2021年 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ
期間:05/06〜05/09 場所:茨城GC東コース(茨城)
難セッティング攻略の陰に練習用パターの存在も 西村優菜の優勝ギア
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(9日)◇茨城GC東コース◇6630yd(パー72)
2000年生まれの「ミレニアム世代」でメジャー制覇一番乗りを果たし、ツアー通算2勝目を挙げた西村優菜。メジャー相応の仕上がりを見せたグリーンは、最終日にスティンプ(速さ)14フィート、コンパクション(硬さ)24.5を記録。そんななか、パット数は「26」。4日間通しても「26.75」と堂々の全体1位だった。
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使用したパターはオデッセイの WHITE HOT OG#7S。キャロウェイのパター担当者によると、4月の「フジサンケイレディスクラシック」の前に替えた。ヘッドを返しやすいショートネックとなっており、「スライスラインの時につかまらずに抜けてしまう」という悩みに応えての変更だったという。
もともと「嫌いじゃない」というパターだったが、悩んだ時期はあったようだ。、昨年10月に都内の同社でパターのフィッティングをしたという。それを機に「『こういう傾向だね』というのが分かるようになった」と同担当者。調整を図って11月の「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初優勝を挙げた(当時のパターはオデッセイ オー・ワークス パター #1)。
また、同時期に「大事なパットも打ち急ぐと芯に当たらなくなる。テンポを身につける」(同担当者)ため、練習器具用としてシャフトの柔らかいパターを渡し、西村はこれで毎朝磨きをかけていたこともあり、高速グリーンにも対応できたという。
身長150㎝と小柄で「セカンドの距離に160~170yd残してしまうのが多い」という西村のクラブセッティングはウェッジ2本、フェアウェイウッドは4本の体制。飛距離の出る選手とのハンデは、3番、5番ウッドの硬さをSRにする一方で7番、9番ウッドは硬さをRにするなど、クラブそれぞれに細かな微調整をしたうえで、スイングの正確性でカバーしていた。
ドライバー:キャロウェイ エピック SPEED プロトタイプ(9度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー エボリューション 3(硬さSR、45インチ)
フェアウェイウッド:キャロウェイ エピック SPEED(3番15度、5番18度)、キャロウェイ グレート ビッグバーサ(7番21度、9番24度)
ユーティリティ:キャロウェイ GBB エピック スター(6番26度)
アイアン:キャロウェイ X フォージド(6番~PW)
ウェッジ:キャロウェイ JAWS(50度、58度)
パター:オデッセイ WHITE HOT OG#7S
ボール:キャロウェイ クロムソフト X トリプルトラック