ジョンソン、ステンソンが首位発進 松山英樹は5打差26位
次世代を担うジュニア あこがれの選手を聞いてみた
ちょっと前までなら、若い世代の憧れのプロといえば、疑いなくタイガー・ウッズだった。だが現在、彼はゴルフ人生において最大最長のスランプに陥っている。それでもまだ、タイガーは、ヤングゴルファーたちのアイドルでありつづけているのだろうか。
今回はジュニアの国別対抗戦「トヨタジュニアゴルフワールドカップ2015 Supported by JAL」に参戦している全選手に、好きなゴルファーの名前を挙げてもらった。ちなみに、最年長は18歳で、彼ら彼女らの生まれ年は1997年ということになる。97年といえば、タイガー・ウッズが初めてマスターズを制した年。出場選手の大半は、メジャーを勝ちまくっていた2000年前後のタイガーをほとんど覚えていないということでもある。まずは男子選手の結果から(1人だけが挙げたプロの名前は、ランキングから省いている)
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■ 男子(全60選手)
1位 タイガー・ウッズ 15人(25%)
2位 ロリー・マキロイ 11人(18%)
3位 ジョーダン・スピース 6人(10%)
4位 ヘンリック・ステンソン 3人(5%)
5位 ジャスティン・ローズ、アダム・スコット、スティーブ・ストリッカー、チェ・キョンジュ、松山英樹 2人(3%)
これを見ると、圧倒的とまでは言えないが、まだまだタイガー健在ということになる。だが、女子選手へのアンケートを加えると、状況は変わってくる。
■ 女子(全24選手)
1位 ロリー・マキロイ 7人(29%)
2位 ジョーダン・スピース、ルーク・ドナルド、宮里藍、キム・ヒョージュ 2人(8%)
マキロイが多くの票を集めた一方、タイガーは1人だけで、上のランキング選外。男女を足すと、タイガーの16人(男女全体の19%)に対して、マキロイは18人(21%)ということで人気面でも“世代交代”の一端がうかがえる。
実際、日本の塚本岳は「タイガーが全盛期のころはすごく小さかったので、周りでタイガーと言う人はあまりいなくて…今だとマキロイが一番人気という感じです。やっぱり強いし、飛距離もすごいですからね。あとは、アダム・スコットなどでしょうか」と教えてくれた(ちなみに塚本の憧れは宮本勝昌)。
ある海外チームの選手は「いまもタイガーと言う人はいるけれど、ほとんどがマキロイを挙げますね。かわいそうだけど」と、同情の声まで上げていた。なお、ランキングにあるステンソンの3人のうち2人は母国スウェーデンの選手で、チェとキムを挙げた2人も韓国の選手。一方、松山を推した2人は外国の選手だった。
また、ランキングに入ったストリッカーやドナルド以外にも、ジェイソン・ダフナーやザック・ジョンソン、デビッド・トムズ、ハンター・メイハンなど、技巧派プロの名前も多く挙がっていた。さすがは世界のトップジュニアたちだけに、普通のゴルファーとは見ているところが一味違うということだろうか。