「訳わからんくらい涙が出てきた」 鍋谷太一が“夢”にまで見た初優勝
2023年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント
期間:11/23〜11/26 場所:Kochi黒潮CC(高知)
「乗ったら全部決めてやる」 鍋谷太一は好調パター&地クラブUTで初優勝
◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日(26日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)◇晴れ(観衆2820人)
27歳の鍋谷太一が、プロ12年目で初優勝をつかんだ。首位タイから出た最終日に5バーディ、1ボギー「68」をマーク。通算14アンダーまで伸ばして混戦を制した。
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「今週はウェッジとパターが良かった」とショートゲームが支えになった。7番(パー5)で2.5mを沈めてバーディ先行。「序盤から、『グリーンに乗ったら全部パットを決めてやる』という気持ちでやっていた」。後半も微妙な距離を決めるバーディで食らいつき、平均パット数は4日間を通して大会2位の「1.6275」をマークした。
首位に並んだまま入った18番(パー5)は、バンカーからの3打目を60㎝に寄せて勝負あり。バーディマストの局面で獲り切った。
10月「日本オープン」からバッグに入れた3UTも好調で、地クラブメーカー・Aデザインゴルフの「A GRIND BZ ハイブリッド」を使っている。「3番アイアンを入れていたけど、220~230ydを楽に打てたらと思っていた。技術もそんなにないのに、(プロでもハードな)3番アイアンを持っていたら損をしている気がしていて」と投入した1本がかみ合ってくれた。
「あまりクラブもシャフトも変えないタイプ」と話すように、手になじんだ14本で引き寄せた初優勝。「小さいころからツアー優勝することを目標にやってきた。かなった瞬間が一番うれしかった」と、ウィニングパットを沈めて涙があふれた。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ ローグST ◆◆◆(10.5度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(長さ45インチ、重さ60g台、硬さX)
グリップ:ゴルフプライド アライン
フェアウェイウッド:キャロウェイ ローグST MAX (3番15度、5番18度)
ユーティリティ: A デザインゴルフ A GRIND BZハイブリッド(3番20度)
アイアン:ヨネックス EZONE CB301フォージド(4番~PW)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM9(52度)、タイトリスト ボーケイ ウェッジワークス プロト(58度)
パター:オデッセイ 2-BALL TEN TOUR LINED
ボール:タイトリスト プロV1x