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2023年 シンガポールクラシック
期間:02/09〜02/12 場所:ラグーナ・ナショナルゴルフリゾートC(シンガポール)

「いま僕はココにいます」Vol.160 シンガポール編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・29歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はシンガポールにいます。

欧州ツアー(DPワールドツアー)は今週「シンガポールクラシック」が9日(木)に開幕。次週は「タイクラシック」(アマタ・スプリングCC)で、今大会からいよいよアジアンスイングに突入しました。

年明けにアラブ首長国連邦(UAE)でプレーした後、前週のオフは2カ国で過ごしました。タイ・バンコクで休養と軽めのラウンドをこなした後、週末はマレーシア・クアラルンプールへ。シンガポールが同じマレー半島にあることもあり、芝種が似ているゴルフ場で練習してきました。

今回は空路でちょっとずつ南下。海外転戦、とくに欧州やアジアンツアーを戦う上では飛行機移動が欠かせません。世界のあらゆる地域で旅の助けになるのが、各空港内に設置されたラウンジ。出発前や乗り換えの時間帯にゆっくりできるエリアが快適です。

実際のところ、僕は積極的にラウンジを利用するタイプではなく、ターミナルの一般のレストランで食事をしたり、ぶらぶらして過ごしたりすることも多いのですが、中にはお気に入りの場所があります。その一つがクアラルンプール空港内にあるマレーシア航空ラウンジ。ここだけは「必ず」立ち寄ります。

お目当ては、食事処で用意されているカリー・ラクサ(Curry Laksa)。ラクサとは東南アジアの名物料理で、魚介類から出汁を取るシンガポールやインドネシアでもポピュラーなローカルフードです。ココナッツ系のスープで、タイカレーに近い感じでしょうか。これを食べないと、どうにもマレーシアを発つ気になれません。

今回も無事にいただいて、シンガポール入り。会場のラグーナ・ナショナルゴルフリゾートCはチャンギ空港のそばにあるゴルフ場で、過去には欧州ツアー、そしてアジアンツアーで訪れたことがありました。

36ホールあるコースで、初めて来た2014年当時は今大会の「クラシックコース」とは逆の「マスターズコース」で行われました。こちらはグリーンも小さく、背の高い木々を生かした、いかにも東南アジアの伝統コース。

一方で16年にアジアンツアーのメインになった「クラシックコース」(当時は16ホールを使用し、2ホールはマスターズコースからチョイスされました)は、名前とは裏腹に現代風のデカすぎ、傾斜激しすぎのグリーンに面喰った記憶が…。今回までに何度か改修があったようで、ついに戦略性の高い、フェアなコースになった印象。水辺も砂地もバンカーも巨大なシンガポールらしいレイアウトが僕たちを待ち受けます。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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