勝みなみ&渋野日向子のシード争い“現在地”は?
2023年 TOTOジャパンクラシック
期間:11/02〜11/05 場所:太平洋クラブ 美野里コース(茨城)
なんじゃこりゃ!? 上田桃子のパター 「TRI-BEAM」と「Ai-ONE」が合体?
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598yd(パー72)
上田桃子が練習グリーンでボールを転がしているのを何気なく見ていたら、その見慣れないネックに思わず目を見張った。今季のエースパターであるオデッセイの「TRI-BEAM(トライビーム)ダブルワイド」かと思いきや、三角ネック部分の色が青い。あれ? トライビームって赤じゃなかったっけ? しかもこの青色は見覚えがあるな…。もしや、最近話題の「Ai-ONE」カラー?
<< 下に続く >>
ジーッとそのクラブを眺めてみたところ、やはり! ヘッドのバックフェース側に「Ai-ONE パター」特有のスケルトン窓がついている。となると、Ai-ONEとトライビームがコンボになっているということか。
しかも中尺っぽくてパター自体が長く、いろいろと気になるところだらけ。いったいどこから“突っ込んで”いけばいいのか…。トライビームが持つオフセンターヒット時のブレの強さに、Ai-ONEフェースの芯を外したときの初速ダウンを減らす効果が加わるとしたら、ミスに強い最強カスタムパターではないか。聞けば上田専用の完全プロトタイプらしいが、キャロウェイさん、コレ販売の予定はないですかね?
練習後の上田に話を聞くと、「ミスヒットに強いのはすごく大きいですね。自分のフィーリングとしては、打感の硬さもあって、すごく転がるイメージのパターです」と好感触のようだ。
長さに関しては、「アメリカ女子ツアーの選手、リディア(・コー)とかミンジー(・リー)が中尺を使っていて、この辺を持っているように見えるんですよ」と、グリップ付け根のシャフトあたりを握って説明を始める。「クラブの半分ぐらいから握っているので、その先の面をコントロールしやすそうだなぁって。振り遅れとかなさそうでいいなと」。すぐさま辻村(明志)コーチに相談してお墨付きをもらい、契約先のキャロウェイに35インチのパターを注文したという流れだ。
それまでの33インチから2インチ長いことになり、グリップを余してストロークしている。「すごく同調している感じがして、お腹にグリップがささっているイメージで打てる。グリッププレッシャーも入らずに打てて、いいフィーリングです」とその効果を実感していた。
なかなかクラブを替えないことで有名な上田だが、練習グリーンでは「コレいい!」を連発。早くもパット巧者のハートを射止めたようだ。(茨城県小美玉市/服部謙二郎)