16歳アマ長崎大星のギア 松山英樹と同じ“V”を削った「Zフォージド」は海外を見据えて
◇アマチュア◇日本ジュニアゴルフ選手権 Presented by Sky 最終日(21日)◇霞ヶ関CC東コース(埼玉)男子15~17歳(7443yd、パー71)
2024年に男子12~14歳の部で獲った日本タイトルを、長崎大星(勇志国際高2年)は高校生でふたたび手にした。初日から首位を独走し、終わってみれば2位に7打差の圧勝。ナショナルチームの一員として、ふさわしい圧倒的な強さを見せた。視線はすでに海外に向いており、クラブセッティングにもその意図が随所にうかがえた。
「ここ1カ月はドライバーの調子があまり良くなくて…」。5メーカー10本に及ぶ試行錯誤の末、ドライバーはコブラのコアモデル「OPTM X」に落ち着いた。「これまでは少し小ぶりでロースピンなヘッドを好んできましたが、今は大きいヘッドの方が安定するという考え方にシフトしています」。平均キャリー290ydを誇るが、海外での試合を重ねる中で、考え方にも変化があったという。
「以前は『毎ショットがフルスイング』というスタイルでしたが、最近はコントロールへシフトしています。(海外は)タイトで狭いコースも多く、どちらかというとスイングを抑える比率が増えています。その抑えたスイングで今のフルスイング時の飛距離(平均290yd)が出せれば、海外でも十分に通用すると思っています」。1月に出場したPGAツアー「ソニーオープン」を振り返り、「飛距離の面で悩まされた記憶はなかった」と自信をのぞかせた。
アイアンは松山英樹と同モデルのマッスルバック、スリクソンの「Z-FORGED(フォージド)IIだ。ソールの削りまで松山仕様で真っ平ら(市販はVソールで山なり)。「海外の試合に行くと地面が非常に硬く、Vソールが裏目に出てしまうことが多かったので、一度削ってみました」と明かす。
Vソールと削ったソールを打ち比べながらテストを重ねた結果、「日本の芝はVソールがある方が打ちやすさを感じますが、海外と日本でいちいちクラブを替えるのは難しい」という判断に至った。現在はあえて海外の硬い地面にフォーカスを絞り、ソールを海外向けのセッティングに固定して戦っている。
そのほか、ロブウェッジには「SM11」の“ローバウンスK”と、海外選手に多く見られるグラインドを選ぶ。パターは「ファントム11R」を使用。サークルTマークが入り、しかもフェースは鏡面仕上げでツルツル。こだわりは強い。
ギア選びは「徹底した自分流」。クラブ選定にあたっては、「メーカーの担当者にも相談しますが、だいたいは自分でこうした方がいいなと考えを巡らせて決めています」と、あくまで主導権は自分自身にある。アイデアの源泉は、「ツアープレーヤーのセッティングを観察して参考にしたり、自分で打っていて『ここはいらない』『こうしたい』と感じたオプションを、練習場で実際に試しながら決めています」と語る。
そのクラブ選びやスイングに対する考え方は、16歳とは思えない成熟感がある。今後どのような成長を見せるのか、非常に楽しみだ。
<長崎大星の14本>
ドライバー:コブラ OPTM Xドライバー(9度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(重さ60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi4D TOURフェアウェイウッド (3番15度)、テーラーメイド Qi35フェアウェイウッド(5番18度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(重さ70g台、硬さX)
ユーティリティ:スリクソン ZX Mk IIユーティリティ(4番23度)
シャフト:グラファイトデザイン プロトタイプ
アイアン:スリクソン Z-FORGED(フォージド)II(5番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ウェイトロック
ウェッジ:テーラーメイド MG5ウェッジ(50度)、ボーケイデザイン SM11ウェッジ(56、61度)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ウェイトロック
パター:スコッティキャメロン ファントム11.2R プロトタイプ
ボール:スリクソン Zスター(2025)