1999/10/03日本オープンゴルフ選手権

尾崎直道、死闘を制す

最終日も台風のような風が吹き荒れ、3日目の再現のような雨だった。全員でガラスの滑り台にしがみついているような、ガマン較べの展開。ジャンボが脱落し、ジェットが落ち、そして一時は単独首位とした湯原信光も終盤になってスコアを崩した。 一時は勝機を失ったかに見えた尾崎直道だったが、17番でこの日唯一のバーディを放りこみ、初めて気合の入ったガッツポーズ。湯原に2打差をつけたまま最終ホールを逃げきった。直道はこれで日本もののタイトルを総ナメ。悲願ともいえるジャパンオープンをついに勝ち取った。 尾崎直道は前半を6ボギーの42。この時点ではさすがに諦めた。「ところが信ちゃん(湯原)の2つ目のボギーでチャンス...
1999/10/02日本オープンゴルフ選手権

壮絶3日目。直道が首位キープ

冷たい雨が強く降り続いた。風も吹き荒れた。ボールをすっぽり隠し、しつこく粘るラフ。水をふくんでもなお高速のグリーン。壮絶な日本オープン3日目となった。 初日から首位キープの尾崎直道はこの日も苦しみながら、しかし後退を最小限に止めての4オーバー首位。ベテラン湯原信光も大きく崩れることなくしっかり2位をキープした。 圏外かと思われたジャンボ尾崎が画期的な3アンダーをマークして急浮上した。これでトップ5にジャンボ兄弟が3人勢ぞろいだ。明日の展開はジャンボ次第。逆転か、逃げきりか。それとも・・。 尾崎直道の3日目は3バーディ、5ボギー、1ダブルボギー。もちろん本人として満足のいく内容ではなかった。「...
1999/10/01日本オープンゴルフ選手権

後退しながらも直道、依然首位堅持

晴天の中で行われた日本オープン2日目。昨日に引き続きトップは尾崎直道。76とし昨日の貯金を使い果たした。しかしトータルはイーブンで後続にまだ3打の差をつけている。3オーバーの湯原信光が直道の後に続く。3位には4オーバー鈴木亨がつけている。 首位を保持している尾崎直道だが、今日は1バーディ、3ボギー、1ダブルボギーのトータル4オーバーとし昨日と違って苦しい戦いになった「スパイクマークがあり、グリーンは固くなり、トップに立っていることもあり」それぞれがプレッシャーになることに加えて「ティショットがフェアウェイに行かない分で4オーバーですね」 ボギーとした9番とダボの10番ホールが悔やまれるという。...
1999/09/30日本オープンゴルフ選手権

68の直道が単独首位

とうとう日本オープンが始まった。初日をリードしたのは唯一アンダースコアで回った尾崎直道。イーブン2位の鈴木亨・杉本周作に4打差をつけての独走状態となった。4位に続くのは復調の兆しを見せる丸山茂樹、そして今野康晴・倉本泰信・横田真一の4人。 インからスタートした尾崎直道は10番のスタートホールと18番ホールでバーディを決めた。アウトに入ってからは出だしをボギーとしたものの、次の2番では7メートルのバーディパットを決めてすぐに挽回。トータル、5バーディ、1ボギーの68とした。 イーブンで回れればいいと考えていたところに初日から貯金ができた。「出だしからOKバーディでスタートできたんでホッとしました...
1999/09/26国内男子

プレーオフ制して飯合肇勝利

誰もが本命と信じたジャンボ尾崎はまたしてもショートホールのダブルパーで崩れた。その傷をいやせないまま最終18番も2オンに失敗してボギー。勝負は飯合肇と宮瀬博文のプレーオフに持ち込まれた。しかし宮瀬はティショットをいきなり池入れで、リカバリーのスーパーショットも甲斐なくパーセーブできず。飯合肇が約1年半ぶりの優勝。45歳のベテランはじんわりと涙を見せた。 「ジャンボと最終日最終組で回るのは、これまで1回だけだったと思う。今日はとにかくジャンボに付いていこうと思っていた」という飯合。ようやくジャンボを乗り越えることができた。 「昨日はジェットとのラウンド。今日はジャンボ。戦っているというより、...
1999/09/24国内男子

出た出た! ジャンボ尾崎だ

やっぱりねーという感の2日目。腰の調子が悪くて先週は棄権、今週も出るとか出ないとかいわれていたジャンボ尾崎が痛みをこらえながらの65マーク。たちまち首位に躍り出た。細川なんかに(?)定番賞金トップの座を許しておくわけにはいかない!のだ。 2位も飯合肇、尾崎健夫。やっぱりジャンボ軍団とこの試合はなにか因縁がある。 ジャンボ尾崎は8バーディ。最後で初ホギーを叩いての65だった。「ケガの功名だ。今の状態では強く振れない。どう組み立てて攻めるかが問題になる」という。背中もとりあえずはガマンできるが、ホールを重ねるに従ってだっだん張ってくる。全米オープンで痛めたところと同じ箇所らしい。体中、薬漬けの状態...
1999/09/23国内男子

初日は堺谷和将。宮瀬が1打差に

心配されていた天候もまずまず。初日は堺谷和将がボギーなしの5アンダーでトーナメントをリードした。2位には宮瀬博文。尾崎健夫も好位置につけている。 堺谷和将は昨日から使い始めたパターがぴったりはまった。実に構えやすいという。「先週は最終日いいところにいたのに10番3パット、11番を4パット。それで気分転換をかねてピンタイプの新しいパターに替えた」 実は8月の数試合、絶不調におちいった。「ドライバーが芯に当たっているのにほとんど真右にしか飛ばない」という恐怖の病気。牧野裕にアドバイスを受けて「200ヤードを打つ感じ」で軽く振るように心がけた。それでだんだんヘッドが出るようになったという。初日トップ...
1999/09/19国内男子

細川和彦、念願の2年振り優勝

最終日を迎えた全日空オープン、細川和彦がとうとう優勝を手にした。何度も優勝争いに絡みながらも今一歩のところで逃していた細川のうれし涙の今季初勝利。2位には尾崎直道・友利勝良。 「5度目の正直」と言った細川が見事に優勝した。2バーディ、2ボギーでパープレー。ニックプライスのプレーがやっぱり非常に参考になっていた。 「中途半端ではなく、思い切って振っていくこと」 5番、12番で取ったバーディが13番、15番のボギーで帳消しになっても「昨日を上がり3連続のバーディにしていたので、焦らずにすんだ」 18番の最後のパットを打って優勝したことに気づいた。「最後に泣いてしまいましたが、直道さんが待っていてく...
1999/09/18国内男子

細川が再びトップに

全日空オープン3日目は、69をマークした細川和彦が11アンダーで再び首位に立った。2位には68の深堀圭一郎。尾崎直道・桑原克典・林根基が3位グループ。前日トップからスタートしたT.ハミルトンは75を叩き7位に後退している。 アウトからスタートした細川和彦。4バーディ、1ボギー。ティショットが曲がりフェアウェイに上手くいかなかったが「今週は初日から切れないようにしていましたから」というように冷静なプレーを心がけた。終わり16番ホールから3連続バーディとし18番ではボードをしっかり見て「これを入れれば単独トップはわかっていた」 サントリーオープンではN.プライスのゴルフの組み立て、プレーの内容が勉...
1999/09/17国内男子

首位はハミルトン。細川は2位に後退

全日空オープン2日目。首位は67のT.ハミルトンに交代となった。今日だけで5つのばした。前日首位の細川和彦は2位に一歩さがった状態。2打差3位には尾崎直道・桑原克典・深堀圭一郎が追い討ちをかける態勢をとっている。 5バーディ、ボギーなしで今日は5つの貯金を増やしたT.ハミルトン。バーディを取った5ホールはすべてフェアウェイを捉えていた。「フェアウェイならバーディ。この法則に従えば、フェアウェイをキープしていくことが最も重要」 ドライバーは昨日から良くなってきたがそれよりも2番アイアンを使うことが多かった。キーワードはフェアウェイのキープだ。「毎日69、70を出すのではダメ。ジャンボさんのように...
1999/09/16国内男子

今度こそ本物? 細川和彦

全日空オープン初日。66をマークして単独トップに立ったのは細川和彦。2位に2打をつけてのリードとなった。追いかけるのはアメリカのT.ハミルトン。飯合肇・渡辺司・東聡ら6人が3位グループにつけている。 先週のサントリーオープンでは細川が第3ラウンドを2打差2位につけながらも、最終日は78の大叩きと空回りだった。今季は何度2位となっただろうか。 今度こそと気合を見せた初日首位。内容は6バーディ・ボギーなし。調子は決して悪くない。「ピンチというピンチはなかった」と本人も言うように、先週最終日の悪いイメージを引きずらないように一打、一打集中してプレーしたのが良かった。プロアマの日(水曜日)に納得できる...
1999/09/12国内男子

丸山惜敗。プライスが日本初勝利

世界のトッププロ、ニック・プライスと丸山茂樹の一騎討ちだった。最終18番まで勝負は持ち越され、難しいラフからピン2メートルにつけたプライスが迷いなくど真ん中からバーディ。ついに丸山を突き放した。メジャーチャンピオンの底力としたたかな計算を見せつけられた展開だった。 しかし丸山もようやく復活の手がかりをつかんだ試合と言えるだろう。勝ってもおかしくはなかった。結果は時の運不運。これからまた明るい表情のマルを見ることができそうだ。 勝負を決めたニック・プライスの18番のPWショットは118ヤード。「今週いちばん良いショットだった」と本人も言う。「ピン位置が左だからフェアウェイの右サイドを狙って打っ...
1999/09/11国内男子

丸山首位。プライス、細川が追走

前日首位の横尾要が強風の3日目、ダブルボギー連発して無残に崩れた。かわって首位に立ったのは丸山茂樹。わずか2打の貯金を加えただけだが、3日目のコンディションからすれば上出来のスコアだ。 しかしすぐ下には「日本での初勝利狙い」を宣言済みのニック・プライスがいる。万年2位に飽き果てた細川和彦もいる。明日も激戦必至。面白い展開になってしまった。 「本当に風が強かった」と丸山茂樹も言う。「フェード系なんで左からの風が辛い。右に曲がりまくってしまった。長い1日だった」 横尾要と同じ組でプレーした。「カナメがあんなことになっちゃって・・・ショックだった。でもツラレちゃいけない。そう思ってプレーしたよ」と...
1999/09/10国内男子

首位交代。横尾要がトップに立った

サントリーオープン2日目は、30度を越える暑さの中で行われた。首位に立ったのは66をマークした横尾要。前日3アンダー8位からのスタートだった。横尾を追いかけるのは日本のツアーでは久しぶりに上位に顔を出した丸山茂樹、それに溝口英二。 アウトからスタートした横尾要は出だしをいきなりバーディと好調な滑り出しを見せた。前半では8番、9番の連続バーディを仕とめ、トータル5バーディ、ノーボギーで2位に3打差をつけ単独首位に躍り出た。プロアマ戦からは秘密兵器を使っているという。「BSドライバー(275cc)なんです。ヘッドの型はイマイチなんですが、フィーリングは最高」 以前使用してたものに比べて飛距離がアッ...
1999/09/09国内男子

健夫首位。プライスも1打差に

久しぶりに復活・尾崎健夫が上がってきた。故障も治りかけ、まだ騙し騙しのゴルフとはいえ、そろそろ本調子に戻ってもいいころあいだ。ニック・プライスもにきっちり上位につけてきた。 尾崎健夫は出だしの10番でいきなりイーグル。「モーニング・イーグル。シアワセなスタート」だったという。「右ひじは良くなってきたし夏休みが多くてバテそうだった(?)けど、最後までがんばってやる!」 暑さが気になる。体力を消耗しそうなのが気がかりだ。「スペシャルドリンクを3ホールに1回くらい飲む。首筋を冷やす。良く寝る。これが秘訣だね」という。あとは「先にパットをすませて日陰で待ってること」が加われば完璧。 ニック・プライス...
2001/08/05国内男子

プレーオフで藤田寛之が4年ぶりのツアー2勝目

サン・クロレラ クラシックの最終日は風が少しおとなしくなり、スコアが動いた。前日首位に立った飯合肇、1打差の2位につけていた井田安則はスコアを伸ばせず終盤まで混戦状態が続いた。 初日トップでスタートしたが、3日目にスコアを崩しイーブンパースタートの友利勝良が猛烈な追い上げを見せ、18番パー5でバーディを奪い5アンダーの単独首位でホールアウトした。そして16番ぱー3でバーディを奪い4アンダーグループに加わった藤田寛之も18番でバーディを奪い友利に並んだ。。 スコアを伸ばせず苦しい展開の最終組は、井田が16番でボギーを叩き3アンダーに後退。飯合は4アンダーで最終18番ホールに入った。2オンには失敗...
2001/08/04国内男子

上がり4連続、バーディラッシュで飯合肇が首位に浮上

サン・クロレラ クラシック3日目は順位が大きく入れ替わった。2日目に単独首位に立った合田洋は踏ん張りきれず、75を叩き1アンダーの4位タイに後退。強風が続く中、風に強い友利勝良も勝負どころで池に入れるなど、74を叩きイーブンパーの8位まで後退した。 この日スコアを伸ばしたのは1アンダーからスタートした飯合肇。2番でダブルボギー、3番でもボギーを叩いた飯合はそのまま崩れることはなかった。5番、7番、11番でバーディを奪いスタート時の1アンダーに戻した。 「15番のバーディがすごく大きかった。ここでなんとかバーディを取りたいと思って取ったバーディだった。ボクは乗ってくれば入るし、乗らないときは1メ...
2001/08/03国内男子

合田洋が3つ伸ばし4アンダーで単独首位に踊り出た

サン・クロレラ クラシックの2日目。初日に続きこの日も強風のため各選手スコアを思うように伸ばせなかった。 その強風の中スコアを伸ばしたのは、1994年の日本プロに勝っている合田洋だった。5バーディ、2ボギーでスコアを3つ伸ばし、1アンダー7位から4アンダーの単独首位に踊り出た。 「風、本当に難しかった。ていねいにプレーしていきました。ガンガン行こうとしてドツボにはまるのが多いですから。友利さんになった気分でゴルフをやっていました。トップは覚えてないくらい久しぶり。ちびちびやりますよ、コツコツと。最後にチャンスがくればいいなぁ」 94年に日本プロの優勝資格で10年間のシード権を獲得した合田だが、...
2001/07/29国内男子

強い! 桧垣豪が24アンダーでツアー初優勝

新潟オープン最終日。2日目から首位に立つ桧垣豪が、さらにスコアを6つ伸ばし通算24アンダーで初優勝を果たした。6打差の3位から追い上げを見せたS.レイコックが思わず「信じられない」ともらすほど、桧垣のゴルフには強さが感じられた。 「まだ実感がわかないです。レイコックと金城さんが絶対に来ると思っていたので。途中でスコアボードを見て「あぁ、今日も5アンダーで回っている」と気がつきました。みんないいプレーをしていたので、いくつで回っているかは考えませんでした。とにかく他の2人が来ると思っていたので」 1番でバーディを奪った桧垣は、4番から3連続バーディを奪い22アンダーへ。9番では2オンに成功したが...
2001/07/28国内男子

桧垣豪がスコアを伸ばし5打差で最終日を迎える

新潟オープン3日目。2日目に単独トップに立った桧垣豪がスコアを伸ばした。2番パー5で3メートルのバーディパットを沈めると、前半で5バーディを奪った。後半にも3バーディ、1ボギーで伸ばし7アンダー65でのラウンドとなった。通算18アンダーは2に5打差の大量リードを奪い初優勝に向け最終日を迎える。 「パッティングは3日間で1番良かったですね。フィーリングも良かったし落ち着いてできた。あんまり深くよまずにうとうと思って・・・。5打差はあってないようなものですね。相手がいいプレーして、64、65で回ったらしょうがないし。まあ、スコアのことは考えない」5打差を守り初優勝を飾ることができるか。 前日2位の...