2019/02/21進藤大典ヤーデージブック

タイトな“入り口”が難関 標高差攻略は計算勝負

■チャプルテペクGC 1番パー4(316yd) 年の最初の世界選手権シリーズ(PGAツアーのスケジュールでは、前年秋のWGC HSBCチャンピオンズに続くシーズン2戦目)がメキシコに移ってから3年目。ピックアップするのは、両サイドに木がせり出している狭いスタートホールです。 ティエリアからグリーンまでは11ydの打ち下ろしになり、距離も316ydしかありませんが、右サイドは272yd、左は278ydでそれぞれバンカーに入ってしまいます。ピンまで40yd前後の中途半端なバンカーショットは、プロでも難しいもの。打ち方はエクスプロージョンショットになりますが、SWではなくAWを使うケースも多くなりま...
2019/03/07進藤大典ヤーデージブック

帝王の次は王様が相手 “画面じゃ見えない”傾斜を読め

■ベイヒルクラブ&ロッジ18番パー4(458yd) “帝王”ジャック・ニクラスが手がけたPGAナショナルでの「ザ・ホンダクラシック」に続き、今週は「アーノルド・パーマー招待」。2016年9月に逝去した“キング”ことパーマーさんが居を置いたベイヒルクラブ&ロッジが開催コースになります。なんといってもタイガー・ウッズが8回もの優勝を飾った当地では、そのフィニッシングホールに注目します。 フラットな印象を持たれるコースですが、それぞれのホールに細やかな傾斜があり、18番はティエリアから第1打の落としどころが見えません。右サイドの池までは331ydあるとはいえ、270yd地点から緩やかな下り傾斜が始...
2019/06/13進藤大典ヤーデージブック

恐怖の109ydパー3 僕もペブルビーチで打ってみた

ペブルビーチGL 7番パー3(109yd) メジャー今季第3戦「全米オープン」がいよいよ始まります。ことしの会場はカリフォルニア州ペブルビーチGL。西海岸のサンフランシスコから車で南に2時間半ほど、モントレー半島にある、ゴルファーなら誰もが一度は訪れたい場所です。 ダイナミックな海沿いの絶景を望むホールが続くなか、やはり難しさをお伝えすべきはこの7番でしょう。世界的にも有名なパー3は、たったの109yd。メジャーで109ydしかないって驚きませんか? しかもティからは打ち下ろしがマイナス10yd入るので、実質的にはピンが手前にあるときで90ydほど。奥にカップが切られても115ydしかありませ...
2019/05/30進藤大典ヤーデージブック

“オーガスタ12番”をさらに難しく? ニクラスが仕掛けたワナ

ミュアフィールドビレッジGC 12番パー3(184yd) ミュアフィールドビレッジGCはジャック・ニクラスが手掛けたコース。まさに“帝王の庭”と呼ぶにふさわしい、ツアー屈指の難度を誇ります。松山英樹選手は2013年の対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」で初めてここを訪れ、翌14年に米ツアー初優勝。僕にとっても忘れることなどできない場所です。 特徴あるホールが続きますが、中でも難しいのが今回の12番です。4ydを打ち下ろすパー3は、「マスターズ」のアーメンコーナーでおなじみの12番(パー3)に似た形状で、さらに何倍も難しくしたかのように思えるのです。 ティからはずっと池。グリーンの形状は横に倒した...
2019/04/10進藤大典ヤーデージブック

感動のフィニッシングホール オーガスタ18番は最終試験

4月のメジャー初戦「マスターズ」がいよいよ11日(木)に開幕します。すべてのゴルファーが憧れるジョージア州・オーガスタナショナルGCで、今年も熱戦が期待されます。当地は1934年、ボビー・ジョーンズとアリスター・マッケンジーの設計で開場し、年々進化を続けています。11番、12番、13番の“アーメンコーナー”は特に有名ですが、ほかにも攻略が難しいホールばかり。大会直前のこのコーナーでは、3ホール以外にポイントになるホールを5つピックアップします。(解説・進藤大典) オーガスタナショナルGC 18番パー4(465yd) PGAツアーをはじめ、米国のコースの数々はとにかく18番ホールのつくりが難し...
2019/04/08進藤大典ヤーデージブック

“チーピン”も悪くない? オーガスタ10番は最難関

4月のメジャー初戦「マスターズ」が今週11日(木)に開幕します。すべてのゴルファーが憧れる会場のジョージア州オーガスタナショナルGCで、今年も熱戦が期待されます。1934年に開場した当地はボビー・ジョーンズとアリスター・マッケンジーの設計で始まり、年々進化を続けています。11番、12番、13番の“アーメンコーナー”はとくに有名ですが、他にも攻略が難しいホールばかり。大会直前のこのコーナーでは3ホール以外にポイントになるホールを5つピックアップして解説します。 オーガスタナショナルGC 10番パー4(495yd) フロントナインを終えて、いっそう気持ちを引き締めなければいけないのがオーガスタ。...
2019/04/07進藤大典ヤーデージブック

恐怖の3段グリーン オーガスタ9番は攻めすぎ注意

4月のメジャー初戦「マスターズ」がいよいよ11日(木)に開幕します。すべてのゴルファーが憧れるジョージア州・オーガスタナショナルGCで、今年も熱戦が期待されます。当地は1934年、ボビー・ジョーンズとアリスター・マッケンジーの設計で開場し、年々進化を続けています。11番、12番、13番の“アーメンコーナー”は特に有名ですが、ほかにも攻略が難しいホールばかり。大会直前のこのコーナーでは、3ホール以外にポイントになるホールを5つピックアップします。(解説・進藤大典) オーガスタナショナルGC 9番パー4(460yd) バーディのチャンスが大きい8番(パー5)の直後から、特に難しいホールが続きます...
2019/04/09進藤大典ヤーデージブック

ウッズの名場面を演出 オーガスタ16番の緊張感

4月のメジャー初戦「マスターズ」がいよいよ11日(木)に開幕します。すべてのゴルファーが憧れる会場のジョージア州オーガスタナショナルGCで、今年も熱戦が期待されます。1934年に開場した当地はボビー・ジョーンズとアリスター・マッケンジーの設計で始まり、年々進化を続けています。11番、12番、13番の“アーメンコーナー”はとくに有名ですが、他にも攻略が難しいホールばかり。大会直前のこのコーナーでは3ホール以外にポイントになるホールを5つピックアップして解説します。 ■オーガスタナショナルGC 16番パー3(170yd) オーガスタでの上がり3ホール。最終日に優勝争いをしていたら、プレーヤーはど...
2019/04/18進藤大典ヤーデージブック

フィニッシングホールで風を切り裂け 5人目のPGAツアー日本人王者誕生の地

ハーバータウンGL 18番パー4(472yd) 小平智選手が衝撃的なPGAツアー初勝利を飾ってから、早一年が経ちました。メジャー第1戦「マスターズ」翌週の「RBCヘリテージ」が行われるのはサウスカロライナ州のリゾート地、ヒルトンヘッドアイランド。オーガスタから車で約3時間、海岸線にあるコースが会場になります。ジェイソン・デイ(オーストラリア)のコーチでもあり、前キャディのコリン・スワットンさんも住んでいるところなんですよ。 ピックアップしたホールは最終ホール。ティから真っすぐピンを望めますが、左サイドはすべて大西洋になります。ハーバータウンGLは基本的には林間コースで、フェアウェイが狭く、グ...
2022/10/18進藤大典ヤーデージブック

習志野で惜敗の夜 リッキー・ファウラーは日本酒を飲みたがった

アジアで開催される唯一のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」が終わりました。月曜からギャラリーが詰めかけるのも、それだけ見たい選手がそろっているから。そんな中でディフェンディングチャンピオンとして期待を一身に集めた松山英樹選手の振る舞いはまさにスーパースターでした。 思うようにスコアを伸ばせない状況でも、目の前の一打に集中力を研ぎ澄ませて決して諦めない姿勢。プレー後には練習場へ直行し、それが終わったら多くのギャラリーにサインをして引き揚げる。全てにおいて手を抜かない、松山選手の真骨頂だったと思います。 単独トップから出たリッキー・ファウラー、追いかけるキーガン・ブラッドリーとアンドリュ...
2022/10/11進藤大典ヤーデージブック

ゴルフ界で最も旬な男が日本へ 「ZOZO」の見どころは?

いまゴルフ界で最も旬な男と言ってもいいかもしれません。韓国の20歳、トム・キムが再びすごいことをやってのけました。 昨季レギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」を制し、本コーナーで“第二の松山英樹”として取り上げたのは、わずか2カ月前のことです。今度はツアーメンバーとして臨む新シーズン最初の試合「シュライナーズチルドレンズオープン」で優勝。21歳の誕生日を迎える前の複数回Vはタイガー・ウッズ以来となる快挙でした。 「僕は運がいい。タイガーの足元にも及ばない。タイガーはもちろん、ロリー(マキロイ)、ジャスティン(トーマス)、ジョーダン(スピース)のようになるには、本当に長い道のりがあって、ハ...
2022/11/29進藤大典ヤーデージブック

主催ジュニア大会Vの17歳が男子ツアーで大健闘 来年は僕も担ぎます!/進藤キャディ解説

国内ゴルフツアー競技も、男子の最終戦「日本シリーズJTカップ」を残すのみとなりました。PGAツアーを中心に国内外のさまざまな話題をピックアップしてきた本コーナーも、2022年は今回が最後。特別編としてお届けします。 比嘉一貴選手の賞金王初戴冠、チャン・キム選手のツアー新記録32アンダーVに沸いた「カシオワールドオープン」。個人的に注目していたのはアマチュアの佐藤快斗選手でした。8月「日本ジュニア」で2位に入った埼玉栄高2年の17歳。プロツアー出場3試合目で初めて予選を通過し、通算16アンダー16位で見事ローアマを獲得。3日目には「64」のビッグスコアもマークする堂々のプレーぶりだったと思います...
2022/10/25進藤大典ヤーデージブック

秋を制する者は年間レースを制す? マキロイが4度目戴冠へ好スタート

昨季の年間王者ロリー・マキロイ(北アイルランド)が2022-23年シーズン初戦となった「ザ・CJカップ」を制しました。前シーズン6月の「RBCカナディアンオープン」に続く今年2度目の大会連覇達成で9度目の世界ランキング1位にも返り咲きました。 首位スタートから3つ伸ばして一気に逃げ切るかと思われた直後、8番で3パットボギー。さらに11番では、フェードボールを打ちにいった1Wショットで逆球が出て左の林に飛び込む大ピンチを迎えました。 グリーン方向が空いており、ツキには恵まれた形でしたが、ウェイストエリアの沈んだライから200ydを残すタフなショットです。それでも7Iで見事にグリーンをとらえた一打...
2023/07/25進藤大典ヤーデージブック

5年ぶり海外メジャー 蝉川泰果の収穫と松山英樹のすごさ

海外メジャーでバッグを担ぐのは2018年「全米オープン」以来、5年ぶりでした。チャレンジ精神をかき立てるようなハードセッティング、ギャラリーの数と熱気。その中で味わうのは楽しさや興奮といったポジティブなものばかりではありません。忍耐の時間は長く、ふとした瞬間に反省や後悔が湧き上がってくることもあります。ひとつの試合で、これだけいろいろなことを感じさせてくれる舞台は、メジャーをおいて他にないでしょう。 今回の全英オープン開催コースは2006、14年大会に続くロイヤルリバプールで、少しだけティイングエリアの位置をずらすことでバンカーを絶妙なポジションに配置する“味付け”が施されていました。新設され...
2020/03/05進藤大典ヤーデージブック

“キングの庭”での戦いは「マスターズまであと1カ月」のサイン

ベイヒルクラブ&ロッジ 6番パー5(555yd) ゴルフ界のレジェンド、“キング”ことアーノルド・パーマーさんが亡くなられたのは、2016年9月25日のことでした。PGAツアーのシーズン最終戦「ツアー選手権」を終えた日の夜、ツアー関係者たちは訃報に接したのです。誰からも愛されたパーマーさんらしく、シーズンが終わるのを待っていてくれたような、そんな感覚に陥ったことを覚えています。 そんなパーマーさんのおひざ元、ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)での「アーノルド・パーマー招待」。4月のメジャー「マスターズ」まであと1カ月ということもあり、選手たちに「このあたりで調子を上げていかないと間に合わない...
2019/08/15進藤大典ヤーデージブック

名門メダイナの池越えパー3 ウッズがわざと奥のバンカーに入れた過去も

メダイナCC・コースNO.3 17番パー3(193yd) 「BMW選手権」はイリノイ州を中心に、米国中西部の名門クラブを巡るサーキットトーナメント。ことしから1試合減ったプレーオフシリーズの2試合目(全3戦)になりました。舞台はシカゴ・オヘア国際空港にもほど近いメダイナCC。過去に「全米プロ」や「ライダーカップ」なども行われてきた有名コースです。 数ある難ホールのなかでも、17番(パー3)は優勝争いの終盤にドラマを演出する注目ホールです。ティグラウンドからは風の影響を受けやすい打ち下ろしで、グリーン手前がすべて池という難度の高いロケーション。プレーヤーの距離感を大いに狂わせ、長い滞空時間が緊張...
2019/08/22進藤大典ヤーデージブック

ラストゲームのラストホール 16億円のかかるパー5を見逃すな

イーストレイクGC 18番パー5(590yd) プレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」で、PGAツアーはシーズンを締めくくります。会場はアトランタのダウンタウンから東に位置するイーストレイクGC。ここをホームコースとしていたのは、「マスターズ」の創始者である伝説的ゴルファーのボビー・ジョーンズです。玄関からクラブハウスに続く道は、オーガスタナショナルGCのマグノリアレーンによく似ています。 年間王者が決まる一年の最後ですから、やはりフィニッシングホールに注目したいと思います。何といっても昨年、タイガー・ウッズが5年ぶりの勝利を挙げたシーンは記憶に新しいところ。ギャラリーがスタンディングオベー...
2020/01/30進藤大典ヤーデージブック

“ヒデキの庭”の17番 勇気と技術が問われる左奥ピン

TPCスコッツデール 17番パー4 (332yd) 突然ですが、2月2日(日)にはNFLの祭典「スーパーボウル」が開催されます。PGAツアー通の方なら、これだけでピンとくるかもしれません。米国最大のスポーツイベントと同週の月曜日から、ゴルフファンにとってのお祭りはすでに始まっています。ツアー随一の集客を誇る「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」。アリゾナ州の砂漠地帯にあるTPCスコッツデールには、一週間で60万人を超えるギャラリーが押し寄せます。 「松山英樹選手がメチャクチャ強い試合」として記憶しているファンの方も多いと思います。2016、17年と大会を連覇。過去21ラウンドでオーバ...
2020/01/23進藤大典ヤーデージブック

タイガー伝説が息づく地 サウス18番の2オンは鳥肌モノ

トーリーパインズGC サウスコース 18番パー5 (570yd) PGAツアーは本土に戦いの場を移し、いよいよシーズンが本格化します。今週はサンディエゴにあるトーリーパインズGC。タイガー(ウッズ)が過去7勝を誇る大会であり、全米オープンが開催された2008年は左ひざに故障を抱えながらプレーオフにもつれる死闘を制した舞台。もはや説明不要の感すらある名コースですね。 太平洋を一望できる雄大なコースはサウスとノースの36ホールあり、予選ラウンドは両コースを1日ずつプレーし、決勝ラウンド2日間はサウスのみで行われます。パブリックながら、サウスの総距離は7765yd。昨季(前年大会は7698yd)のP...
2021/06/29進藤大典ヤーデージブック

8ホールの死闘にあっぱれ 極限プレーオフは腰が抜ける?

コネチカット州TPCリバーハイランズで行われる「トラベラーズ選手権」の日曜日は、近年数多くのドラマが起きています。2016年大会にジム・フューリックがPGAツアー唯一の「58」を出し、翌年はジョーダン・スピースがバンカーからのチップインバーディで決める劇的な優勝。そして、今年はハリス・イングリッシュとクラマー・ヒコックによってPGAツアーで2番目に長さに並ぶ8ホールのプレーオフが繰り広げられました。 サドンデス方式に限れば、1949年「モーターシティオープン」の11ホールがツアー最長記録。暗闇で続行できなくなり、ロイド・マングラムとケリー・ミドルコフの両者優勝、優勝者と2位の賞金を2人でキレイ...