狙いはざっくり「あのへん」で レジェンドは56度のSWだけで寄せてきた/不動裕理コラム

2025年 KKT杯バンテリンレディスオープン 初日 不動裕理
グリーン周りの寄せは56度のSWだけを使ってきた(Atsushi Tomura/Getty Images)

国内女子ツアーで通算50勝をマークした不動裕理は、50歳になる(1976年10月14日生まれ)一年も精力的に活動を続けている。昨年は「日本女子シニアオープン」で優勝し、レギュラーツアーにも7試合に出場。日本ゴルフのレジェンドはどんなキャリアを過ごし、いま何を思うのか。GDOの連載コラムで胸の内を明かす。

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4月2日からJLPGAレジェンズツアー(女子シニアツアー)の開幕戦「長崎さくらレジェンズオープン」が始まります。私にとってのシーズンのスタートで、2週間後にはレギュラーツアー「KKT杯バンテリンレディスオープン」にも出場を予定しているので、集中力を高めていかなくちゃいけないなぁと思っています。

沖縄を除けば(?)、まだどの地域のゴルフ場も芝が生えそろっていない時期ですよね。トーナメント会場のグリーン周りでも、いわゆる芝が薄いエリアに遭遇することがあります。それでも私は、どんな季節の、どんな芝からでもショートアプローチは基本的に56度のサンドウェッジ(SW)を使います。一番の理由は“最もラインを読まなくていいから”です。

そもそも、カップまでのラインを読むのが私はあまり得意ではありません。転がしのアプローチだと、イメージを足元のボールからカップまで線で描かなければいけないから難しいんです。SWで打てば、カップ付近の2、3m(もちろんグリーンのスピードや傾斜など状況によりますが)のラインをイメージできればいい。パターで寄せるのは苦手で、自分の記憶では、チャンスだと思っても入らないことばかりだったし、長い距離から“3パット”したシーンも頭に残っています。

試合で良い結果を出せていた頃は、SWは14本の中でも得意な方のクラブだったかもしれません。ただ、私の場合はボールの落としどころをピンポイントで狙うとうまく打てず、ざっくり「あのへん」と思って打った方が、体がスムーズに動きます。結果も良い。落とし場所よりも、「こんなボールを打つ」としっかりイメージして、素振りをする。あとは本番で同じ動きを心がける。距離感については、昔は見た目だけで考えていましたが、最近は目も衰えてきていると思うので、歩測してイメージを膨らませています。

SWの形状はバウンス角が少なく、薄めのソールが好きです。なんとなく、いろんなライに対応しやすい気がしていて。そういうわけで私は冬場でも、グリーンのカラーからでもSWを使います。ウェッジ選びで大事にしていることは…「結果が一番!」です。自分の好みのヘッドとは違っていてもカップに寄れば気にしない。現実主義です。

それでもボールが飛び出す速さや、高さ(角度)が自分の感覚と合っているかは大事にしていますね。クラブ担当者の方に「機能性が高い」と説明を受けても、「これは違うなぁ」と思うモノもある。そこは自分の感じたことを信じて選んでいます。

新シーズンの滑り出し。56度のSWがさえまくりますように!

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