旅人ゴルファー川村昌弘の足跡
2020年 ケルティッククラシック
期間:08/13〜08/16 場所:ケルティックマナーリゾート(ウェールズ)
「いま僕はココにいます」Vol.90 ウェールズ編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・27歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いまぼくはニューポートにいます。
新型コロナウイルス感染拡大の影響から新設された、欧州ツアーの「UKシリーズ」は折り返し。6連戦の4試合目を迎えます。イングランドで3試合を終え、今週の「ケルティッククラシック」からウェールズで2連戦。米ツアーでは7月に「ワークデイチャリティオープン」、「ザ・メモリアルトーナメント」が同じ会場(オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC)で行われましたが、こちらも2週続けて同一コースで行われます。
英国を形成する西のウェールズに向かう前に、グレートブリテン島の南の海岸に立ち寄ってきました。ロンドンから車で約2時間のところにあるセブンシスターズは、石灰石でできた真っ白な岸壁。目の前にイギリス海峡、ドーバー海峡がひろがる絶景ポイントです。見渡す限りの断崖絶壁で恐る恐る写真撮影…。有名“インスタグラマー”みたいに、壁に腰かけたりなんてできませんでした。
近隣のブライトンという街はこれまでも何度か訪れたことがありました。英国は曇り空や、「全英オープン」などのゴルフは悪天候で知られていますが、大陸に近い南のエリアは比較的天気も良いんです。岸壁の下はビーチにもなっていて、日中は人でいっぱい…。うーん、コロナ対策という点では「?」だったので、砂浜の散策は遠慮しました。
ウェールズは昨年、父とゴルフ旅に来て以来、1年ぶり。コースがなんとも難しそうですが、2週間頑張ります。
〈今週のコース〉
試合で初めてプレーするウェールズのコース。本当に難しいです。ケルティックマナーリゾートは内陸にあり、リンクスではありません。英国にして米国のようなコースのつくりで、フェアウェイは狭くなくとも、池に導くグリーン周りの傾斜などが際立っています。7354ydはパー3が5つ、パー5が4つのパー71。ここまでの3試合が距離の短いコースだったこともあり、とにかく長く感じます。セカンドショットで使うのが4I、5I、6Iというクラブばかり。一緒に練習ラウンドをしたスコット・ビンセント(ジンバブエ)も「ストロング」と舌を巻いていました。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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