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「いま僕はココにいます」Vol.21 南アフリカ編

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・24歳。2012年のプロデビューから5年間で巡った国の数は20以上。活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。世界を旅することこそが、幼い頃からの夢だった。傍らにはキャディバッグと小さなスーツケース。ゴルフで旅する渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、ヨハネスブルグにいます。

インド洋に浮かぶモーリシャスから、アフリカ大陸に移動してきました。今週は「ヨハネスブルグオープン」に出場。前週の「アフラシアバンク・モーリシャスオープン」同様、欧州、アジアン、南アフリカツアーの共催試合になります。

南アフリカ共和国には今回、初めて降り立ちました。これで、人生で訪れた国はちょうど30カ国になりました! 南極をのぞく大陸を“制覇”です。初めての南ア。開幕2日前は土砂降りでした。この時期、一日中雨が降ることはすごく珍しいそうなんですが…。今週は予選ラウンドで2つのコースを使うので、まずは1日で36ホールを歩いてきました。ショットをしている時間はないので、パターとボールだけ持って。嵐の中20km近く歩いたわけで、今回のコースチェックはキャリアで一番キツかったと思います。

南ア最大の都市・ヨハネスブルグのコースには、水たまりにカニがいたり、動物がいたりとなんだかとても野性味にあふれています。郊外にはサファリのなかにあるゴルフ場があるらしく、実際にトラやライオンがいるらしいですよ。

ただ、街中の治安の悪さを心配していましたが、今のところ非常に安全に見えます。近代的なビルが並び、オーストラリアや、米国フロリダの市街地のような印象を持ちました。今回はスポンサーの三菱商事さんの駐在員の方にお世話になっていますが、ケープタウンには、古い欧州のレンガ造りの街並みや歴史的なワイナリーが残っているそうです。ちなみに今週、現地で運転手を務めてくれる方の名前は「ヨハネス」さん。なんか、でき過ぎじゃないですかね…。

南アのゴルフ事情を聞くと、今回の会場も含め、トーナメントコースの多くがビジターで3000円から5000円でプレーできるといいます。感覚的には日本の五分の一くらいの価格でラウンドができるみたい。ジュニアにももちろん低料金で、メジャーチャンピオンをはじめとした優秀な選手が何人も輩出されるワケが理解できる気がします。

<今週のランチ>

街中の日本食レストランに行ってきました。Japaというお店です。“N”はどこに行っちゃったのか…。ヨハネスブルグで本格的な和食を食べられるのは、2軒ほどだそうです。カツ丼は165ランド(約1368円)でした。

旅人ゴルファー

Profile

川村昌弘
川村昌弘Masahiro Kawamura
1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで

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