2000/04/22国内男子

好天に佐々木久行65マークで首位

予選ラウンドとは打って変わった好天。スッキリ半袖でのプレーとなったが、相変わらずタフなコースにスコアは伸び悩んだ。そんなコンディションの中で一人ノーボギー、6バーディというラウンドを展開したのが佐々木久行。前日の13位グループから一気に抜け出しての単独首位だ。5年前のこの大会勝者(同じく東コース)ピーター・シニアもスコアを伸ばして3アンダー2位。片山晋呉も前半のつまづきで伸ばし切れずに同じく2位グループ。2打差の中に7人が先頭集団を結成する激戦態勢となった。 注目の新鋭3人の中でただ一人決勝に残った今田竜二は、この日もなんとか堪えて8位タイにとどまっている。 佐々木久行は5番で下り7メートルを...
2000/04/21国内男子

首位に浮上は片山晋呉。米山、細川も上がってきた

キリンオープン2日目。あいかわらずの悪天候が選手達を苦しませている。トップに踊りでたのは70の片山晋呉。2位には前日10位からの追い上げを見せた米山 剛、クラブを替えてから不調気味だった細川和彦が久々に顔を出した。林根基は今日だけで4オーバーとし、昨日の貯金を使って踏みとどまった。東聡・今田竜二らの3人はトータルイーブンパーとし、5位につけている。 昨日と比べたら「風も雨もちょっとはやさしくなってるんじゃないかな」とは片山晋呉。ティショットがあたれば何とかなる、昨日ショートした場所も今日は乗せることを考えられた。今季春先はキリンとクラウンズに目標をさだめてきたという片山、今のところ上手くいって...
2000/04/16国内男子

田中、惜敗。R.バックウェル初勝利

最後の最後まで分からない展開だった。2週連続優勝を目前にした田中秀道が意外な苦戦。そして豪州のリチャード・バックウェルが16番でホールインワンを決めて一気にリード。優勝争いにからんだシーンでのエースはめったに見られるものではないのだが、そのバックウェルが次のホールで帳消しのダブルボギーでまた沈没。しかし生き返ったはずの田中秀道が最終18番でスタンドにたたき込む手痛いミスショットを打ってしまった。 結局は田中、バックウェルのプレーオフにもつれこんだが、延々4ホール目、17番ロングのサードショットで田中のボールは池の縁。このホールをボギーとしてバックウェルのツアー初優勝を許した。 バックウェルのホ...
2000/04/15国内男子

田中秀道、2週連続Vへあと一歩

雨の3日目。好調・田中秀道が6バーディ3ボギーとスコアを伸ばし、首位をキープ。2週連続優勝へあと1日とした。2位は66マークの佐藤信人。しかし完全集中プレーの田中との差は2ストローク残っている。もし明日田中の勝利が実現すると、今年の賞金王レースの最有力候補となることは間違いない。 スタート前の田中秀道には不安があった。パッティンググリーンでのタッチが合わない。雨で遅くなっている分がうまく計算できていない。「これは今日は苦労するな、フィーリングが合うまではガマンしなくちゃと思っていた」という。 3番で3メートルについてバーディ。しかし5番は12メートルから3パット。「このままでは、この先も3パッ...
2000/04/14国内男子

連続優勝狙い? 田中秀道が抜け出した

大会2日目。前日5位の団子グループから抜け出しのは、先の静岡オープンで今季1勝の田中秀道。ボギーなしの5バーディ。後に続くのは7アンダー鈴木亨。3位には1イーグル、7バーディ、2ボギーで6アンダーまで伸ばしてきたR.バックウェル、桑原克典ら。なんと今日だけで10バーディを放り込んだ渡辺司(32・31)は前日4オーバー100位から一気に6位タイまで浮上してきた。 アウトからスタートした田中秀道は昨日同様に出だしホールをバーディとし、いい滑り出し。後半はなかなか来ない、我慢のゴルフだったが「あまりイライラしないようにしていました。そんな中1つでも取れれば明日につながるなと思ってのプレーだったんです...
2000/03/19国内男子

田中秀道「日本のゴルフを背負って立つ!」

ほぼ無風の最終日。「最終日はちゃんと60台で回りたい」と言っていた田中秀道の願いは実現した。34-34の68。14アンダーまで伸ばせば、もう追ってくる選手はいなかった。「68」は前日室田が「田中なら出しそうなスコア」と予想していた数字だ。 最終日の田中はノーボギー、4バーディ。テーマだった「ダボを叩かない」も実現した。「緊張感でパットのフィーリングがよくなかった。安全にパーを積み重ねていこうと思ってました。だから5番(ロング)でバーディが先行してくれてホッとした」 しかし6番では1.5メートルのバーディパットが外れた。流れが変わるかな・・と少し嫌な気がした。案の定、7番はティショットが曲がって...
2000/03/18国内男子

田中秀道、室田淳が10アンダー並走

うって変わった絶好のコンディションの3日目。首位スタート室田淳はスコアを1つ伸ばして10アンダー。しかし田中秀道も貯金を2つ増やして同じく10アンダーとし、この2人が独走の形となった。3位は3打離れて溝口英二。明日最終日は順当なら室田・田中の一騎討ちとなりそうだ。 田中が勝てば昨年11月のアコム以来の7勝目。室田が勝てば94年フジサンケイ以来の復活ツアー4勝目となる。 今日の田中秀道はいきなり2番(ミドル)でダブルボギー。ティショットを右の林につっこんでそれからバタバタしての4オン2パットだ。 「これからというところでダボ。今日は天候も良かったし、早いスタートの組がスコアを伸ばしてくるなと思っ...
2000/03/17国内男子

首位は室田淳。田中秀道も伸ばして8アンダー

風に翻弄された大会2日目。アンダーパーで回る選手が10人ほどしかいない中、大きなリードを見せたのは前日5アンダー3位からスタートした室田淳。4つの貯金でトップに踊り出た。2位には依然伸ばし調子の田中秀道がチャンスを狙っている。我慢のゴルフで後半に4つ伸ばした溝口英二が3位につけた。 アウトからのスタートした室田淳は出だしをいきなりバーディ。2番ホールで今日唯一のボギーを叩いたもののすぐに気持ちを切り替えて、前半はバーディ、パーの繰り返しとした。結局5バーディ、1ボギーでトータル9アンダーでホールアウト。首位に立つのは1昨年の新潟オープン以来。「2日目とはいえ、トップはやっぱり気持ちいいですね。...
2000/03/16国内男子

首位 片山晋呉。田中秀道も好スタート

第29回ダイドードリンコ静岡オープンが静岡カントリー浜岡コースで始まった。ここ数年悪天候に見舞われているこの大会。ただでも遠州灘の海岸線から海風が吹き上げてくる難しいコースだが、昨年、一昨年は雨の影響でサスペンデッドを挟み、選手たちには辛かった。今年も初日からあやしい雰囲気をみせたが、なんとか全員ホールアウトすることが出来た。 首位に立ったのは65をマークした片山晋呉。2位には6アンダーの田中秀道が続き、1打差3位に室田淳・井戸木鴻樹・山本善隆が並んでいる。 アウトからスタートした片山晋呉は、5番から3連続バーディを決めて波に乗った。結局7バーディ、ノーボギー。先週優勝の芹沢信雄同様、目の手術...
2000/03/12国内男子

「255Yのプロ」芹沢信雄、緒戦を制す!

混戦だった。伊沢利光が追い込み、東聡もアンダーを重ねた。バーディが取れずこのままジリジリ後退かと思われた初日のリーダー芹沢信雄だったが、インに入ってからようやく進撃開始した。もつれた展開の中、最終18番のバーディでようやく1打かわしての緒戦優勝。アマチュア並と言われる「飛ばない男」が7135ヤードの長いコースを攻めきった。 「嬉しすぎて何にも言葉が出ない。優勝というより、18番を取ればなんとかプレーオフかなという程度の意識だった。最後の1メートルのバーディパットだけは心臓が飛び出るかと思ったけど・・・」 パット名人といわれる芹沢だが、最後のパットに自信がなかった。同じ組の桑原克典が「芹沢さん、...
2000/03/11国内男子

西川哲がトップに並んだ!

久しぶりに上位に名前を見る。95年の日経カップ優勝以来、不振をかこっていた西川哲。5バーディ、ノーボギーでトーナメントリーダーだ。もう一人、芹沢、川岸が後退する中、パープレーで踏みとどまった桑原克典も首位キープ。 西川哲は95年、その日経カップ勝利の年に左手親指を痛めた。骨膜炎。その指をかばっているうちに肩と首に負担がかかり、バックスウィングが上がらなくなった。もちろん病院にも通ったし、ありとあらゆる治療をほどこした。しかし効果がなかった。ゴルフができないわけではない。しかし練習はほとんどできない日々が続いた。 「半分諦めモードに入っていたんです。今年も練習は1回しかやっていません。ゴルフそ...
1999/12/12国内男子

手島多一、最終戦で初優勝

1999年のツアーが終了した。最終戦沖縄オープンは手島と奥田、新旧プレーオフは巧者奥田が短いパットを外して新鋭・手島多一勝利。つい先々週のカシオでも優勝争いを演じ、勝った米山 剛に「彼ならすぐ勝てる。一回勝ったら、あとは何回でも勝てる」と言われたばかりだが、その予言を見事に実現した。 「いつ勝ってもおかしくないと思ってる」と自分自身でも語っていた手島多一だが、しかしこんなに早くその日がくるとは予想していなかったはずだ。御大ジャンボ尾崎の優勝で幕を開けた今シーズンは、新鋭の初優勝で幕を閉じた。 途中までは奥田靖己がつっ走った。しかし大詰めの17番で痛いボギー。18番もバーディをとることはでき...
1999/12/11国内男子

東聡は停滞。加瀬秀樹が追撃モードに

沖縄オープン3日目も東聡が首位をキープ。しかし内容は72と不満が残る。代わって遥か下から加瀬秀樹が63マークで一気に浮上してきた。奥田靖己、手島多一、真板潔などもぴったり付けており、最終日の激戦は必至だ。 東聡はいきなりボギースタートでアウトは38。10番11番もまた連続ボギーでどうなることかと思われたが12番から持ち直して3連続バーディ。やることが派手だ。結局5バーディ、6ボギーの72とした。 「技術的なことなんだけど、今日は自分の考えていたことがすべて逆に出てしまった。しかし我慢して続けていったら12番でようやくいいティショットが出てくれた。結局12番まで出来なかったことの結果がこのスコ...
1999/12/10国内男子

え? 細川和彦 予選落ち

沖縄オープン2日目は、東聡が今日だけで9つ伸ばしてトータル12アンダーとし、後続に5打差をつけてだんとつトップに踊り出た。2位には真板潔・乗竹正和、前日首位でスタートした溝口英二が7アンダー。5位には谷口徹・堺谷和将ら4人が並んでいる。 62をマークした東聡は、1イーグル、7バーディの快進撃で、前日3アンダー6位から駈け上がってきた。パッティングの調子は決して良くないというが「今日は風がなかったので、楽だった。パットは2メートル以内を3つも外してしまったが、上手く気分転換できたので乗りきれたんだと思います」 2位との5打差については「全然関係ない。最後の試合、一年間やってきたことを全部だして優...
1999/12/05ゴルフ日本シリーズJTカップ

細川和彦、大逆転。賞金王も狙える!

意外な展開になった。あれほど安定していた伊沢利光が最終日はスコアを伸ばせず現状維持。夏男返上「オールシーズン男」の細川和彦がボギーなしの6バーディと猛烈に追い込んだ。 10番で追いついた細川は14番で追い抜き、16番は相手のミスで2打差。17番ロングはともにバーディ。カギとなる18番ショートも細川がしっかりパーでおさめて2打差のまま逆転逃げきりに成功した。これで細川は賞金3000万円をプラス。ただし賞金ランクトップの尾崎直道も5位賞金を稼いで必死に防衛したため差額は858万円。 机上の計算だが、もし沖縄オープンで細川が優勝(1800万円獲得)すれば賞金王は確定。単独2位(900万円獲得)で...
1999/12/04ゴルフ日本シリーズJTカップ

ン? 賞金王逆転の可能性も・・・

北風吹き荒れた2日目ほどではなかったが、今日もまた冷え込む1日だった。苦しむ選手が多い中、ひとり伊沢利光だけはバーディを取りまくり、6バーディ1ボギー。一時は10アンダーにまでスコアを伸ばした。しかしここまで伸ばしたらもう明日の優勝は確定か?と思われた18番、名物ショートホールでまさかのダブルボギー。 終わってみれば2位・細川和彦に4打差の8アンダー。もちろん大有利であることに間違いはないが、まだ紛れの要素が残るアドバンテージだ。 伊沢は2番で3メートル、6番ロングは4メートル、11番ではなんと10メートル、15番4メートルと長いパットを入れまくった。16番は2メートルに付けてこれもバーデ...
1999/12/03ゴルフ日本シリーズJTカップ

細川は2位に。伊沢利光が単独首位

日本シリーズJTカップ2日目。選手は一様に強い北風のため苦戦を強いられた。おまけに風は冷たく、スコアを伸ばせる選手が1人もいない。辛うじてパープレーとした伊沢利光が昨日から引き続き5アンダーのままトップに立った。前日7つの貯金を蓄えていた細川和彦は74でトータル3アンダーの2位。昨日とは反対に2打の差をつけられて後退した。ダブルボギーを叩く選手も多かった中、1バーディ、2ボギーと堅実なプレーで飯合肇が前日7位から浮上して来た。73の横尾要と並んで3位につけている。 「今日は良かったんだか、悪かったんだか・・・よく分からないです」とは伊沢利光。取り合えずはパーで回れたらいいなと思っていたそうだか...
1999/11/28国内男子

またも逆転。米山剛が3回目のV

日替わりでトップの入れ代わる今週。もう後のない最終日は片山晋呉、田中秀道がスコアを伸ばしきれず、かわって前日5位集団の米山剛、手島多一が大きく伸ばした。激しい首位争いは最終18番でバーディ、65マークの米山剛が66の手島多一を振り切ってV。去年まで勝つ味を知らなかった男が、もうとどまるところを知らない勢いだ。三菱自動車、KBCオーガスタに続く今季(もちろんプロ入り以来でも同じ)3回目の勝利となった。 米山剛は7バーディ。昨日今日とボギーなしのプレーが続いた。「年間3回も勝つなんて自分ではないみたいです。スタート前の予想では3つか4つ伸ばすつもりだったんですが。17番で優勝を意識しはじめて、い...
1999/11/27国内男子

ジョー後退。田中、片山が首位へ

尾崎直道は別人のような苦しいゴルフだった。ボギー先行で73。かわって田中秀道、片山晋呉の2人が4アンダー68をマーク、前日の5位グループから浮上してきた。まだ賞金王の可能性も残す伊沢利光も好位置につけている。 片山晋呉は6バーディ、2ボギー。「スコアボードを見ないで、スコアを考えないで、プレーした。このコースはプロになってから予選を通ったことがないんで、嫌なホールは3Wでフェアウェイに打っていきました」 1年もかけて自分で開発したクラブを使っている。これまで試合では1日使っただけだったが、今週は思い切って3日使い続けた。大成功。「アゲンストの風にもいい弾道が出ている。アイアンに関しては満足...
1999/11/26国内男子

やっぱりジョー! 直道は64をマーク

快晴の中行われた、カシオワールドオープン2日目。9アンダー首位に来たのは高橋竜彦と現在賞金ランクトップの尾崎直道。3位以下に3打の差をつけた。3位には奥田靖己・伊沢利光。5アンダー5位には田中秀道、手島多一、前日44位スタートの片山晋呉が67と追い上げを見せている。 今日はミドルパットがよく入ったという尾崎直道。1イーグル、6バーディ、ボギーなしとした。しかし、いやな感じのパーパットを残した時は圧迫感があったという。15番ホールでも“いやな感じ”のくだり10メートルが残ってしまった。自分ではピンチと思ったが、これをチップインバーディとしていい感触がつかめた。 ブリヂストンオープンから7連戦目、...