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「日本のグリーンに合う」 谷原秀人がエースパター回帰で40代初V

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(14日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

2打差の単独首位から出た谷原秀人が逃げ切りで5年ぶりのツアー15勝目を飾った。11月16日が43回目の誕生日。20代で8勝、30代で6勝を積み上げてきた名手にとって、40代に入ってからは初タイトルとなった。

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サンデーバックナインは同じ広島出身、東北福祉大の後輩に当たる金谷拓実との競り合い。用具契約を結ぶ本間ゴルフ製がほとんどを占めるクラブから繰り出すショットは、抜群の切れ味を誇った。フェアウェイキープ率78.57%(44/56)はフィールド1位タイ、パーオン率75%(54/72)も2位タイ。

加えて心強かったのが、持ち味であるグリーン上のフィーリング。「短いのを外す場面もあったけど、パッティングが結構安定していた。(ショットも含めて)どうやっても、上で戦えるような状態ではいた」。何度となくロングパットをタップインの距離に寄せるタッチの良さが際立った。最終18番(パー5)では3日目に10mを沈め、金谷を1打差で振り切る結果となった72ホール目も6mを流し込んだ。

2週前から投入したスコッティキャメロンのセンターシャフトのマレット型パターは、2012年から3年連続平均パット1位に輝いたときも使っていた、かつてのエース。2018、19年と挑戦した欧州ツアーでは「狙ったところに真面目に打ち出しても、きれいに整っていないグリーンだと全然違うところに行っちゃう。あれ(マレット型)を持っていって、ちょっとイップスになりかけた。本当に手が動かなくなって、やめたんです」と封印していた。

プライベートのラウンドで久々に握ると、11個ものバーディを量産したことが再投入のキッカケになった。「日本のグリーンに合うんですよね。グリーンがきれいだから、狙ったところに打ち出していけば入る。やっぱり、日本はこのパターなのかなって。それに気付いたから、今日がある」。日本ツアー屈指のパット巧者がカムバックを果たした。

<最終日の使用ギア>
ドライバー:本間ゴルフ ツアーワールド GS(ロフト11.5度)
シャフト: 本間ゴルフ VIZARD FZ(重さ60g台、硬さX、長さ45.5インチ)
フェアウェイウッド:タイトリスト TSi3 フェアウェイメタル(3番15度)、テーラーメイド M2 ツアー(5番18度)
アイアン:本間ゴルフ ツアーワールド TR20-P(4、5番)、本間ゴルフ ツアーワールド TR20-B(6~10番)
ウェッジ:本間ゴルフ ツアーワールド TW-W ウェッジ(2018年)(49、55度)、本間ゴルフ ツアーワールド TW-W ウェッジ(2016年)(59度)
パター:スコッティキャメロン プロトタイプ
ボール:本間ゴルフ TW-X

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2021年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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