ニュース

米国男子フェデックスセントジュード選手権の最新ゴルフニュースをお届け

2023年 フェデックスセントジュード選手権
期間:08/10〜08/13 場所:TPCサウスウィンド(テネシー州)

新スパイダー? シェフラーとマキロイがパター変更の理由を語った

今週の「フェデックスセントジュード選手権」では、これまでプロとしてのキャリアの大半を通じてブレード型のパターを使用してきたスコッティ・シェフラーが、複数のテーラーメイド製マレット型パターをテストしている姿が目撃された。

シェフラーはスコッティキャメロン→テーラーメイド

シェフラーのテストしたパターは2つの理由でゴルフギアの世界に衝撃的だ。

<< 下に続く >>

(1)これまで、カスタムのスコッティキャメロン「スペシャルセレクト ブレードパター」を多用してきたシェフラーのスイッチはかなり珍しい。

(2)今回テストされたテーラーメイド「スパイダーパター」は、同社による通常の市販モデルの設計とは明らかに異なっている。スパイダーは通常、打感とパフォーマンス向上のため、“ピュアロール”インサートが装着されているが、シェフラーのプロトタイプバージョンはソリッドフェースになっており、インサートが装着されていない。

シェフラーは開幕前日の水曜日、新たなテーラーメイド「スパイダー ツアーX “SSプロト”パター」がスタート時のキャディバッグに入る見通しであることに加え、このミステリアスなデザインについて話した。

「テーラーメイドの担当者たちが、このパターに労力を注いでくれた。僕はこれまで、スパイダーの見た目は気に入っていたのだけど、打感が好きじゃなかった。僕らはまずこの打感について話し合った。それに、僕はこれまで後方に重量のあるパターが苦手だった。これは、これまでの多くのスパイダーとは違って前方に重量がある。僕の好きなブレード型のような感じがするけれど、上部には視認できる要素が多くて目標に対して構えやすい。ことしは良いパットをしてもカップインし切らなかったことが何度もあったように思う」

「もしかしたら、原因は僕のアライメントにあったのかもしれない。アライメントが半インチずれていれば、ボールはど真ん中から入るかわりにリップアウト(フチに嫌われる)する。僕はこのパターのバランスが、とてもしっくり来ている。今週、試すのが楽しみだ」

通常のスパイダーパターには、やわらかいフェースインサートが装着されているが、シェフラーのプロトタイプは、ソリッドフェースにすることにより、重心位置をフェース寄り(より前方)にすることを可能にした。これにより、彼がこれまで使用していてブレードパターの設計や打感をより忠実に再現しつつ、大型で寛容性の高いヘッドによる恩恵を受けられる。

一見したところ、シェフラーのパターはミルドフェースになっており、クラウンにはトゥルーパスチャンネルに対し、一本の黒いアライメントラインが施され、ボディはつや消しチャコール。カスタムのソールプレートが装着されているようだ。

このシェフラーの新しいパターは、ブレードとマレットの“ハイブリッド”と考えることができる。これはスパイダーマレットのボディと構造を持ちながら、シェフラーの使用してきたブレードスタイルのパフォーマンスと親密性を持ち合わせているのである。

マキロイはテーラーメイド→スコッティキャメロン

フェデックスカッププレーオフを前に、パター変更でニュースになったのは、シェフラーだけでなくロリー・マキロイも同じだった。これはフェデックスカップポイントランキングで2位と3位につける選手たちが、3週間のプレーオフを前に、同じタイミングでスイッチしたことを意味する。

マキロイはここ数年にわたり、テーラーメイドのスパイダーを使用してきたが、2021年の「東京五輪」ではスコッティキャメロンを使用。ことし3月の「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」ではブレード型のキャメロンを握った。その6週間後の「ウェルズファーゴ選手権」で、元々使用していたパターであるマレット型のテーラーメイド「スパイダー ハイドロブラスト」に回帰した。

今週、彼はウィング形状のマレット型であるスコッティキャメロン「ファントム」を使用している。マキロイに言わせれば、今回の変更は見かけほどドラマチックなものではない。

「正直、僕は単に別の見た目のモノが欲しかったんだ。気分を一新したかっただけ。いつものスパイダーも持ってきているから最初の何日かでこの(新しい)パターが自分の思った通りの感じでなければ、元に戻すかも。正直に言うと、テストらしいこともしていなくて。ガレージに行って、何かないか探してみて、いくつか引っ張り出して何回か転がしてみて、おしまいだった」

2022年にパッティングに関してキャリア最高のシーズンを送ったマキロイは、今季ストローク・ゲインド・パッティングのランキングを86位としている。昨年、3度目のフェデックスカップ制覇を遂げ、このカテゴリーでキャリアハイの16位にランクインした。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

関連リンク

2023年 フェデックスセントジュード選手権



あなたにおすすめ

特集

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!

新着記事


ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!