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【WORLD】助け合いという贈り物(2) プロゴルファーとチャリティ

Golf World(2011年10月24日号) texted by Brett Avery

一流プレーヤーから、下部ツアーでプレーする若きプロまで、慈善活動の手助けをすることは、仕事の一部となっている。ここにゴルファーたちが注ぐ努力の一例と、チャリティ活動の参加方法をご紹介しよう。

ジー・ヤン・リー「ミールズ・オン・ウィールズ」
LPGAツアーで6年目を迎えた韓国出身のリーは、アメリカ合衆国に栄養失調や空腹に苦しむ成人がいると知り、衝撃を受け、アメリカで最も歴史があり最大の成人栄養プログラムへの援助を決めた。団体の代表としてさまざまなイベントに参加したり、トーナメント開催地近くの支部にボランティアとして立ち寄り、食事の配膳を手伝うこともある。

ステーシー・ルイス「スコリオシス・リサーチ・ソサエティ」
11歳の時に、異常脊柱側弯と診断されたルイスは、18歳まで背中に矯正器具をはめていたが、大学在学中に、脊柱を5本のボルトで棒に固定する手術を受けた。団体の主催する公共広告に出演したり、活動を広めている一方で、自身のウェブサイトで手術前と手術後のX線写真を公開しながら、状況を説明し、脊柱側弯と診断された子供と家族の助けとなる情報を公開している。

ジョージ・マクニール、ボビー・ニコルス「チルドレンズ・アドボカシー・センター・オブ・サウスウェスト・フロリダ」「アビューズ・カウンセリング・アンド・トリートメント・インク」
1964年にPGAツアー王者となったニコルスは、3年前に当時プロ2年目だったマクニールがフロリダ州フォートマイヤーズのフィドルスティックスCCのメンバーになった時に、チャリティ活動への参加を呼び掛けた。毎年春に開催されるウォーク・ア・ソン、テニス・トーナメント、プロアマ・トーナメントなどのイベントを通じて、8年間で総額314万ドルを集めた。また2010年には63万1000ドルを寄付。これらの寄付金は、近郊にある女性や子供たちを援助する団体に贈られている。

クリスティ・マクファーソン「アースリティス・ナショナル・リサーチ・ファンデーション」
プロ生活5年目のマクファーソンは、子供の頃、慢性的に関節が腫れるスティル病と診断され、11歳の時に入院を余儀なくされた。当時、医師たちには、プロのスポーツ選手にはなれないと言われていたという。だが、ロレックス・ランキングで常にトップ100入りを果たす今、小児関節リウマチの科学的研究をサポートするため、講演活動やイベント参加に励んでいる。今年は、同団体の役員会にも名前を連ねるようになった。

宮里藍宮里美香上田桃子「負けるなニッポン」
ソーシャル・メディアがいかに素早く行動できるかの好例だろう。3月に大地震と津波が東日本を襲ってからまもなく、3人は義援金キャンペーンを始め、日本地図の上に日本語と英語でスローガンが書いてあるバッジを配布している。円、ドル、英ポンドで義援金を寄付できるウェブサイトを作る一方、競技の枠を超えて他のスポーツ選手たちと幅広く協力。フェイスブックやツイッターを通じて、大規模な活動へと発展した。

パット・ペレス「オペレーション・ゲーム・オン!」
父トニーと兄マイクが2008年2月に設立した団体の名誉会長として、ゴルフを通じて戦闘部隊のリハビリ活動を推進している。サンディエゴにある海軍メディカル・センターと協力し、切断手術を受けた兵士や脳障害を負った兵士にボランティアがゴルフを指導する。体の不自由な子供たちにゴルフを知ってもらおうというピン・パルズ・ジュニア・リンクスに端を発するこのプロジェクトは、最近では兵士の夫を持つ妻たちの団体にもゴルフ指導を始めた。

モーガン・プレッセルモーガン・プレッセル・ファンデーション」
フロリダ州ボカラートンで開催された第4回モーガン・アンド・フレンズ・トーナメントでは、170万ドルの募金を集め、亡き母の名前を冠したマンモグラフィー搭載車、キャシー・クリックスタイン・マンモバンを購入した。このマンモバンでは最初の1カ月で1000人以上もの診断を行った。参加者の大半は、マンモバンがなければ診断を受けられない人たちだった。

アニカ・ソレンスタム「アニカ・ファンデーション」
LPGAツアー史上第3位の最多勝利者として、2008年に引退したソレンスタムは、次世代の若者たちを手助けするために、この団体を設立した。フィットネスや栄養指導を通じて、子供たちの健康や生活のサポートを行う数々の団体と協力。プロゴルファーを目指す少女たちのために大きなトーナメントを3つ主催し、少女たちがソレンスタムと対面できるイベントを開催している。

デイブ・ストックトン「ステイター・ブラザーズ・チャリティーズ」
チャリティを目的としたプロアマ・トーナメントへの招待は滅多に断らないほど慈善活動には熱心なストックトンは、古くからの友人で現在はスーパーマーケット・チェーンのCEOを務めるジャック・ブラウンと協力し、2008年に名誉勲章を受けた人々を称えるイベントを始めた。カリフォルニア州サンバーナーディノで最大のイベントとなり、過去4年で230万ドルを集めた。

ヤニ・ツェン「ユニセフ ユナイテッド・ウェイ・オブ・タイワン」
世界ランク1位のツェンは、今シーズン、チャリティ活動の幅を広げた。バーディを決めるたびに50ドル、イーグルを決めるたびに200ドルを寄付し、本国台湾の7-11/ユナイテッド・ウェイ・オブ・タイワンに贈っている。さらに、世界中の子供たちが安全な水道水を飲めるようにする活動など、ユニセフの主催するプログラムに、合計10万ドルを寄付した。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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