローチショット(グリーンを狙ったショット)でのホールまでの平均距離を10.5メートルとして同スタッツで3位に入っている。しかしながら、ストロークゲインド:パッティングは179位に沈んでいる。
そんな中、最近になって、パターを長尺でブルームスティック式のL.A.B.メッツ1マックスパターに変更した。彼は前週大会でのストロークゲインド:パッティングを5位とした。
彼はキャリアのほぼ全体を通して、標準的な長さのパターを使用してきた。しかし、今、スプリットグリップを使用し、左手を胸から少し離れた場所に添えている(思い出して欲しいのだが、アンカリング禁止は2016年に施行されている)。
彼の右腕はクラブの下側へと伸び、右手はクロウグリップの握りとなっている。これはドラスティックな変更となったが、新スタイルへの移行は、比較的すんなりと進んだ。
「ひとたび立ち方やアドレスの方法を学んでしまえば、あとはほとんど勝手に機能してくれたんだ。これは良い変更となっている」
今後もそのエリート級のボールストライキング能力を維持し、それを新たに見つけ出したグリーン上の自信で補完することができたとすると、再びPGAツアーでコンスタントに優勝争いを繰り広げ始める注目すべき存在になるだろう。
今週の「ジョンディアクラシック」にて、同大会2勝目にして、キャリア通算5勝目を狙っている。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)