2021年 ダンロップ・スリクソン福島オープン
期間:06/24〜06/27 場所:グランディ那須白河GC(福島)
うまい選手はピンパター? “昭和”な木下稜介の連勝ギア
◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 最終日(27日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)
5打差5位から出た木下稜介がボギーなしの10バーディ「62」で通算25アンダーまで伸ばし、最後は時松隆光とのプレーオフを制して2試合連続優勝を飾った。
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悲願の初タイトルとなった3週前の「日本ツアー選手権 森ビル杯」とバッグの中身は同じ。練習ラウンドではブリヂストンの未発売モデルをテストした1Wも、慣れ親しんだブリヂストン ツアーB XD-3のプロトタイプから変えずに連勝を引き寄せた。
4日間の平均パット数(1.6)は全体7位。「ショットが良くても、パターが入らなければリズムも出ない。改めてパッティングの大切さを感じました」と話すように、課題だったグリーン上の安定が武器であるショットにも好影響を与えている。2番(パー3)、3番と続けて10mをカップに沈め、逆転劇の口火を切った。
オフシーズンはショットの精度を徹底的に磨いてきた一方、奥嶋誠昭コーチの助言で日々の調整はショートゲームにかける時間の配分を大幅に増やすようになった。
パターは2002年に初代モデルが発売され、10年に復刻されたオデッセイ トライホット ♯3 iXのプロトタイプを使用。
「すごく昔風で、考え方が“昭和”なんですよ。『うまいヤツはピンパターを使ってる』とか『うまいヤツはパター練習しない』とか」と奥嶋氏も苦笑する職人気質の素顔を持つ29歳。ともすれば頑固になりかねない部分でこだわりを尊重しつつ、絶妙なバランスで導いてくれるコーチの存在はツアー本格参戦8年目の覚醒を語る上で欠かせない。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ブリヂストン ツアーB XD-3 プロトタイプ(9.5度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー 661 TR2(硬さX、45.25インチ)
フェアウェイウッド:ナイキ ヴェイパー スピード(3番15度)
ブリヂストン ツアーB XD-F(5番18度)
ユーティリティ:ブリヂストン ツアーB X-HI(3番20度)
アイアン:ブリヂストン ツアーB X-CB(4番~PW)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM8(52度、58度)
パター:オデッセイ トライホット ♯3 iX プロトタイプ
ボール:ブリヂストン ツアーB X