ニュース

アマ・その他の最新ゴルフニュースをお届け

【WORLD】クリントン元大統領がPGAツアーに”参加” 健康な生活への意識向上を目指す

Golf World(2011年10月24日号)final say texted by Ron Sirak

チャリティは、ボランティア精神としてPGAツアーのビジネスモデルの根底にある。1938年に初めての寄付が行われ、毎年2,000ものチャリティ組織がツアーイベントから寄付を受けているが、ツアーでは、これまで1500万ドル以上のお金が集められてきた。この事が、毎週トーナメントを効率的に開催するのに必要な数百人ものボランティアを集めることも可能にしている。そして、コメディアンだったボブ・ホープの協力により半世紀もの歴史をもつカルフォルニアの砂漠で開催されるトーナメントでのヒュマナ・チャレンジにおいて、恩返しの精神が新しいレベルへと進化した。

ケンタッキーがベースの健康医療プロバイダーのヒュマナは、ウィリアム・ジェー・クリントン財団と手を組み、8年間の契約で、健康的な生活を送る為の指導をツアーを通じて行うことになった。これを成功させようとしているボランティアのチーフは、ビル・クリントン元大統領。確かに、この事によりトーナメントは5日間から4日間競技に、舞台も4つのコースをから3つに、そして一人のプロに対してアマチュアを一人組ませるように変更されたが、最も重要な変化は、大会週を通じて、人々にもっと健康的に生きる為の知恵を教える教育的な効果を与えることができることだ。トーナメント前の火曜日には、主要講演者であるクリントンが参加する健康的な生活についてのカンファレンスも予定されているというのだ。

<< 下に続く >>

クリントンは「私達は今回の企画が、保健、そして子供達の健康を考える機会になるだろうと考えているし、それが今、自分の財団活動の中で大きな割合を占めている」とニューヨークの自身のオフィスでコメント。「今回、自分がこの企画に参加しないかと持ちかけられた時、とても嬉しかった」。クリントンのイニシアチブを通じて、現在、健康的な世代の為に12000の学校がエクササイズと食生活を改善させるプログラムを実施。PGAツアーにとっても、健康な生活を教育、奨励することで、スポーツ界の中でリーダーシップを取ろうとする事は大胆な試みであるのだ。

PGAツアーコミッショナーのティム・フィンチェム氏は、「今回の企画は、世界中の人々がカンファレンスに引き付けられ、基金のために、共に働くようになっている。またこの効果を期待しているプロやトップアマのためでもある」と語る。フィンチェム氏とクリントン元大統領は、フィンチェム氏がカーター元大統領のエコノミスト、クリントン元大統領がアーカンソー州法務長官だったころからの仲。そしてフィンチェム氏は「自分たちの方向性は違う。しかし、2人ともお互いの聴衆やファンを大切にしているし、意志決定者、協会のリーダー、公的リーダーとして力がある」と話した。

ヘスルケアのコストカットの問題は、全ての人に影響する。「現在、ワシントンで予算について喧々諤々している」というのはクリントン。「保守派でもリベラル派でも、立場が違えば、何かは受け入れがたくなるものだ。一つ決まっていることは、お互い健康になるために話し合いをしているのだ」。

クリントンが持ち出しているのは、既にヘルスケアの問題が含まれている基金と元大統領であるという信頼性、そしてゴルフとキャンペーンに対しての情熱だ。心臓の手術後にベジタリアンになったというクリントンは「PGAツアーではもうすでに、沢山の取り組みが行われている。ザ・ファースト・ティー・プログラムや、多くのゴルファーが彼ら自身の財団で健康に関する活動をしている」とコメント。「だからこそ、私達のすべきことは、それらをまとめて、利用し物事を好転させることだ」。

クリントンが関わり、またトーナメントの中心に健康を取り上げるという事は、ここ数年トップ選手の参戦に苦労していたトーナメントにとっても好機となる。しかし、それは蛇足になる可能性もあるのだ。ボブ・ホープが100歳まで生きた理由の一部には彼が毎日一時間歩いていたからとしているクリントンは、「アメリカ人の習慣に変化をもたらすことができるチャンスになるかも知れない」と語る。

「私達は皆、健康的に生きるすべを知っている」と話すのはヒュマナのチェアマン兼CEOのマイク・マカリスター。「私達はこの数十年で、食べる量は控えめにして、エクササイズをして、タバコをやめるべきだと知っていて、医者達からも言われるが、皆、実践していない。だから、違うアプローチと違う方法でコミュニケーションをとり、皆さんの興味をそそり、それをする事が楽しいと思ってもらえる様な動機や刺激を与えるようにしたい」。

来年から、PGAツアーイベントは人々に健康な生活に興味を持ってもらうように努めることになる。そして、それはツアーや選手がボブ・ホープを追悼する最高の証となるはずだ。

米国ゴルフダイジェスト社提携
Used by permission from the Golf DigestR and Golf WorldR. Copyrightc 2011 Golf Digest Publications. All rights reserved.

世界のトッププロの情報をいち早く 「Style-WORLD」
海外トッププロのインタビュー。トッププロコーチによるレッスン、最新ギア・アイテムの紹介など、世界の最新ゴルフ情報が満載。スマートフォン限定として、海外プロコーチによるレッスンコンテンツが楽しめます。

関連リンク



あなたにおすすめ

新着記事


ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!