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2023年 サンダーソンファームズ選手権
期間:10/05〜10/08 場所:ザ・カントリークラブofジャクソン(ミシシッピ州)

ザック・ブレアが“ホブラン仕様”のアイアンを使用する理由

昨今、用具契約フリーの選手が増えていることもあり、ツアープレーヤーが複数メーカーのクラブを使用するのは珍しいことではない。

アイアンセットに関しては通常、同一ブランドに統一されているものだが、ザック・ブレアはその限りではない。セットの最適解を模索する中、33歳のベテランは今週の「サンダーソンファームズ選手権」に2つの異なるメーカーのアイアンを組み合わせて臨んでいる(しかも練習ラウンドでは3社のアイアンを使用していた)。そして、そのアイアンの何本かは元々、現フェデックスカップ王者であるビクトル・ホブラン(ノルウェー)のために設計されたモデルである。

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今週、ブレアが持ち込んだネイビーブルーのキャディバッグをのぞくと、タイトリスト、ピン、ミウラ(三浦技研)と、異なる3社のアイアンを確認することができた。

多くのツアープレーヤーはアイアンの複合セットを使用しており、ほぼ例外なくコントロール重視で寛容性の低い小型のショートアイアンと、寛容性の高いキャビティバックのロングアイアンのコンボとなっている。完全に異なるブランドで組み合わせることはほとんどないわけだが、ブレアのセットが人目を引く理由はここにある。

ブレアは今週、恐らくミウラ「MB 001」のショートアイアン(7~9番)とピン「i210」のロングアイアン(3~5番)を使用することになりそうだと述べた。ただし、タイトリストのロングアイアンも引き続きテストしており、バッグの中身は彼のクラブの好みにより絶えず流動的となっている。

「僕はこれまで、あれこれ試して変動させてきたんだ。この7番アイアンと6番アイアンを試してみよう、この6番はイマイチだから、こっちの7番にしてみよう、といった具合にね」と、6月の「トラベラーズ選手権」で2位に入り、今年のフェデックスカップランキングで94位につけているブレアは述べた。

中でも、背景にあるストーリーが最も興味深いのはピンのクラブだ。

ブレアのi210ロングアイアンは、インパクトでクラブがターフをかみやすいバウンスの少ないソール形状を好むホブラン用にカスタムメイドされた物なのだが、ある日ネットサーフィンをしていたブレアの目に止まった。

「ピンは何年か前に、ビクトル・ホブランのためにこのクラブを作ったのだけど、僕はそれについての記事を読んでこのクラブが使いたくなったので、ピンがこのセットをくれたんだ」と説明した。

どうやらホブランの目の付け所は良かったらしく、このアイアンはブレアによる細かなテスティングの過程を継続的にクリア。ブレア自身も、今週このアイアンがバッグに収まることを確信していた。

「僕はまず、何が良い感じに機能するかを確かめる。色々な種類のクラブを試して、それらがゴルフコースや、リアルなゴルフという意味合いでどのようなパフォーマンスを見せるのか確認するのが好きなんだ。その上で、(弾道計測器で)実際のパフォーマンスを確認する。数値の上で、十分なスピン量があるか、あるいはスピン量が多すぎないかを確認するんだ」

実際のところ、今週のブレアのバッグに収まるピンi210は、ここ数年で欠かせない存在となっていた。それはミウラMB 001も同様だ。ただし、タイトリストを試し始めたのは比較的最近のことである。

「僕は結構あれこれいじる方だと思う。単にいくつか試したいことがあって、微調整することもあるしね。常により良くすることはできるし、仮にそうならなければ、いつでも自分のお気に入りに戻ることはできるから」とブレアは言った。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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