久常涼は優勝候補9番手 秋季シリーズ初戦/パワーランキング
フェデックスカッププレーオフ終了から3週間後、PGAツアーは「フェデックスカップ・フォール」シリーズ(秋季シリーズ)に突入する。今後10週間で8試合が開催され、2027年シーズンの出場権確保を目指す選手たちにとって重要な戦いとなる。今週の初開催大会「ビルトモア選手権アッシュビル」には132人が出場。会場はノースカロライナ州西部の山岳地帯に位置するザ・クリフス・アット・ウォルナット・コーブ。有力選手のパワーランキングと大会情報を紹介する。
優勝候補ランキング TOP15
15位 チャンドラー・フィリップス
現在、フェデックスカップランキング91位で、直近7試合のうち5試合でトップ25入り。うち1試合は3位だった。パッティング勝負になれば脅威となる存在だ。
14位 ボウ・ホスラー
「ウィンダム選手権」での2位という結果については、最初の3ラウンド全てで首位タイに立っていたとはいえ、少なくともポジティブなことだった。
13位 ブレーズ・ブラウン
コーンフェリーツアーのポイントランキングで11位につける19歳。2027年の出場資格を向上させるには優勝が必須。今季PGAツアー10試合に出場し、トップ20入り6回。
12位 リコ・ホイ(フィリピン)
秋季フェデックスカップ最初の2戦で好成績を収め、ポイントランキングは113位。直近2大会はいずれもトップ25入り。今週は相性の良い大会。9月19日に31歳になる。
11位 マルコ・ペンゲ(イングランド)
ウイルス感染の後遺症から回復するための6週間休養。復帰後はワールドワイド7試合中6試合で予選を通過した。「ストロークゲインド:オフ・ザ・ティー」部門で7位。
10位 ダグ・ギーム
今季は持ち味のティからグリーンへかけてのプレーの安定感に加え、パッティングが向上している。ボギー回避率で3位。直近2試合は続けてトップ20入り。
9位 久常涼(日本)
実力を体現する24歳。2027年の全シグニチャーイベントの出場権を確保しており、「プレジデンツカップ」は主将推薦で選出。同大会のチームメート11人の誰もがペアを組みたいと望むほどの卓越したボールストライキングの持ち主。
8位 ジャクソン・スーバー
フェデックスカップで79位。限定的出場ながら直近11戦で9度予選を通過。4位が2度、6位タイを含め5度トップ25入り。グリーンを狙うショットはトップクラス。
7位 ラスムス・ホイゴー(デンマーク)
「ロケットクラシック」での単独4位以降、出場したワールドワイド全5大会で予選通過。DPワールドツアーでは、母国で2位タイ、スイスで11位タイに入っている。
6位 J.T.ポストン
「BMW選手権」で22位に入り、以降は休養していた。母校のウェスタン・カロライナ大が近く、主催する「J.T.ポストン招待」があり、多忙な1週間となる。
5位 ユ・チュンアン(台湾)
プレーオフ進出を目指して順位を上げたものの、惜しくも届かなかった。それでも、「ウィンダム選手権」で4位、直近6大会で4度のトップ25入りを果たしている。
4位 デービス・トンプソン
レギュラーシーズン終盤に7位、8位、14位と勢いを見せ、フェデックスカップは77位で終えた。フィールド屈指のボールストライカー。パーオン率などでトップ10入り。
3位 ベン・ジェームス
プロ転向後、わずか8試合出場でフェデックスカップ108位に到達。うち7大会で賞金を獲得し、4度のトップ25入り。最高成績は「ウィンダム選手権」の単独3位。
2位 ジャクソン・コイヴン
学生生活を終えた彼だが、作文の題材は豊富。「3Mオープン」で優勝し、フェデックスカッププレーオフの出場権を獲得。今や「プレジデンツカップ」選出まで果たしたのだから。
1位 ジェイコブ・ブリッジマン
フィールド唯一の「ツアー選手権」出場選手。プレーオフ最後の2戦を9位、4位で締めくくり、「プレジデンツカップ」も主将推薦で選出された。最高のパター巧者。
ホーガンが制した地に84年ぶりの帰還―PGAツアー新大会、シード権100位争いの舞台に
シャーロットのクエイルホロー、グリーンズボロのセッジフィールドCC、そしてパインハースト・ナンバー2など、ノースカロライナ州はプロゴルフの舞台として馴染み深いが、アッシュビルでのPGAツアー開催は実に84年ぶりとなる。1922年から同地では6度大会が開催され、1942年の「アッシュビル・ランド・オブ・ザ・スカイ・オープン」を制したのはベン・ホーガンだった。彼は最後の3大会を3年連続制している。
会場となるザ・クリフス・アット・ウォルナット・コーブは、ジャック・ニクラス設計により2005年開場。パー71/全長7249ヤードで、パー3が5ホール(うち3ホールはアウトコース)、パー5が4ホール(うち2ホールが15番・17番)という構成。フェアウェイとグリーンはベント芝とポアナ芝の混合、ラフはブルーグラスで約15センチの長さに仕上げられている。
ブルーリッジ山脈、アッシュビル中心部から南南東約10マイル(約16キロ)、標高約2200フィート(約670メートル)に位置するため、飛距離の計算に工夫が必要。狭いホールと広いホールのバランスが取れた設計で、ニクラスらしくホールに近づくほど難易度が増す構成。パー3のグリーンが最も大きくパッティングが重要になる一方、残る13ホールでは選手がグリーンの特性をつかむまでショットの正確さがスコアを左右する。
大会は、2027年PGAツアーのシード権獲得ラインとなるフェデックスカップ100位以内を目指す争い。プレーオフ進出資格を持つ出場者は11人のみで、好成績を狙いやすい状況にある。ポイント配分は通常通り(優勝500pt、2位300pt)、予選カットは36ホール上位65位タイ。賞金総額500万ドルのうち優勝賞金は90万ドルで、優勝者には2027年「ザ・プレーヤーズ選手権」と「全米プロ選手権」への出場権、および2028年シーズン末までのシード権が付与される。
同大会はフェデックスカップ・フォールの開幕戦であり、暦の上ではシーズン最後の"真夏"開催。気温は摂氏30℃前後まで上がり、金曜と日曜は荒天の可能性があるものの、風は一週間を通じて穏やかな見通し。
(協力/PGATOUR.com)