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【WORLD】マキロイ&ウッズが奇妙な予選落ち/アブダビHSBC選手権レビュー

GolfWorld(2013年1月28日号)texted by John Huggan

ロリー・マキロイタイガー・ウッズが予選落ちと波乱づくしとなった「アブダビHSBCゴルフ選手権」を制したのは、ウェールズ出身のジェイミー・ドナルドソンだった。昔から“無知は幸福”ということわざがある。だが、それは知識の無さを擁護する意味で使われるものではない。一見すると的を射ているような格言が、ゴルファーに当てはまるかどうかは定かではないが、少なくともゴルフの“世界トップ2”にとっては適切な言葉ではなかった。

マキロイとウッズにとって2013年の初戦となった欧州ツアーの一戦。コースへの知識の無さは、彼らを予選落ちという結果に導いた。代わって台頭したのは欧州ツアーの新星、ウェールズ出身のジェイミー・ドナルドソンだった。

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これまでもマキロイは、時折今回のようなパフォーマンスを披露することもあった。だが、今回に関してはその原因は直近の出場試合から7週もの間隔を空けたからではなく、彼のバッグからヘッドをのぞかせている、ナイキのニュークラブの特性をまだ理解していないから、と説明がつく。新たな契約に“ゼロ”がいくつ付いているのかはわからない。しかし今後10年は世界ランキング1位を守れるだけの逸材とされる彼は、酷いパフォーマンスに終始したと評価されはしないだろう。

若き北アイルランド人は、その“うま味”を理由にタイトリストから契約変更したという見方をされ、マキロイを批判する声は高まった。しかし普段、マキロイが発揮してきた爆発力はティからグリーン上でも欠如していた。そして、あまりにも退屈なコース環境(極端に狭いフェアウェイと深いラフ)ということを考慮すれば、才能に溢れた選手をわずか2ラウンドで判断するのは適切とは言えない。

当然ながら、マキロイと彼の陣営は、今回の結果に慌てることも、パニックも起こすこともなかった。「ショックを受けるような結果ではなかった」と語ったのは、PGA王者の代理人を務めるホライゾン・スポーツ・マネージメントのコナー・リッジ。「ロリーは新たなクラブに慣れていなかったし、今大会は調整の為のもの。次の大会まで4週間あるから、問題ないだろう。現状を推し測る上では、今大会は非常に有意義だった」。

マキロイ本人も、周囲が想像していた通りのリアクションを示し、騒ぐ周囲を静かになだめた。だが、2日目にパターを以前のスコッティ・キャメロンに戻した点を指摘され、新たな契約でそれが可能かどうかを問われると、生意気盛りの彼に戻った。

「僕は自分の契約について話をする為にここにいるのではない」と不満そうに口を開くと、「自分のゴルフについて話をする為にいる。今日(2日続けて3オーバー75)は良くなかった。自分の思い通りにゲームを進められなかった」と認めた。「ドライバーの調子も悪かった。アイアンも普段の自分とはかけ離れていた。全てにおいて調子が悪かったよ。練習場で改善に努める必要がある」。そう話したのだった。

GolfWorld(2013年1月28日号)texted by John Huggan

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