西村優菜が個人戦首位、男女団体も首位肉薄
初日「80」→「69」 佐渡山理莉が2日目ベストスコアで牽引
2017/06/15 10:13
◇2017 トヨタジュニアゴルフワールドカップ Supported by JAL 2日目◇中京ゴルフ倶楽部石野コース(愛知県豊田市)◇男子6843ヤード(パー71)、女子6130ヤード(パー72)
首位と5打差の4位からスタートした日本女子チームが、スコアを5つ伸ばして初日の遅れを巻き返し、首位と1打差の2位に浮上した。立役者のひとりが、初日「80」と乱調だった佐渡山理莉(沖縄県立名護高2年)。この日は4バーディ1ボギーの「69」で、第2ラウンドのベストスコアを記録した。
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晴天続きで、硬く、速くなったグリーンに各選手が手を焼き、スコアが伸び悩んだ2日目。佐渡山は初日に出遅れの原因となったパッティングを修正し、プレーに落ち着きが戻った。「今日は全体的に良かったんですが、ロングホールでスリーパットのボギーとしたのがもったいないミス。上り7mのチャンスにつけながら、ファーストパットを2mオーバーさせてしまった」。ホールアウト後には、唯一のボギーを悔やしがる強気も戻った。
日本チームで唯一の2年連続出場。誰に言われるともなく、期待や責任を感じ大会で、初日に2バーディ6ボギー2ダブルボギーの「80」と乱れた。3パットを連発し、一時は10オーバーまで一直線に落とす不安な内容。終盤3ホールの2バーディでなんとか希望を見出したが、「去年の大会では、出だしがよくて、チームに貢献できたというところがあったんですが…」と悔やむ一日だった。
その夜は、日本チームで名古屋名物“ひつまぶし”を食べに行き、身も心もリセットできたという。「うなぎは“勝負メシ”。大好きなんですが、沖縄にはお店が少なくて楽しみにしていました」と笑顔で明かした。2日目の夜はチームで焼肉の予定。会心のカムバックで「初日叩いた分は全部取り返します!」と力が漲ってきた。
また、この日は会場に大会アンバサダーの武井壮が駆けつけ、最終ホールで日本チームのプレーを見守った。自身もアメリカでミニツアーを転戦していた経験を持つ。
「いろんな国の選手とプレーするのは、吸収することが多く貴重な体験。スコアを競うとともに、交流を深めることにも積極的に取り組んで欲しい。英語が苦手でも伝える気持ちが強ければ思いは伝わるはず。国際大会を存分に楽しんで」と日本チームにエールを送っていた。