秋季フェデックスカップで順位を大きく上げた5人は誰だ?
秋季フェデックスカップは4大会を終え、残り4大会となった。折り返し地点を迎えた今、最も勢いがあるのは誰か。そして、フェデックスカップランキングを最も押し上げたのは誰か。
最終ランキング100位以内に入れば、2027年シーズンの出場権を獲得できる。秋季シリーズは前半の方がポイントを稼ぎやすく、終盤はプレッシャーが増す一方で出場機会も限られていく。そこで今回は、ここまででランキングを大きく上昇させた5選手を紹介する。
ニール・シプリー
秋季フェデックスカップ開始時点: 183位
ヴィダンタワールド・メキシコオープン直前: 124位(59ランクアップ)
ニール・シプリーはレギュラーシーズン前半に苦戦を強いられた。最初の17大会で予選通過はわずか5回、40位以内も1度だけだった。
だが、秋に入って流れが変わった。出場3大会すべてでトップ40入りを果たし、「ビルトモア選手権アシュビル」で3位タイ、「ユタバンク選手権」で10位タイに入っている。
現在は101位から125位に与えられる条件付きシード圏内に浮上。完全シードとなるトップ100も射程に捉えた。ただし、そこへ到達するには現在の好調を維持する必要がある。100位との差は169ポイントで、これはおおよそ2人が並ぶ3位タイ相当の獲得ポイントにあたる。
シーマス・パワー
秋季フェデックスカップ開始時点: 114位
ヴィダンタワールド・メキシコオープン直前: 68位(46ランクアップ)
シーマス・パワー(アイルランド)はバミューダで行われた月曜決着のプレーオフでオースティン・スマザーマンに敗れた。それでも、この1週間は大成功だった。
2位に入ったことでランキングは103位から68位へ急上昇。秋季開幕時には危うかった2027年シーズン出場権確保へ大きく前進した。
実はこの2位は、アシュビルでの7位タイ、ユタでの21位タイに続く3大会連続の好成績だった。トップ3入りは2023年以来となる。
さらに現在は、来季最初の2試合のシグネチャーイベント出場圏となるトップ60入りも視野に入っている。
ベン・ジェームス
秋季フェデックスカップ開始時点: 108位
ヴィダンタワールド・メキシコオープン直前: 63位(45ランクアップ)
ベン・ジェームスは他の多くの選手ほど切羽詰まってはいない。
PGAツアーユニバーシティランキング1位により、すでにツアーメンバーとしての立場を確保しているためだ。この秋はシード維持を懸けた戦いというより、2027年以降に向けた実戦経験を積む場となっている。
それでも結果は十分だ。アシュビルではジェイコブ・ブリッジマンに次ぐ2位、ユタでは5位に入り、トップ60入りをうかがう位置まで浮上した。
来季最初のシグネチャーイベント出場も見えてきた。バージニア大出身のルーキーは、この夏にツアー入りした有望株がジャクソン・コイヴンだけではないことを示している。
オースティン・スマザーマン
秋季フェデックスカップ開始時点: 80位
ヴィダンタワールド・メキシコオープン直前: 51位(39ランクアップ)
このリストにオースティン・スマザーマンを外すわけにはいかない。
ただし、彼が上昇できる順位には上限がある。BMW選手権終了時点でトップ50が確定したため、この秋に到達できる最高順位は51位だからだ。今のスマザーマンを追い抜くには、他選手も並外れた活躍が必要になる。
ツアー未勝利だったスマザーマンは、この秋わずか2大会で2勝を挙げ、一気にキャリアを変えた。2029年までのシード権を獲得し、2028年から始まるPGAツアーチャンピオンシップシリーズの出場資格も手にした。
さらに2勝目によって来年の全米オープン出場権も獲得。すでにペブルビーチとリビエラCCで開催されるシグネチャーイベント出場も決めており、来年は同じペブルビーチに2度足を運ぶことになる。
まさに最高の秋と言えるだろう。
ダグ・ギーム
秋季フェデックスカップ開始時点: 93位
ヴィダンタワールド・メキシコオープン直前: 56位(37ランクアップ)
かつて有望アマチュアとして注目されたダグ・ギームに、フェデックスカップ自己最高順位が見えてきた。
30歳のギームは秋季シリーズで調子を上げ、直近3大会すべてでトップ20入り。ユタでは2位に入った。今季のトップ10入り3回はキャリア最多で、予選落ち5回はキャリア最少となっている。
これまでの秋はシード権維持を懸けたサバイバルが主戦場だったが、今季は状況が違う。
いま狙うのはトップ100残留ではなくトップ60入りだ。達成すれば、キャリア初となるシグネチャーイベント出場が確約される。
(協力/PGATOUR.com)