1998/06/07国内男子

丸山届かず。水巻が逃げきって大会2勝目!

丸山茂樹の復活は本物と見てよさそうだ。最終日、完全逃げきり態勢かと思われた水巻をインに入ってから猛烈に追い上げた。惜しくも1打届かなかったとはいえ、単調になりそうだった試合展開を面白くしてくれた。 丸山は18ホールで23パット。「いかに乗らなかったか分かるでしょ。でもこれだけ拾ったんだから進歩してるよね」 18番でなんとかバーディを取りたかった。「ほんとはピタッと付けて重圧をかけたかった。水巻さんのスゴサに尽きます。自分の世界に入りこめる人、ボクも見習わなくっちゃね」 水巻善典は93年に続く大会2度目の優勝。前日「いつものペースでコツコツいくよ」という言葉通りの堅実なプレーを見せての勝利。 ア...
1998/06/06国内男子

水巻首位キープ。丸山茂樹が追い上げて2位!

水巻善典はスコアを3つ伸ばして首位をしっかりキープ。きれいに60台が3日揃った。女子ツアーでは不振だった福嶋晃子がついに首位に浮上しているが、それと歩調を合わせるように(?)丸山茂樹も66をマークして3打差の単独2位へ上がってきた。 更に2打差とはいえ3位グループには元気のいい選手がズラリと並んでいてまったく安心はできない。しかしこうなった以上、マルの明日の狙いはトップを追撃することだけ。このへんで花火を一発上げて不調からの完全脱出宣言をしてほしいところだ。 首位を走っている水巻善典は13番でボギーとしたが14番でピン20センチ、18番では2.5メートルのバーディを決めて68。 「93年にこの...
1998/06/05国内男子

首位は水巻善典。西川哲が猛烈追い上げ!

水巻善典が上がってきた。ボギーなしの5バーディ。「パターがすごくよかった。ただしショットはひどいです。1日中、肩に力が入って右も左もいくけど真っ直ぐだけは行かなかった」 日本プロの3日目、ジャンボ尾崎とプレーしているとき、ふと気がついた。同じようなミスが出るときは、いつも同じような気持ちになっている。「別にジャンボを見て気がついたというわけじゃないです」と弁解したが、要するに、それが分かった。おかげで「気持ちが前向きになった」という。 懐かしい選手が大爆発した。パー71のコース設定とはいえ、なんと9バーディ、2ボギーの64。当の西川哲も「びっくりしました。なんの前触れもなくパターが入りだした。...
1998/06/04国内男子

芹沢、高崎、川岸。3人が首位に並ぶ

先週は珍しく日本人選手が優勝。本当に珍しい。舞台を四国から東北に移した今週は表蔵王国際でのJCBクラシック仙台だが、今週も日本人選手が上位に顔をそろえた。こんなことを特記するほうがおかしいか。 5アンダー、66をマークしたのは芹沢信雄。インはボギーなしの5バーディ。「このコースは好きなミドルアイアンを持つ機会が多い」という芹沢。パットは「入り出せと入る、外し始めると外す、という感じ」なんだそうだ。 高崎竜雄は3バーディ、1イーグル。「ボギーがなかったから自分としては完璧。アプローチも良かった」 珍しい。川岸良兼がアウトコースで5つ貯金しての66。「今年は異常なほどパットが悪かった。それが今日は...
1998/05/31国内男子

谷口徹、デッドヒートを制して初優勝

また新しいヒーローが誕生した。谷口徹。同志社出身で丸山茂樹や深堀圭一郎などど同期にあたる。しかしこれまで実績らしい実績のなかった30歳。その谷口が最終日もスコアをしっかり4つ伸ばして堂々の優勝だ。 3人が首位に並んでスタートした最終日、だが桑原克典は大きく崩れ、本命のジャンボ尾崎も思うようにスコアを伸ばせない。試合は細川和彦、谷口の一騎討ちの展開となった。こうなると暑さに強い(?)実績の細川有利と思われたのだが、初シードとは思えない落ち着きで谷口が最後の逆転劇を演じてからくも追撃をかわした。 「最後の18番のバーディパットは、とにかく入れることだけに集中した。入った瞬間、感激してしまって、うる...
1998/05/29国内男子

土曜朝に予選を消化。藤池が首位をキープ

2日目は雨のためスタート時間が大幅に遅れ、24組の選手がホールアウトできなかった。しかし36ホールを終えた選手の中では、前日ツアーレコードを樹立した藤池昇竜がパープレーに抑えて依然として暫定トップ。 「昨夜は興奮して寝られなかった。今日は下手なスコアだけは出したくなかった」と藤池。 丸山茂樹が伸びてきた。10アンダーとはいかないが9バーディ、2ボギー。7アンダー64をマークして一気に暫定2位。同じ日の女子ツアーでは福嶋晃子が久しぶりに上位に来ているが、男子も丸山が完全復活なのか? 丸山は「集中力をうまく出せるようになってきた。でも気持ちが前向きすぎて10アンダー目の17番ショートのようなホール...
1998/05/24国内男子

丸山追撃ならず。ジョーブ2週連続優勝!

丸山茂樹が久しぶりにいいゴルフを見せてくれた。前日の3位タイグループ代表選手としてジョーブを追撃。15アンダーにまで伸ばしたが、しかしそこが限界だった。 「7番ロングのOBが痛かった。最悪でも4、最高なら3で上がりたいホールを6にしたんだから。しかし精一杯やった。悔いはない」と丸山。追いつくことはできなかったものの、ようやく復調。 これまでは「夜もモンモンとして眠れない状態」だったが、ついに手応えをつかんだ。「全英オープンまでになんとか立て直して、全英ではファンの期待に応えられるようにしたい」という。 絶好調のB.ジョーブもさすがに「6つ沈める」という公約は無理だった。後半こそもたついたがアウ...
1998/05/23国内男子

B.ジョーブ、独走態勢に移る!

B.ジョーブが3日目も60台をマーク。すっかり独走態勢に移ってしまった。あいかわらず2位につけているのは葉彰廷。昨日大爆発した芹沢信雄はエネルギーが尽きてパープレーの3位グループ。 ジョーブは出だしから3連続バーディ、4番ではおまけつきのイーグル。510ヤードのホールでセカンドに6番を使えるから強い。6番7番も連続バーディ。ハーフを29とした。29-39の68。 「バックナインでエネルギーが尽きてしまったが、フロントナインは素晴らしかった。 後半はギャラリーやカメラマンが動くので、早め早めにプレーしようとしたのがまずかった。明日はもう少し待って、落ち着いてからプレーしようと思う」 ハーフ29も...
1998/05/22国内男子

またもB.ジョーブが首位を奪う!

首位にB.ジョーブ、2位に葉彰廷。なんか記憶に残っている構図だ。勝負だから仕方がないとはいえ、いったいどうなっているの?と言いたくもなる。 B.ジョーブは7番でイーグル。他に6バーディ、ホギーなし。ほぼ完璧なゴルフで64をマークしてのトップ。 「いいラウンドだった。先週の続きで非常に疲れているのだが、でもなぜか先週と同じようなゴルフができている」とジョーブ。 「今週が終わったらデンバーに帰って休養だ。もし勝てたらすばらしいボーナスだけどね」 葉彰廷はボギーが2つ。しかし7バーディ。「昨日は同じ台湾の洪家煌さんががんばっていたので、アマチュアには負けられないと思った」 洪家煌とはいつも一緒に練習...
1998/05/21国内男子

福永和宏、細川和彦が6アンダー並走!

コースは宇部CC万年池東コース。今週はスケジュール的にスキップする選手も多く、考えようによっては中堅どころにとっての絶好のチャンスとも言える。初日はまず福永和宏、細川和彦がどちらも34-32の66としてトーナメントをリード。 夏男・細川和彦はイーグル入りの6バーディ、2ボギー。「やっと自分のゴルフができた。11番のイーグルでノってきた。暑くなってきて、やっと自分の季節がきたのかな」 なぜか丸山茂樹、宮本勝昌と回るとスコアがいいのだという。「ほどよい緊張感があって、雰囲気がいい。8月だけでなく、ほかの季節にも勝ちたいですね」 福永和宏は7バーディ、1ボギー。「出だしでポンポン入ってくれたんで、気...
1998/05/17日本プロゴルフ選手権

B.ジョーブ、ジャンボ尾崎を下す

深堀圭一郎は73として後退。どちらも68とスコアを伸ばした前日2位グループの2人、ジャンボ尾崎とブラント・ジョーブ。しかしプレーオフ対決はジョーブの上に勝利が輝いた。パットが決まらず惜しいチャンスを逃がしたジャンボは、今季まだ勝ち星がない。 「本番の72ホール目、18番はいいプレーをしたのにバーディが取れなくてすごくガッカリした。これでプレーオフで、もう一度18番をプレーしなければならないのか、と・・」とジョーブ。 しかしプレーオフ、ジャンボのボールは大きく右に逸れ、ジョーブのボールは池越えを狙えるライだった。2オンはしたものの3パット。だがジャンボは3オンして、さらに3パット。これでジョーブ...
1998/05/16日本プロゴルフ選手権

混戦の中から深堀圭一郎が抜け出す

ウォーターハザード絡みのグリーンに加えて深いラフの難しいコンディション。その上、3日目は方向の定まらない強風が吹き荒れ、方向性と距離のジャッジメントを狂わせる。選手たちは苦しみ抜き、まさかというようなスコアが続出した。横尾要は77、尾崎直道も77、中島常幸は79、倉本昌弘は83。90叩きの選手まで出た。 前日首位の葉彰廷は2打の後退。4位だったフランコは78を叩き、しぶとさには定評ある奥田靖己は76とスコアを崩して後退。そんな混戦模様のなかで若い深堀圭一郎がスコアをふたつ伸ばして単独首位に立った。 深堀は76年77年とそれぞれ1勝。しかし年間1勝どまりのプロではなく、もう少し勝ち続けてもおかし...
1999/03/20国内男子

3ラウンド目も荒天にたたられる

早朝から第2ラウンドの続きがプレーされた。全員のホールアウトを待って引き続き第3ラウンドへ突入。アウト・インに分かれてツーウェイでの決勝ラウンドが行われた。スタート時点での首位は初日に続き金鍾徳。以下、奥田靖己、D.イシイ、杉本周作と続く。 しかし午後の天候も荒れ気味でフェアウェイの各所に水たまりができる状態。約1時間半の中断もあり、なんとか9ホールだけでも消化しようとプレーが再開されたが、これも日没のため不可能となり、午後5時38分、日曜への再サスペンデットが決定された。しかし最終日も天候によっては72ホール完全消化は難しいかもしれない。現在のところ最終日はショトガン方式のスタートも想定され...
1999/03/19国内男子

今年もまたサスペンデット!

2日目の静岡C浜岡コースは激しい雨。コースのところどころに水がたまるような状況で予定より10分遅らせてのスタートとなった。しかし午後になってからは雷雨が接近し、プレー再開の見込みがたたないため13時25分、土曜日にサスペンデットされることが決定した。この静岡オープン、実は昨年も2日目が荒天にたたられて中断、54ホールに短縮されている。 明日土曜は早朝7時からスタート予定。正午過ぎからはアウト・インのツーウェイで決勝スタートの予定となっている。 途中経過でスコアをうんぬんするのは意味がないのだが、現時点では奥田靖己が1ホール残して8アンダー。「17番をホールアウトしたときサイレンを聞いた。鳴りよ...
1999/03/18国内男子

首位は金鍾徳。田中秀道が6アンダーで追う!

今週は舞台を静岡県・静岡C浜岡コースに移してのダイドードリンコ静岡オープン。中部・関東の多くのゴルファーにとってはこの静岡オープンが春の訪れを告げる試合だ。 コースは遠州灘のすぐ近くに位置する丘陵コース。林も深く、風も強い。特に海風が吹き荒れると難易度は一変する。この試合に推薦かと噂されていた尾崎智春が結局欠場したのは、この風とコースの難しさを父ジャンボが懸念したためだと言われている。事実最近の優勝者を見てもB.ワッツ、坂本義一、佐々木久行、E.エレラと比較的地味な名前が並んでおり、力でねじ伏せるとかバーディラッシュで畳み込むといった展開にはならないだろう。 しかし去年は横尾要が惜しい逆転負け...
1999/03/14国内男子

中嶋転落。ジャンボが大逆転V!

午前中は荒天。午後からも時折雨が強く降った。スコアが伸びなかった。中嶋常幸はバーディが取れずズルズルとボギーを重ねて76。この間隙を縫って下から一気に上がってきたのがジャンボ尾崎。あっというまに並ばれ、抜かれてしまった。残された谷口徹もリードを保つことができず崩れての1打差。先に15アンダーでホールアウトした尾崎の勝利を許してしまった。 これでジャンボ尾崎は気分のいい開幕戦勝利。マスターズにむけて絶好の土産を手に入れた形だ。また丸山茂樹も最後に来てようやくスッキリしたラウンドができた。一気に7位へ浮上。理論派・江連 忠もついに実戦で気を吐いた。 ジャンボは7バーディ、2ボギー。しかし内容に満足...
1999/03/13国内男子

中嶋常幸、大復活へ王手!

ちょっと気温が上がったが雨模様の3日目。中嶋常幸がバーディ先行のゴルフ。相変わらず快調に飛ばして67をマーク、15アンダーまでスコアを伸ばした。谷口徹も譲らず同じく67として首位タイ。2位グループに3打の差をつけてこの2人がほぼ一騎討ちの態勢となった。 この4年、あれほど苦しんでいた中嶋が自信をもってスウィングしている。ネックと言われていたパッティングもしっかり打てているように見える。表情も明るい。決して万全のラウンドと言えるほどではなく、苦しむ場面も随所に見せながら、しかしトータルとしてはスコアを5つ伸ばした。明日心からの笑顔を見ることができるか。4年ぶりの優勝なるか。過去ツアー45勝の45...
1999/03/12国内男子

中嶋、谷口が10アンダーで並ぶ。

ちょっと気温の上がった2日目の東建コーポレーション。寂しかったギャラリー数も2000人を越した。首位を奪ったのは10アンダーをマークしての中嶋常幸。2打差で横尾要、渡辺 司が追いかけている。丸山茂樹、田中秀道らは9位につけた。 第一戦初日から中嶋常幸の調子がいい。初日は4バーディ、ボギーなし。今日は2倍の8バーディ(!) 2つのボギーはあったものの、緒戦の緊張の中にしていい成績だ。 昨年中にも中嶋の快進撃はあった。10月のブリヂストンオープンでは初日に6アンダーで首位に躍り出た。11月のダンロップフェニックスはやはり初日に3位と調子のよさそうな所をみせた。が、結果は14位。先のブリヂストンに至...
1999/03/11国内男子

金子ら3人が初日をリード!

気をもませた開幕戦だったが、いよいよ始まった東建コーポレーションカップ。ジャンボ尾崎を始め、丸山茂樹、田中秀道、横尾要などなどオールスタッフが顔をそろえた。誰にとっても開幕戦の勝利や上位入賞は喉から手が出るほど欲しいもの。ここでがっちり賞金を稼いでおけば、あとの試合を余裕で戦える。有利な展開でシーズンを通すことができる。そんな思惑が激突した。 南国鹿児島とも思えない寒さ。一時は小雨もパラついたシーズン最初のラウンドを5アンダーでリードしたのは元チャンピオン金子柱憲。そして谷口徹、杉本周作。4アンダーの5位グループには今年から登録名を変更した中嶋常幸など5人。混戦模様となった。注目の丸山茂樹は2...
1998/12/13国内男子

横山後退。田中秀道が今季3勝を飾る!

片思い的な関係ではあるものの、一種の師弟関係にある横山明仁と田中秀道。しかし勝負の世界はやはり非情だ。田中はスコアを後退させる横山を前半で逆転し、波瀾はあったもののそのまま逃げきり成功。アイフルカップ、日本オープンに続く今季3勝目を飾った。 これで田中は獲得賞金が1億の大台を突破。また来季シードライン上の宮瀬博文(前週まで64位)が賞金を44万円上乗せして総額2052万円とし、S.ジン(63位)も54万円を加算して2068万円としたため、横山(2022万円)はギリギリで落選。ちなみに今回予選落ちの木村政信(前週62位。2031万円)が64位滑り込みセーフ。(正規のランキングは明日掲載予定) 優...