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【WORLD】助け合いという贈り物(1) プロゴルファーとチャリティ

Golf World(2011年10月24日号) texted by Brett Avery

一流プレーヤーから、下部ツアーでプレーする若きプロまで、慈善活動の手助けをすることは、仕事の一部となっている。ここにゴルファーたちが注ぐ努力の一例と、チャリティ活動の参加方法をご紹介しよう。

ジョン・ブランド「ナイズナ・セッジフィールド・ホスピス」
かつて欧州ツアーとチャンピオンズツアーの常連メンバーだったブランドは、毎年恒例コンペを開催し、同じく南アフリカ出身のトッププレーヤーたちと共に、同施設をサポートしている。このホスピスは、南アフリカの南岸にある人口約75000人のナイズナという町で、1986年、小さなコテージの一室からスタートした。この団体では、患者の自宅訪問看護を行ったり、常にガンやHIV/エイズ患者の看護に追われて燃え尽き症候群になりつつある医療専門家やボランティアたちを援助している。

ジェイソン・ボーンディッキー・プライドケビン・ストリールマン「ティー・イット・アップ・フォー・タスカルーサ」
地元出身でアラバマ大学出身のプライドと、アラバマ大学卒業生のボーンとストリールマン(妻コートニーもタスカルーサ育ちのアラバマ大学卒業生)が、4月27日にタスカルーサ一帯がトルネードに襲われ、壊滅的な被害を受けた直後に行動を起こした。がれきの清掃や住宅再建のため、家族を手助けするだけではなく、クリムソンタイドことアラバマ大学フットボール部のホームゲームに合わせて、2日間のプロアマ大会を開催し、義援金を地元のグループに寄付した。

キャサリン・ブリストー「ハビタット・フォー・ヒューマニティ・インターナショナル」
フューチャーズツアーに参加するニュージーランド出身のブリストーは、8月のペンシルベニア・クラシックで優勝して名を馳せたが、過去数年にわたり、度重なる地震や津波の被害を受けてきたインドネシアにある17000の群島を定期的に訪問、住居の建設を手伝っている。最近では、インドネシア最大の都市ジャカルタでチャリティコンペを開催し、30軒の家を建設するのに十分な資金を寄付した。

チェ・キョンジュ
“子供たちのため、コミュニティのため、そしてゴルフが社会で手本となるため”、2007年11月に自らのチャリティ団体を設立した。この団体では、韓国をはじめ世界中で、奨学金を提供するなど、数々の教育団体をサポートしている。また、世界中で起きた自然災害の復興援助のため、数百万から数千万円の寄付をしている。

ポーラ・クリーマー「ポーラ・4・キッズ」
2005年に、The First Teeのサラソタ/マナティ支部で働き始めて、ポーラは、その年、10代でLPGA最優秀新人選手に選ばれた。2007年から、毎年セレブリティ・イベントを開催し、同プログラムに登録する子供たちのために、奨学金を寄贈している。

ジム・フューリック「チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・ホスピタルズ」
昨年のFedExカップを制し、PGAツアーMVPに選ばれたフューリックは、2人の子供を持つ父でもあるが、一風変わった寄付の方法を取っている。基本は、バーディを決めるたびに寄付をするという方法だが、今季開催されたオフィシャル・ツアー・イベントで決めた各バーディに対し、ファンが自分で決めた金額(最低10セントから)の寄付を呼び掛けている。寄贈者はオンライン、またはモバイル機器から参加可能で、寄付金が手渡される場所をネットワークに登録している170の病院から選ぶことができる。また、寄贈者は、フューリックの成績や病院での活動について、毎月Eメールや携帯メールで報告を受けている。

アーロン・ゴールドバーグ
フューリック同様、サンディエゴ出身のネイションワイドツアーのルーキー、ゴールドバーグも、昨年カナディアン・ツアー年間最優秀選手となった時、一工夫したドネーション・パー・バーディを作った。トーナメント毎に、寄付金の寄贈先を変えるのだ。参加者はゴールドバーグがバーディを決めるたびに5ドルを寄付。寄贈先のチャリティ団体はツアー開催地から選ばれ、ゴールドバーグのツイッターで紹介される。今シーズンは、総額2000ドルを超えるイベントが数々あった。

パドレイグ・ハリントン「パラリンピック」
2003年に母国アイルランドでパラリンピックが開催された時、国を挙げての絶大なサポートを経験し、パラリンピック関連の慈善活動に興味を持ったという。元NBA選手のヤオ・ミン、元体操選手のナディア・コマネチ、俳優コリン・ファレルらと共に、親善大使を務め、パラリンピックへの参加に興味を持つ若者を指導したり、募金活動をしたり、アスリートやコーチ、レフェリーたちに向けたガイドラインや練習方法の作成に尽力している。

ビリー・ハリーIII「アダプション・アドボケイツ・インターナショナル(AAI)」
先日、アメリカ海軍で5年の兵役を終えたネイションワイドツアー・メンバーは、妻ヘザーと共に、息子ジェイコブを養子としてもらい受け、チャリティ活動に力を注ぐようになった。ハリー夫妻はチャリティに対する一般の認識を高めたり、ジェイコブが育ったエチオピアにある孤児院ライラ・ハウスをはじめとするAAIの施設への寄付を行っている。その一方で、アメリカで養子縁組の基準を満たした夫婦に対し、中国やエチオピア、ガーナ、タイからの養子を勧めている。

ザック・ジョンソン「キッズ・オン・コース」
自身の団体の活動の一環、またユナイテッド・ウェイ・オブ・イースト・セントラル・アイオワとの共同事業として、2007年マスターズ優勝者のジョンソンは、地元シーダー・ラピッズにある2つの小学校に物資を提供するプログラムに対し、3年間で105万ドルの寄付をした。寄付を受けている2つの学校は、2008年に起きた大洪水で被害を受けた。プログラムから派遣されたコーディネーターたちは、生徒たちが学業面はもちろん人間として成長する手助けをし、よりよい教育環境を作るために各家庭と密なコミュニケーションを取っている。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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