ツアーで“白ヘッド旋風”? ウィンダム・クラーク発「ALLY BLUE ONSET」がじわり流行の兆し
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント◇芥屋GC(福岡)◇7293yd(パー72)
強い人が使うパターは、つい使ってみたくなるもの。世界ランク1位のスコッティ・シェフラーや同2位のロリー・マキロイ(北アイルランド)が使用する「スパイダー」が、世界中の選手に波及したのは最たる例だが、その流れがいまピンのパターに来ているようだ。
プレーオフシリーズ第2戦「BMW選手権」を制したウィンダム・クラークの白パター、ピン「スコッツデールTEC」シリーズの「ALLY BLUE ONSET(アリーブルーオンセット)」に注目が集まっている。日本男子ツアーでは蝉川泰果が前週から投入。ほかにも6月「みちのくチャレンジトーナメント」から、小鯛竜也が同パターにスイッチしている。また、同シリーズの「KETSCH ONSET(ケッチオンセット)」を小西たかのりがテスト中だ。
女子ツアーに目を向ければ、鈴木愛と一ノ瀬優希が同ヘッドを使用し、セキ・ユウティン(中国)が同ヘッドのクランクネック「ALLY BLUE H」をチョイス。他にも神谷桃歌が「HAYDEN(ヘイデン)」、木戸愛が「KETSCH(ケッチ)4」と、それぞれ同シリーズのパターを使用している。
いったい何がいいのか? 小鯛は「別メーカーのゼロトルクを使っていたら調子が悪くなっちゃって。そのあとジェイルバードの中尺を使って感触が良くなり、その流れでコレを使ったら『あ、なんか良いかも』となって」と、そこから長期政権になった。
具体的には「全体のバランスがいいのか、振った時にヘッドがブレない感じがします。そこが大きいですね。打感はちょっと柔らかめ」と語る。37インチの長さにして少しグリップを余らせ、通常の握りで使っている。白ヘッドについても「ちょっと残像が残りやすいんですよね。ヘッドがひとつの塊に見えて構えやすい」と、さまざまなメリットを感じるようだ。
一方、蝉川は「ソールがペタペタで、ポンと置いたときに据わりがいい。ピン型だと緊張した場面などでターゲットに合わせるのが難しいときがあって。このヘッドは構えた時に合わせやすい」と評価した。実際に先週の試合で初めて使い、「自分のミスというか、本当にちょっとした押しミスや引っかけミスは、やっぱり(ヘッドがブレずに)カバーしてくれます」と語り、しばらくはこの白ヘッドで戦う予定だ。
プロの間でじわりと広がる“白ヘッド旋風”。この勢いはしばらく続きそうだ。(福岡県糸島市/服部謙二郎)