20年替えなかったマックス・ホマが替えた! コブラ新「3DP」が切り開くアイアンのこれから
トッププレーヤーたちが常に改善を模索するなか、コブラゴルフはより大きな前進を主張している。それはアイアンの構想、製造、そして最終的にはパフォーマンスに対する根本的な変革だ。革新的な3DPシリーズの発表により、コブラは単に伝統を繰り返すだけでなく、その先の領域へ足を踏み入れようとしている。
アイアンを再考する
数十年の間、アイアンの設計は鋳造と鍛造という制約のなかで、わずかな改良と進歩にとどまってきた。しかし、3DP(3Dプリント)技術により、クラブヘッドを一層ずつ積み上げていくことで、コブラはこれまで不可能だった内部構造を作り出すのに成功した。革新の中心にあるのは、視認はできない複雑な格子システムだ。
メーカーの担当者は、「3DPプロセスにより、見た目の美しさ、パフォーマンス、打感を新しい方法で組み合わせ、ゴルファーの体験を向上させるための異なる思考が可能になった」と説明する。
この格子構造は2つの重要な役割を同時に果たす。打音と打感に必要な剛性を保ちつつ、内部の大幅な軽量化を実現するのだ。生み出された余剰重量は正確に再配置される。MOI(慣性モーメント)を高めて安定性と寛容性を向上させるため、低重心かつ周辺に配置され、高弾道を演出する。コブラが設計の所有権を持つ格子構造は3DP技術によってのみ可能であり、以前は不可能だったレベルの寛容性を実現した。
幅広いニーズに対応
3DPシリーズは、統一感はありながら、幅広いニーズに応える設計となっている。3モデルあり、「X」は大型形状で最大のMOIと寛容性が特徴。「ツアー」は操作性と安定性を備えた中型オプションで、「MB」はショットの精度、コントロール、弾道操作を追求した最もコンパクトなデザインになっている。
ラインアップの特に魅力的な点は、組み合わせた際の流れの良さにある。プレーヤーは1つのモデルに縛られることなく、見た目やパフォーマンスの一貫性を保ちながら、寛容性の高いロングアイアンと、操作性の高いスコアメイク用クラブを組み合わせることができる。
プレーヤーとともに作る
早速、何人かのプロが実戦で投入した。20年近く同じアイアンを使い続けていたマックス・ホマもその一人。コブラはイノベーションチームとともにホマの好みに合わせたフルカスタムの3DP MBアイアンを製造した。
ホマは、「アイアンは僕のゴルフの根幹なんだ。昔から得意だったし、これまでの成功はアイアンによるところが大きい。替えるのは怖かったけど、いざ試してみると、これは今までで一番好きなアイアンになった」と変更の理由を明かす。特筆すべきは、市販の3DP MBがホマの使うモデルと全く同じ形状をしている点だ。
リッキー・ファウラーにとっては、再発明ではなく進化だった。ファウラーにとって、特に形状と重心位置により、キングツアーアイアンとの一体感は譲れないものだった。3DP技術により、コブラはそれらの特徴を維持しつつ、表面下で新たなパフォーマンスの向上を実現した。アドレス時の親和性と、インパクト時のパフォーマンス向上を両立させたのだ。
伝統に根ざしたスポーツにおいて、意味のある変化は静かに訪れる傾向がある。しかし時として、それまでの枠組みを覆すような転換が起こることがある。コブラの新モデルは、そうした瞬間の一つといえるかもしれない。前出の担当者は、「3DP技術の現在地にたどり着くまでは長い道のりがあった。しかし同時に、まだ始まったばかりだと感じています」と話した。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)