海外転戦は一段落 川村昌弘が今週「頑張りたい」理由
「いま僕はココにいます」番外編1/旅のおとも
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・25歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に30以上。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
2018年も残り4カ月を切りました。
前半戦でアジア、欧州ツアー中心のスケジュールを組んできましたが、この秋は日本ツアーに専念しています。しばらく国内の試合が続くので、今回は僕の遠征用の持ち物を紹介します。ホントに特別なものがなく、ビックリしていただけないのが恐縮ですが、お付き合いください。
さて、当たり前ですが、遠征に欠かせないのがまずはゴルフバッグです。クラブの入ったキャディバッグは飛行機ではオーバーサイズになってしまう巨大なバッグに入れます。でもこのバッグが意外とたくさん入るんです。白と黒のキャップにゴルフシューズ、トレーニング用の運動靴、サンダルもこの中に入れちゃいます。
衣服などは最近、スーツケースではなく、登山用のバックパックを使っています。下着、ゴルフウエアは上下6枚ずつ。あとはジムでのトレーニングウエアが4着。私服としてTシャツ5枚、ジーパンを入れた長ズボンが2つ。あとは試合によってはパーティがあったりするので、襟付きのワイシャツも2枚準備しています。レインウエア、ウィンドブレーカーは公私ともに重宝します。
意外とアナログで、スケジュールは手書きで手帳にも書き込みます(編注:字がきれいです)。この手帳には各国のお札がたくさん入ってます。クレジットカードが使えない地域もありますからね。「誰か、リンギットとバーツ、換えてくれない?」なんていうふうに、旅の仲間内で違った国の通貨を売り買いすることもあります。
移動中は基本的に、これら全部を入れたバッグパックを背負って移動しますが、僕は空港と飛行機の中では手ぶらが快適。4年くらい前に旅の写真を保存しようと思ってパソコン(MacBook Air)を買ったんですが…ここ2年は触るどころか、持ち歩いていません。ポケットの中には、スマホと財布(マネークリップ)、あとはイヤホンだけ。実はこのイヤホンが重要で、ノイズキャンセリング機能が欠かせません。フライトの間はほとんど眠っているので、30分だけ音楽をかけてそのまま寝ることもしばしば…。ちなみにスマホゲームは“苦手”です。小さい頃から、とにかくゴルフがテレビゲーム代わりでした。でも、最近ひとつダウンロードしましたよ。つむつむ? パズドラ? ポケGO? いやいや『テトリス』を…。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
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