100本以上のパターから“1本”を決める青木瀬令奈の選び方
2023年 大王製紙エリエールレディスオープン
期間:11/16〜11/19 場所:エリエールGC松山(愛媛)
未発売1Wに替えて初のシーズン2勝 青木瀬令奈のクラブセッティング
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(19日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆5079人)
最終日を2打差の2位で迎えた青木瀬令奈は、前半4バーディはいずれも4m前後のバーディパットを沈め、後続に2打差をつけてハーフターン。14番で1つスコアを落とすも、17番(パー5)でバーディを獲って勝利を決めた。自身初の年間2勝目に貢献した一本には「パター」を挙げつつ、12月に発売される新ドライバー「ゼクシオ エックス」の存在も大きかったと話す。
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「安定感という意味では新しいドライバーで、使い始めてから飛んでいるなと思うし、セカンドは去年よりも短い番手を握ることが多かった」。身長153㎝と小柄な体格からすると、やっぱり飛距離があれば「有利」とは思う反面、「それを上回るような技術、私だったらセルフマネジメントやコントロール、というのができれば3、4日間の中で一番いいスコアを出すことは可能だと思っている。道具も進化しているので、道具の力を借りながら」。磨いてきたショット精度と、新クラブが相乗効果を発揮した。
キャディ兼コーチを務める大西翔太氏によると、タッグを組んだ2015年から約30ydは飛距離が伸びていると明かす。「以前は、上から打ち込んでダウンブローに打っていた。その打ち方を縦から振るようにして(ヘッドの入射角を)アッパーにしたんです」。いまでは、しっかり振ればトラックマンで220ydを計測できるという。
大西コーチとともに目指してきた「通算5勝」をクリアし、次の目標は「メジャーで優勝したい」とステップアップを目指す。「最近のメジャー優勝者を見ると、初優勝がメジャーだったりする。でも、メジャーというのは実力を積み重ねてきて勝てるものだと思っているので、できるようにしたいですね」。さっそく、次戦の国内メジャーでもある最終戦に照準を向けた。
「(舞台の)宮崎CCは18番のセカンドが届くかな…とは思うけど、今週も『ここを、この番手で打てるようになったのは成長だよね』とかコーチと話しながら歩いた。来週も去年より成長したなって感じられるようにしたい」と思い描いた。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ゼクシオ エックス<2023年>(10.5度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS TR RED(長さ45.25インチ、重さ50g台、硬さR)
グリップ:イオミック
フェアウェイウッド:ダンロップ スリクソン Z F85(3番15度)、ダンロップ ゼクシオ テン(5番18度、7番20度、9番23度)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン Z H65 ハイブリッド(5番25度、6番28度)、ダンロップ スリクソン ZX ハイブリッド(6番28度を30度に調整)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II(8番)、ダンロップ スリクソン ZX7 Mk II(9番、PW)
ウェッジ:グラインドスタジオ プロトタイプ(50度、58度)
パター:オデッセイ ホワイト・ホット OG #1WCS