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苦楽をともに19年 名手・岩田寛はなぜ「2ボールブレード」なのか?

◇国内男子◇中日クラウンズ 最終日(30日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)

1打差2位から出た岩田寛が6バーディ、1ボギーの「65」で回り、通算15アンダーで2年ぶりの大会2勝目を挙げた。

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ボール契約(ダンロップ スリクソン Z-STAR XV)のみで、フリーで戦うクラブセッティングは複数メーカーが混在。アイアンをPWのみヨネックス EZONE MB 301 フォージドにしているのも、「ノーメッキがいいんですけど、外資(メーカー)だと対応してもらえないので」と選び抜いた結果だ。

通算5勝のうち、和合での2勝を含めて3勝が40代に入ってから。若手の台頭が目立つ国内ツアーにあって、昨季も44歳の谷原秀人とともに存在感を示す優勝を飾っている。「ベテランも応援してください」と笑いつつ、同じ最終組の星野陸也蝉川泰果といった20代のプレーヤーの“壁”となった。

今大会4日間2位(1.5962)、今季4試合で1位(1.6783)を記録している平均パットが証明するようにパター巧者ぶりは健在。もはや代名詞ともいえるオデッセイ ホワイトホット 2ボールブレードは、「23歳くらいから使っているので、19年目くらいかな」とバッグに入っているのが当たり前になった。「たまに」違うパターに替えることがあっても、必ずエースに戻ってキャリアを歩んできた。

「(テークバックが)上げやすい」と使い続けてきた一本について確信を深めたのは、実はつい最近のことだ。2週前の「関西オープン」で予選同組となった片山晋呉からパターの研究者に関する話を聞いた。「『2ボールを使っている人は、上げやすいから使うらしいよ』と。僕もそれで使ってきた。(自分の感覚は)間違ってなかったんだと思いました」

パッティングの教えを請う後輩プロも多く、小平智や昨季下部ABEMAツアー賞金王の大堀裕次郎らが結果につなげている。肝心の中身について「秘密です」と笑ってかわしたが、教え方にもこだわりがあることを明かした。「ホントに悩んでいるんだなと思った時は教えます。“確認作業”みたいに聞かれた時は『そのままでいいんじゃない。自信を持って行け』って言います」。自分のゴルフ同様、他人にも本気で向き合う。

<クラブセッティング>
ドライバー:タイトリスト TSR3(10度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD PT-7(硬さX、45インチ)
フェアウェイウッド:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド(3番15度、5番18度)
ユーティリティ:キャロウェイ X フォージド UT アイアン(21度)
アイアン:キャロウェイ APEX MB(4~9番)、ヨネックス EZONE MB 301 フォージド(PW)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM9(52、58度)
パター:オデッセイ ホワイトホット 2ボールブレード
ボール:ダンロップ スリクソン Z-STAR XV

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