加瀬秀樹 2008年 ドライバー正面

米ツアーでのプレー経験もある加瀬秀樹は183cmの恵まれた身体をうまく使ってビッグドライブを放っていく。彼の独特のゆったりとしたスイングリズムは切り替えしからダウンスイングでも打ち急ぐことなく上半身と下半身がシンクロナイズして動いている。パワーの源となるのはどっしりとした下半身となるが、腰の動きを細かく分析してみよう。スイング始動時には右腰を平行移動する「バンプ」(専門用語)をしてから捻っている。左サイドに体重が残ってしまう悪い癖を持つアマチュアゴルファーにはお勧めだが頭を右にスウェーしてしまい過ぎると大きなミスにつながる可能性があるので注意してほしい。トップオブスイング→切り返し→ダウンスイングの中では右股関節から左股関節にうまく下半身の重心を移動している。2009年12月で50歳を迎える加瀬だがこの動きができればまだまだレギュラーツアーでも「飛ばし屋」で戦えるだろう。 欲を言えば左股関節に重心を移したインパクト後に右サイドを下げずに身体のセンターが左股関節の上に乗ることができればグリップの位置が低くなり全体の安定度が増すはず。少し左足下がりのライから球を打つドリルも有効だと感じる。アンディー和田