「自分の癖も減った」 渋野日向子が順手パットに戻したワケ
2020年 ASIスコットランドオープン
期間:10/01〜10/04 場所:ルネサンスクラブ(スコットランド)
「いま僕はココにいます」Vol.95 スコットランド編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・27歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、9年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いまぼくはエジンバラにいます。
今週は「ASIスコットランドオープン」に出場します。スコットランドまでは、北アイルランドのベルファストからのクルマ旅でフェリーに乗って戻ってきました。
グラスゴーで月曜日(28日)に1泊して首都エジンバラに向かいましたが、毎試合、会場入りする際にはPCR検査を受ける必要があります。欧州ツアーでは新型コロナ対策のため、選手・キャディは検査後、ホテルとコースの行き来だけしか認められていません。ホテルから目と鼻の先にあるスターバックスコーヒーにも行けないんです(Uber Eatsで届けてもらうのはOK)。よく知った街で、好きなレストランもあるのでなんともツライところ。
行動が自由なのは、前の会場を離れ、次の試合会場で検査を受けるまでの間だけ。ですから今週は火曜の検査の前に、近くのノース・バーウィックGCにランチがてら立ち寄り、プロショップを訪ねました。“バブル”(隔離)に入る前の最後のお楽しみ…です。
さて、前週北アイルランドでの「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」はまさに気候との戦いでした。とにかく寒くて、ビックリしたのは2日目の朝。スタート前にホテルから車に乗ろうとしたところ、ドアが凍ってしまい開きません。しばらくしてから乗り込み、遅刻は免れましたが、練習場のラフも凍っていて…。2時間遅れでのスタートも「ほんとにこれでゴルフやるの?」というコンディションでした。
さらに最終日は朝からの濃霧のため、全員が1番からスタートする予定が、急きょ1番と10番に分かれる2ウェイでティオフすることに。こうなると、かわいそうなのが早い時刻に出る予定だった選手たち。第1組は成績順で、インからの“最終組”でプレーしなくてはいけません。8時くらいにラウンドに出るはずが、結局午後2時前になっていました。とにかく4ラウンド、72ホールをやり切るというのが、ツアーの“信念”。その後のフライトの変更なんかも大変だったろうなあ…。
<今週のコース>
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今大会は普段の7月から10月に開催時期が動きました。会場のルネサンスクラブ、夏場に比べてとにかく寒い! 日中も12℃前後になります。体は動きにくいにもかかわらず、コースは設定が変わって距離が長くなりました(7343yd/パー71)。地面もソフトになって、リンクスでもボールが普段より転がりません。去年よりも30yd伸びたホールでは、寒さでティショットの飛距離も20yd近く出ず、セカンドショットの残り距離が50yd長くなる感覚です。景色的にはワイドオープンですが、フェアウェイが特別広いわけでもないのがこのコース。苦戦が予想されますが、頑張ります!
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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