投入初戦でツアー初優勝 サヒス・ティーガラのピンの新アイアン
トニー・フィナウがピン最新プロトアイアンに乗り換え
ピンはまだ新しい「ブループリントSアイアン」に関する情報を明らかにしていないが、PGAツアーの選手たちは、大挙してこの新しいプロトタイプアイアンに乗り換えている。
トニー・フィナウ、サヒス・ティーガラ、キャメロン・チャンプらは、このクラブをバッグに入れた最新のピン契約選手たちである。
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ティーガラがPGAツアー初優勝を飾った9月の「フォーティネット選手権」は、新しいアイアンをバッグに入れて初めて臨んだ大会でもあった。ティーガラはそれまでピンの「iブレード」(4~7番)と「ブループリント」(8番~PW)の複合セットを使用していた。
フォーティネットでは、ブループリントSの4番からPWを使用。このアイアンは鍛造のキャビティバックであり、打感と寛容性を両立させている。
ピンのレップ(用具担当者)によると、ブループリントSはティーガラにそれまでのアイアンと変わらない打ち出し角とスピン特性をもたらしながら、わずかに直線的な弾道で、ミスヒット時の飛距離ロスが少なかったとのこと。
我々は「グランドソーントン招待」開幕前のフィナウとチャンプに、この新アイアンに対する彼らの洞察、未リリースモデルに乗り換えた理由、他のアイアンとの違いについて聞いた。
フィナウは5年にわたりブループリントのブレードアイアンを使用してきたが、2週前の「ヒーローワールドチャレンジ」にて、新しいブループリントSをバッグに投入した。フィナウの感じた風に対して安定した弾道をもたらすことへの印象と、チャンプの所感も同じものだった。チャンプはフェデックスカップ・フォール(秋季シリーズ)の開始時期にバッグに入れて以降、5戦連続で予選を通過するとともに、2度のトップ20入りを果たしている。
チャンプは、「弾道に関して言うと、僕にとってこのアイアンは、スピン量がほんのちょっと少ないのだけど、それは僕の望んでいたことだった。僕はかなり弾道の高いタイプで、シャローじゃないんだ。超スティープというわけではないけれど、シャローではないので、ボールに対してダウンに打ち込みつつ、スピンが多くなり過ぎたり、少なくなり過ぎたりしないようにしたいんだ。僕が最初に気付いたのはその点だった。スピン量の一貫性こそ、僕が求めている最も重要なものなんだ」と述べた。
「僕はこれを秋の初めに投入した。試して気に入ったんだ。見た目は違う感じだね。これはもっとアイアンのエッジが丸みを帯びている。これまでは常にスクエアな感じのフェースとして知られてきた。これを見たとき、僕は瞬時に恋に落ちたね。ピンは素晴らしい仕事をしたと思う。これが大好きだし、僕のバッグに居続けるよ」とチャンプ。
ピンがブループリントSを一般向けに発売するのがいつになるのか、あるいは発売自体するのか否かはまだ定かではなく、ゴルフ界は引き続きこのアイアンについての技術的な情報や設計に関する詳細の発表を待っている。だが、PGAツアーでの使用率やフィードバックが何らかの指標であるとするならば、そのリリースに際し、一般購入するゴルファーの注意を引くのに苦労することはないだろう。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)