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ザンダー・シャウフェレが語る“日本愛”

日本ツアーとPGAツアーの共催競技「ZOZOチャンピオンシップ」は19日(木)に開幕した。78人のフィールドで世界ランク最高位は6位のザンダー・シャウフェレ。米国生まれの米国人にして、日本と接点を持つ29歳が、PGAツアーのオリジナルコラムで大会に臨む心境を自ら記した。

大好きな場所、日本。東京の祖父母だけでなく、母方のおじにおば、いとこたちもここに住んでいる。これまで何度も日本を訪れてきたし、その度に文化や人々に触れ合い、日本食も楽しんできた。多くの人が誇り高く過ごしていて、僕はそれをとても尊敬している。日本は僕にとって、そして家族全員にとってとても大切で、いつも来日を楽しみにしてきた。

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スーツケースを開けると、匂いでその人が「どこから来たのか」と感じることがあるよね。僕が小さい頃、祖父母がサンディエゴに遊びに来たときはいつも“日本の匂い”がした。

ご存知の方もいるかもしれないが、僕は家族の中で唯一の「米国生まれの米国人」。父のステファンはフランス人とドイツ人のハーフで、ドイツのシュトゥットガルト生まれ。弟のニコもシュトゥットガルトで生まれた。母のピンイーは台湾で生まれ、2歳から日本で育った。そして妻のマヤの母も日本人。僕にとって日本はずっと身近だったから、「ZOZOチャンピオンシップ」に出場する時、日本の方とコミュニケーションすると、母に寄り添うような気持ちになるんだ。

今年もアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブで日本のファンの前でプレーできることをうれしく思う。日本のゴルフ場はいつも細部にわたって美しいコンディションがキープされている。この国では当たり前のことなんだろうけど、スタッフの皆さんは物事を完璧にこなしてくれる。そのおかげで僕たちはフェアに競うことができる。

コース自体はとても難しい。まずとても難しいパー4が5つある。その5ホールを難なくパスできれば、残りホールは思うようにプレーできるだろう。グリーンは僕が最初に想像していたよりもずっと傾斜が強い。初めて練習ラウンドした時、何度かパットでグリーンを出てしまったのにはびっくりした。

タイガー・ウッズが優勝した2019年大会でプレーした時のことが忘れられない。最初の2ラウンドはジャスティン・トーマスロリー・マキロイ(北アイルランド)との組で、ロープ際の何列ものギャラリーから温かい歓迎を受け、感動した。名前がアナウンスされた時は、まるでメジャーにいるかのような雰囲気だった。日本の人々はゴルフが大好きで、選手に協力的で、礼儀正しいことに本当に驚かされる。今年も素晴らしいフィールドが整った。応援を心から楽しみにしている。

第二の故郷と言える国で行われるPGAツアーで優勝するのは大きな名誉に違いない。2021年の「東京五輪」で金メダルを獲得したのは、僕のキャリアの大きなハイライトだ。ZOZOチャンピオンシップの優勝も特に家族にとって本当に特別なものになる。全力を尽くしたい。

たくさんの家族との盛大なディナーの予定もある。祖父母に会えるのもうれしい。毎年この大会は僕のスケジュール帳から欠かせないし、今週W(Win)を獲得できれば、家族にとって光栄なこと。米国以外の国でゴルフをいっそう普及させることは素晴らしいことだと思う。祖父母や家族、ファンのために最高のショーを見せたい。(ザンダー・シャウフェレ)

情報提供:PGA TOUR

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