女子ツアーで新規定。こんなことで出場をとぎれさせたくない…。
タフで強い! 北田瑠衣、145試合連続出場中
「週刊ゴルフダイジェスト」(4月9日号)より
北田瑠衣が連続試合出場の記録を更新中だ。2008年の日本女子オープンからツアー全競技に出場し続け、今季開幕戦で飯島茜が持つ従来の記録143試合に並んだあとは、記録を伸ばし続けている。決してタフには見えない彼女が“鉄女記録”を塗り替えた秘訣とは?
連続試合出場の公式記録は、まさしく“鉄人”の異名をとった今堀りつが1982年~95年にかけて記録した「482試合」。ただし、これは同選手が出場資格を持っていたトーナメントの連続出場記録。
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一方、北田が更新中の記録は、日本女子オープンや最終戦のツアー選手権(その年のツアー優勝者と賞金ランキング25位以内が出場)など、出場資格がより厳しい試合も含めた、ツアーの全競技に出続ける記録。丈夫、かつ強く(ランキング上位)なければ出せない記録だ。実際、今堀の場合は記録を続けた82年沖縄牧自レディースから95年三越レディスのうち12試合は出場資格がないため出ていない。
身長160センチ、体重54キロ。ツアーでは華奢な体格の北田が足かけ6年間も休みなし?
「私、試合でプレーすることが好きなんです。試合に出て、家族や周囲の方に喜んでもらえることが……。以前は休みを取ったりもしましたけど、結局は出続けたほうが体調を維持しやすかったので、無理してるわけじゃないんです」とあくまで自然体。彼女のスウィングには余分な力みが見られないが、それはスウィングだけでなく、ゴルフに対する姿勢そのものかもしれない。
06年に結婚した“奥様プロ”でもある31歳。周囲の関係者からは、「昔は不調になると、不安から月曜日も練習場で打ち込むことがありましたが、最近はオンとオフをはっきりと区別。体が休みを求めていると感じたときはしっかりと休む、セルフコントロールができるようになったことが長続きの秘密かな」という声が聞かれた。
北田は今後も欠場の予定はないという。鉄女記録、どこまで伸びるのか、注目したい。