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2023年 ワールドワイドテクノロジー選手権
期間:11/02〜11/05 場所:エル・カルドナル at ディアマンテ(メキシコ)

レッドブル1Wに手書きの線入りパター マイケル・ブロックのギア変更4点

今年の「全米プロゴルフ選手権」最終日にロリー・マキロイ(北アイルランド)と同組でプレーしたマイケル・ブロックは、2012年から使っていたテーラーメイド「ツアープリファードMC」の7番アイアンでホールインワンを達成したことで、ゴルフギアファンの心を奪った。

全米プロは15位でフィニッシュ。このアイアンは、とあるバイヤーから5万ドルのオファーを受けるほどの人気を博し、他にも博物館やコレクターから引く手あまたとなった。それでもブロックはそれらのオファーを断って、同じクラブを使い続けた。

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人々を魅了した全米プロ以降、ブロックは「チャールズ・シュワブチャレンジ」と「RBCカナディアンオープン」で2戦連続予選落ちとなった。今週の「ワールドワイドテクノロジー選手権」は、ブロックにとって6月「RBCカナディアンオープン」以来のPGAツアー出場。その間、カリフォルニア出身の47歳には色々なことが起こった。

今週、タイガー・ウッズ設計のエル・カルドナル at ディアマンテでも、ブロックの10年物の7番アイアンは引き続きバッグに収まっているが、いくつか目を引く変更点があった。

新“レッドブル”ドライバー

テーラーメイドが限定版のオラクルレッドブル「ステルス2プラス ドライバー」のリリースを発表したのは、わずか2週間前のこと。ブロックはその一本をエル・カルドナルで実戦投入している。

ブロックは最近、マックス・フェルスタッペンが優勝したF1「カタールグランプリ」を訪れた際、このドライバーを受け取った。ブロックのドライバーは9度のヘッドで、ウエート設定はニュートラル、ホーゼル設定は低弾道と低スピンのため“lower”にセットされている。

3番ウッドのウエート調整

全米プロで使用した13度のテーラーメイド「ステルス2 プラス」 3番ウッドを入れているが、このフェアウェイウッドのソールに装着されたスライド式ウエートにちょっとした調整を施している。

「ここのフェアウェイから打ったとき、スピン量が多くなっていることに気付いたので、ウエートを少し前寄りにセットして少しスピン量を減らすようにした。ここは少し風もあるけど、これにより、風の中での飛び方もかなり良くなった」とブロックはエル・カルドナルで述べた。大多数の選手にとって、重心位置をフェース方向へ若干前寄りにすると、低スピンで直進性の高い弾道が出やすくなる。

新しいロブウェッジ

ブロックはアイアンセットを頻繁に替えるようなタイプではないが、最近新しいテーラーメイド「MG4 Raw ウェッジ」(メッキなし)の60度を加えた。

ブロックは新しいMG4 ウェッジを試し、フェースがよりソフトであることからタッチとフィールが出しやすく、ショートゲームのショットでスピンが利かせやすことに気づいた。ブロックは全米プロで“RAW”の文字が入ったキャップをかぶっていたが、彼のウェッジのメッキなし仕上げを意味するのである。

昔ながらのパターに引かれた鮮やかな線

ブロックは2001年からオデッセイの「ホワイトホット 2ボール パター」を使用しており、フェースインサートもオリジナルのままである。

2ボールパターは、アドレスでのアライメント補助として、クラウンに2つのゴルフボール的なデザインがあしらわれているが、ブロックは視覚的な補助をもう一つ加えるため、コントラストのある黒いシャーピー(マジック)の線を入れている。ちなみに、この線は手書きである。

一体、ブロックはどのようにしてシャーピーの黒線をあそこまで真っ直ぐに引いているのだろうか?

「実は、この線は何日か前に新しく引きなおしたばかりなんだ。自分の名刺とシャーピーを使って。特に手が込んだことをしているわけではないんだ。ずっと、何かやり方があるのではと思っていたのだけど、前に一度、これをツアーのバンで見た。要は、ただ単にシャーピーと定規を使っていただけ」とブロック。

一見シンプルなやり方でも、一つ賢くなったのは間違いない。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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