2021年 パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ
期間:09/23〜09/26 場所:城陽CC(京都)
「アジアアマ」見据えウェッジ総入れ替え 中島啓太の優勝ギア
◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 最終日(26日)◇城陽CC (京都)◇6967yd(パー72)
史上5人目のアマチュア優勝を遂げた中島啓太(日体大3年)。最終日は首位と1打差の通算14アンダー4位でスタートし、5バーディ、1ボギーの「68」でプレー。通算18アンダーで並んだ永野竜太郎をプレーオフで下してツアー初勝利を手にした。
<< 下に続く >>
「来年の秋にある大学の試合が終わるまではプロ転向をしない」という中島だが、プロ転向のタイムリミットは迫ってくる。今年の年明けごろに「いろんな(メーカーの)クラブを試した」とあらゆるクラブを試打。「自分の感覚が一番大事。あとは格好良さもあって、自分に合うクラブを使わせていただいています」とテーラーメイドのクラブを選択した。
優勝争いを演じた4月「東建ホームメイトカップ」ではウェッジはタイトリスト ボーケイ SM8の46度、50度、54度、60度の4本だったが、今大会の前週に行われた大学のリーグ戦から、ともにテーラーメイドのミルドグラインド 3の46度、52度、56度とハイ・トウ ロウの60度に差し替えた。
「ロフトも変えたので練習必要かな?と思っていたけど、意外とすんなり替えられた。これも秋に向けての調整で」と11月「アジアパシフィックアマチュア選手権」(ドバイクリークゴルフ&ヨットクラブ/UAE)に向けたクラブセッティングだという。
最終日の前半9番では残り30ydの右ラフからのバンカー越えショットを60度でピンそば1.5mに寄せてパー、後半13番は残り120ydのセカンドショットを52度でピン奥3mにつけてバーディ。15番も残り28ydの2打目を60度で寄せてスコアを伸ばした。
大学生になってから上半身のトレーニングに打ち込み始めると、かつて20kg台だった握力が今では両手ともに50kg台近くとなり、力のバランスが変わった。「ラフとか芝に負けずに打ちたい球を打てるようになったけど、アプローチとかのイメージで繊細さがなくなってきた」と、これを課題にして取り組んでいた。「100yd以内はいい時(のショット)の音を覚えるようにしていて、その音を出せるように練習場で打っています。コースではなかなかできないけど、練習場では音を感じるようにやっている」。磨いてきた技でつかみ取った初Vだった。
<最終日の使用ギア>
ドライバー:テーラーメイド SIM2 MAX(9度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD UB(45インチ、硬さX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド SIM2 MAX(3番15度、5番19度)
アイアン:テーラーメイド P7MB(4番~9番)
ウェッジ:テーラーメイド ミルドグラインド 3(46度、52度、56度)、テーラーメイド ハイ・トウ ロウ(60度)
パター:スコッティキャメロンSSS 350 TOUR ONLY
ボール:タイトリスト プロ V1x