2022年 Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント
期間:08/25〜08/28 場所:芥屋GC(福岡)
350yd超えの豪打も 河本力が勝利を引き寄せた1W&粘りのアプローチ
平均飛距離は323.75ydで今季ツアー1位、「飛距離で認知されている」という自覚もある。強風によってパー5でバーディが獲りづらくなった最終日も、河本力はひるむことなく2オンを狙っていった。
1打差からイ・サンヒ(韓国)を追いながら、4番からの連続ボギーも焦りはない。「ロングホールで絶対獲る」。最初のチャンスは543ydの6番、アゲンストに負けない豪打はフェアウェイの傾斜も手伝って350yd近く転がった。9Iの第2打でグリーン手前のカラーまで運び、54度のアプローチで50㎝に寄せてバーディを奪取。「6番で獲れたのは大きいです」とここで首位に並んで流れを作った。
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バーディ必須の最終ホールは、ティショットの左のミスを考えて一瞬ひるんだが、「怖がらず、腹筋を締めて頑張りました」と1Wのショットはフェアウェイセンターをヒット。2打目で右のラフに入れるも、3打目でグリーンを捉えて1パットでバーディ締め。「18番で絶対、いいティショットをしたら勝てると自信があった」と勝機をつかんだ一打を振り返った。
飛ばしだけでなく、今季はアプローチ強化をテーマに練習してきた。「ティショットは打てているのに、そこからのウェッジが良くないせいで優勝争いから転落していた」と、重点を置いてきたショートゲームがこの日も光った。
序盤から厳しいアプローチを打たされたが、しぶとくパーを拾っていく。左手前にカップが切られた1番は、第2打がグリーン左手前バンカーにつかまったがこれを数センチに寄せてパーセーブ。2番もカップに近いグリーンサイドのラフから1m弱に寄せて粘りを見せた。
ウェッジは48、54、60度を入れており、48と54度はキャロウェイの最新モデルの「JAWS RAW」。60度だけはひとつ前のモデルを愛用している。「グリーン周りやラフの感覚がずば抜けて合っていて、すごくいい。60度だけは変えられないですね」と、2、3年使い込んでいる。
代名詞の飛距離に、アプローチも強みのひとつに加わった。シードを確定させた来年は、欧米ツアーへの進出も視野に入れている。「できる準備を最大限やって、海外に行きたい」と力強く話した。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ ローグST トリプルダイヤモンド(ロフト9度、長さ45.75インチ)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(60g台、硬さTX)
フェアウェイウッド:キャロウェイ エピック フラッシュ サブゼロ(3番15度)
ユーティリティ:キャロウェイ X FORGED(18度)
アイアン:キャロウェイ APEX TCB(3、4番)、キャロウェイ APEX MB
(5~9番)
ウェッジ:キャロウェイ JAWS RAW(48、54度)、キャロウェイ JAWS(60度)
パター:オデッセイ ホワイト・ホット OG ROSSIE S
ボール:キャロウェイ クロムソフト X LS トリプルトラック(2022年モデル)