「契約解消は引退するときと…」 “テーラー一筋”だった永峰咲希がフリーを選んだ理由
◇国内女子◇アクサレディスゴルフトーナメントinMIYAZAKI 最終日(29日)◇UMKCC(宮崎)◇6539yd(パー72)◇晴れ(観衆3909人)
30歳の中堅プロ・永峰咲希が元世界ランキング1位の申ジエ(韓国)をマッチレースで破った。ハーフターン時にトップと3打差をつけられながら、サンデーバックナイン「30」で逆転した。猛チャージのきっかけは10番(パー5)のイーグル。テーラーメイドのQi4D LSドライバーから、タイトリストのGT1フェアウェイウッド(3番)でピン1.5mにつける圧巻の内容だった。
アマチュアだった15歳からテーラーメイドにモニターとしてクラブ提供を受け、プロになってからは用具使用契約を結んだ。2024年シーズンまでは1Wからパターまで全14本+ボールという“フル契約”だった。それが30歳で迎えるプロ13年目の今季から初めて契約フリーになった。「自分でもまさかフリーになると思ってなかった。テーラーメイド(との契約)をやめるのは現役をやめるときと思っていた」。それほどの絆を感じていたのに、なぜ契約を解消したのか?
契約本数が11本に減った昨季、58度のウェッジはタイトリストのボーケイ、パターはスコッティキャメロンを使った。「テーラーメイドしか知らずにやってきて、他のメーカーのクラブを使ったことで“他のメーカーの良さ”も、あらためて“テーラーの良さ”もわかった部分があります」。キャリアを重ねるうちに膨らんだ“いろんなクラブを使ってみたい”という純粋な欲求が理由の一つ。ボールもテーラーメイド「TP5」からタイトリスト「プロV1」にスイッチした。ただし、求める打感やスピン量にこだわったことで最新でなく2023年モデルをチョイスした。そこにも“新生・永峰咲希”の姿勢がある。
「フリーになって、不安やさみしさはありました。でも、契約じゃないからメーカーの最新モデルに急いで替える必要がなく、このオフは時間を有効に使えました。“ダメなら元のモデルに戻せばいい”と考えられますから」
1Wはタイトリスト「GT3」で開幕を迎えたが、前週「Vポイント×SMBC」から“古巣”であるテーラーメイドの最新モデルに。3Wはタイトリスト「GT2」から「GT1」にそれぞれスイッチして、今大会を迎えた。「ドライバー(Qi4D LS)はスピン量が増えすぎず、減りすぎず安定して飛んでくれる。3番ウッド(GT1)は座りが良くて、ボールがよく上がってくれて、難しさを感じないのがいいですね」。
アイアンはテーラーメイド製、ウェッジは3本ともボーケイに。契約フリーは培った技術を存分に生かすための必然だったのかもしれない。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:テーラーメイド Qi4D LS(10.5度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NXバイオレット(重さ50g台、硬さS)
グリップ:イオミック
フェアウェイウッド:タイトリスト GT1(3番14.5度)、テーラーメイド Qi35(7番21度、9番24度)
シャフト:3番、7番=SPEEDER NXグリーン(50g台、硬さS)、9番=藤倉コンポジット VENTUS TRブルー(重さ70g台、硬さS)
ユーティリティ:Qi10レスキュー(6番28度)
シャフト:藤倉コンポジット TRハイブリッド(重さ75g、硬さS)
アイアン:テーラーメイド P770<2024年>(6~9番)、P7CB(PW)
シャフト:日本シャフト NSプロモーダス3プロトタイプ(硬さS)
ウェッジ:ボーケイSM11(48、54、58度)
シャフト:日本シャフト NSプロモーダス3プロトタイプ(硬さS)