川村昌弘が語る 「お助けがない」インドゴルフの難しさ
「いま僕はココにいます」Vol.23 インド編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・24歳。2012年のプロデビューから5年間で巡った国の数は20以上。活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。世界を旅することこそが、幼い頃からの夢だった。傍らにはキャディバッグと小さなスーツケース。ゴルフで旅する渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、コルカタにいます。
日本ツアー、アジアンツアー、欧州ツアーに出場した2017年。今年もいよいよ幕を閉じようとしていますが、もう少し僕の旅にお付き合いください。今週はインドのツアー「マクラウド・ラッセル ツアー選手権」に出場しました。世界ランキングポイント対象試合ではありませんが、大会から招待していただきました。何度もインドには足を運んできましたが、国内ツアーには初参戦。以前から名門・ロイヤルコルカタを回ってみたかったんです。
試合は4日間、インドの賞金ランキング上位者らが出場する試合で予選カットはありません。日本ツアーに分配された2つの出場枠で参戦した若手の小斉平優和選手、和田章太郎選手からは「なんで出てるんですか!?」とビックリされてしまいました。
大会前にはインドのSSP.チャウラシア選手らに食事に誘っていただきました。冒頭の写真は右からバングラデシュのシディクール・ラーマン、インドで同世代のSチッカランガッパ選手。僕の左がチャウラシア選手で、左端のスージャン・シン選手は試合中もターバンを巻いてプレーするんです。
僕、高校生の時に毎年、米国フロリダ州で自主トレ合宿をしていたんですが、2008年当時、ギャラリーとして観戦に行ったマイアミ近郊での「WGC CA選手権」で彼を観たことがあるんです。今ではそんな彼に招待していただくようになったんですから、なんだか感慨深い気持ちになりました。
今年もたくさんの国でプレーすることができました。世界各国の選手をはじめ、スポンサーやファンの皆さんにサポートをいただき、本当にありがとうございました。2018年もよろしくお願いします。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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