国内3試合を終えていよいよ渡米。勝っちゃん頑張れ！

勝みなみが米LPGAの試合に向けて、今週初めに渡米した。その勝と一緒に旅立ったキャディバッグの中に、15本のクラブが入っているのはご存じだろうか。勝は試合に応じて、15本の1軍選手の中から1本を抜いて“ベンチに置く”のがルーティンになっている。

当落線上にいるのは、3番ウッド、ユーティリティ、4番アイアンの3本。どれを抜くかの基準はその週のコースの状況による。例えばパー5の2打目が短いケースが多いなら3番ウッドを抜くし、パー3の距離や2打目に残りやすい距離によって4IかUTのどちらかを抜く。練習ラウンドでコースをチェックしたのち、水曜日（もしくは木曜日）の夕方にスタメンを発表するのだ。

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ダイキンオーキッドレディス練習日に撮影。15本入り。このあと本戦ではアイアンを新作にスイッチ

では、そんな勝の“15本”のセッティングの中身はどうなっているのか。いわゆる女子プロに多い「上に厚く下が薄く」ではなく、「上に薄く下が厚い」男子並みのラインアップで、ウッド系は少なくウェッジの本数が多いのが特徴。少しハードと言えなくないが、その考え方はクラブ選びにも顕著に出ている。

ディープフェースかつストレートな顔つき。昨秋Mk IIに変えた

例えばドライバーは、やさしめな「5」モデルではなく「ZX7 Mk II」をチョイス。勝のクラブ担当によれば、「球が強いところを気に入っています。『5』だと彼女のHSでは吹け上がることもあって、球が弱く感じてしまうそうです。昔からスピンが入るモデルは好みませんね。『7』の方が構えやすくてターゲットに向きやすいとのことで、やはりストレートな顔を好みます」

ZX5（4番)とZX7(7番)。勝みなみの最新Mk IIアイアン

また開幕戦からアイアンも新しくして、女子プロでは珍しく4番から入れている。「勝プロは、ほんとにアイアン好きですね。ヘッドにはシャープさを求めていて、その方がターゲットを向きやすいそうです。4、5番は『ZX5』にして球を上がりやすくし、シャフトも彼女にとってやさしめなSフレックスにしています」（前出クラブ担当）。6番アイアンからの「ZX7」はXシャフトを入れているというから、やはりあくまでハード目を好むのだろう。

昔からクリーブランド一筋

ウェッジも今年から新しいモデルにスイッチ。「歴代のクリーブランドを使ってきていて、昔ながらのティアドロップ型のカオに慣れ親しんでいます。今作は溝と表面の仕上げが変わって、よりスピンが入りやすくなりました」（同担当）。米国の芝への対応として58度のローバウンスも試したそうだが（球が日本より沈みやすいため）、実際に試合で使うかどうかは定かではないとか。ちなみにボールも今年から最新の「XV」にスイッチしている。

勝にとっての米ツアー開幕戦は、今週23日（木）からの「LPGAドライブオン選手権」（アリゾナ州スーパースティションマウンテンGC)。果たしてどの14本で挑むのか。

＜勝みなみセッティング＞ ※15本あります
ドライバー：スリクソン ZX7 Mk II（9.5度）
シャフト：三菱ケミカル ディアマナ GT 5S

フェアウェイウッド：プロギアRS JUST（3番15度）
シャフト：三菱ケミカル ディアマナ PD 5S

フェアウェイウッド:スリクソン ZX（5番18度）
シャフト：三菱ケミカル ディアマナプロトS

ユーティリティ：スリクソン ZX ハイブリッド（22度）
シャフト：三菱ケミカル TENSEI CK プロ オレンジ 80HY S

アイアン：スリクソン ZX5 Mk II（4、5番）
シャフト：日本シャフト NSプロ 950GH neo(S)

アイアン：スリクソン スリクソン ZX7 Mk II（6～PW）
シャフト：日本シャフト NSプロ 950GH neo(X)

ウェッジ：クリーブランド RTX 6 ZIPCORE（50、54、58度）
シャフト：日本シャフト NSプロ 950GH neo(X)

パター：オデッセイ オー・ワークス #1

ボール：スリクソン Z-STAR XV