アジア下部優勝で開いた扉 水野眞惟智がプロ初の欧州ツアー
2019年 メイバンク選手権
期間:03/21〜03/24 場所:サウジャナG&CC(マレーシア)
「いま僕はココにいます」Vol.54 マレーシア編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・25歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、クアラルンプールにいます。
今週は欧州ツアー「メイバンク選手権」に出場します。去年は待機選手で出場機会が巡ってきませんでしたが、2年ぶりにプレーできます。2014年に別コースで初めて出てから今年で5回目。TPCクアラルンプール、ロイヤルセランゴールでも良いプレーができる印象があります。ここサウジャナG&CCの相性も悪くないと思っています。
試合前は今回がプロ転向後初めての欧州ツアー出場となる水野眞惟智(みずの・しんいち)選手と練習ラウンドをともにしました。実は1993年生まれの25歳で同い年。彼は同志社大に入るまで香港で育った選手です。僕はもともと水野プロのご両親と面識があり、数年前から「香港オープン」に出場した時に食事をご馳走になるなど、お世話になってきました。本人と会ったのは去年、ブルネイでのアジアの下部ツアー(ADT)に出たときが初めて。今週は思わぬところで同級生とプレーできることになりました。
彼はADTのシーズン最終戦「PGMメイバンクADT選手権」で優勝して今週の出場権をゲットしました。昨年は勝てそうで勝てない試合があったり、賞金ランキングも毎週しびれる思いをしたりしてきたはずです。ADTは優勝しても賞金が100万円に満たない試合もありますが、そこから一気に5000万円以上の優勝賞金がかかる欧州ツアーとの共催試合に出られるのは、アジアでプレーしているからこその魅力。誰もが何かをきっかけにジャンプアップできる夢がココには詰まっていると思います。
<今週のディナー>
クアラルンプールでも観光地からちょっと外れると、地元の屋台が並びます。最近は米粉の麺を使ったクイティアオゴレンというローカルフードにハマっています。タイのパッタイに近いイメージで、野菜もたっぷり。辛さも選ぶことができます。ニンニク好きにはたまらないおいしさ。これが、6リンギット(約164円)ですからホントにお得な気分。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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